この記事では、Windows10のパソコンで、USBメモリをフォーマットをして使用できるようにする方法を案内しております。
こんな方におすすめ!
・USBメモリのフォーマットの仕方がよくわからない
・通常のフォーマットとクイックフォーマットどちらを選んでいいのかわからない
・フォーマットをするときに表示される各項目の説明が知りたい
対象OSWindows10
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操作の案内の前に伝えておきたい事
操作の案内の前に3つ伝えておきたいことがあります。
1.フォーマットは何故行わなければならないのか?
2.フォーマットをするとUSBメモリ内にあるデータは、パソコンから把握できなくなる
3.ノートパソコンはACアダプターを接続しておこう
1.フォーマットは何故行わなければならないのか?
USBメモリに限らずそうですが、記憶装置(HDDやSSDなど)を購入し、使用する場合は必ずフォーマットをする必要があります。
フォーマットをする意味とは「ファイルシステム」の再構築を行うためです。
この「ファイルシステム」は、何処にどのようなデータがあり、何処に保存していいのか把握してくれます。
ファイルシステムについての詳細を知りたい方は下記を参照してください。
2.フォーマットをするとUSBメモリ内にあるデータは、パソコンから把握できなくなる
フォーマットをするとUSBメモリ内にあるデータは、パソコンから把握できなくなります。
「データが削除される」というと若干表現方法が違うのですが、設定していた「ファイルシステム」がリセットされるので、実際にはデータは残っていますが、パソコンからは見れなくなると言う事になります。
データの復元ソフトで、データを復元できるのはこのためです。
しかし、データの復元ソフトを使用しても必ず復元できるとは限らないので、本当に削除していいのか、今一度、確認しておきましょう。
3.ノートパソコンはACアダプターを接続しておこう
バッテーリーが足りず途中で中断してしまうと、最悪の場合はUSBメモリが壊れる場合があります。
フォーマットには通常の「フォーマット」と「クイックフォーマット」がありますが、フォーマットに関しては時間が掛かり、USBメモリの容量が大きければ大きいほどさらに時間が掛かります。
よって、ノートパソコンを使用している場合は、念のためACアダプターを接続しておきましょう。
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操作手順
では「Windows10 USBメモリをフォーマットをして使用できるようにする」の操作手順に入ります。
・USBメモリをパソコンに接続すると右下に「USBドライブ」の通知が表示されるので、左クリックします。
※すでにUSBメモリをパソコンに接続している場合は、こちらをクリックしてください。
・下図の画面が表示されるので「何もしない」を左クリック。
※USBドライブの通知や途中で画面の表示が消えてしまった場合も、このままお進みください。
・タスクバーにある「エクスプローラー」のアイコンを左クリック。
・左の項目にある「USBドライブ」を左クリックし背景が青く反転されたことを確認します。
【USBメモリが見つからない場合】
・USBメモリが見つからない場合は「PC」をダブルクリック。
・「USBドライブ」を左クリックし背景が青く反転されていることを確認します。
・「①USBドライブ」を右クリック→「②フォーマット」を左クリック。
・各項目の説明は以下になります。
②ファイルシステム
ファイルシステムを左クリックすると他のファイルシステムが表示されます。
ここでは「NTFS」「FAT32(既定)」「exFAT」がありますが、どのファイルシステムを選んでいいのかは下記になります。
NTFS
Windows 2000以降のパソコンを使用している場合
FAT32(既定)
Windows98以降のパソコンを使用している場合
1つ注意点があり、1つのファイルが4GB以上になると保存する事が出来ません。よって、扱うファイルが4GB以下であればFAT32でいいと思いますが、FAT32を選ぶメリットはWindows 98のOSを使用している以外は「NTFS」と「exFAT」と比べると無いです。
exFAT
WindowsとMacを両方使用しており、WindowsXP以降のパソコンを使用している場合
Windows2000以降のパソコンのみで使用するのであれば「NTFS」以外メリットはないです。
そして、WindowsXP以降とMacの両方をお使いであれば「exFAT」を選びましょう。ただし1つの扱えるファイルは4GBとなっています。
ファイルシステムの種類の違いについて詳細を知りたい方は、下記の記事を参照してください。
→「ファイルシステムの種類と違いについて」
③アロケーションユニットサイズ
アロケーションユニットサイズの数字を左クリックすると、下に選択できる数値の一覧が表示されます。
このアロケーションユニットサイズはファイルシステムに依存するので、ファイルシステムを変えるとアロケーションユニットサイズの選べる数値は変更されます。
「NTFS」のサイズを例にすると、各サイズの選ぶ理由は以下になります。
大きいサイズ
大きいサイズを選ぶ理由は、頻繁に使用するファイルが64KBの場合
小さいサイズ
小さいサイズを選ぶ理由は、頻繁に使用するファイルが512Bの場合
標準のアローケーションユニットサイズ
標準のアローケーションユニットサイズを選ぶ理由は、頻繁に使用するファイルが512B以上のファイルがたくさんある場合。
上記の説明で理解できない場合は「標準のアローケーションユニットサイズ」で問題ないです。
アロケーションユニットサイズについては、ここで説明するとかなり長くなってしまうので省かせていただきます。興味がある方は下記の記事を参照してみてください。図を使いなるべくかみ砕いて説明しています。
→「アロケーションユニットサイズの意味を深く理解する」
④デバイスの既定値を復元する
「②ファイルシステム」や「③アローケーションユニットサイズ」の設定をいじってしまい、最初の設定に戻したい場合は、デバイスの既定値を復元するを左クリックしましょう。
初期設定に戻すことができます。
➄ボリュームラベル
ボリュームラベルとは、エクスプローラーなどを開いたときにHDDやSSD、USBドライブなどが表示されている名前になります。
【ボリュームラベル】
ちなみに「C:」「D:」「E:」「F:」という文字は「ドライブレター」と言います。
【ドライブレター】
ボリュームラベルは、好きな名前を付ける事が出来ます。
⑥クイックフォーマット
フォーマットには2種類あります。
1.フォーマット
2.クイックフォーマット
フォーマットとクイックフォーマットの違いは、以下になります。
1.フォーマット
- フォーマットするのに時間が掛かる(容量が大きければ大きいほど)
- 不良セクターを(書き込みと読み込みができない領域)をチェックして、必要であれば修復する
2.クイックフォーマット
- フォーマットするのにあまり時間がかからない
- 不良セクタ―をチェックせず、修復もしない
よく、時間が無い場合は「クイックフォーマットでいい」と耳にしますが、そんなことはありません。
クイックフォーマットは、不良セクタ―(書き込みと読み込みができない領域)をチェックせず修復しないので、クイックフォーマットをしてUSBメモリを使い続けていると、USBメモリで言えばファイルの読み込みや書き込みができなくなったり、エラーが出たりと不具合が生じます。
しかし、この不良セクタ―はパソコンを使用していれば必ず出てきます。そして、新品のHDDでも見つかる場合があります。
多少の不良セクタ―であれば許容範囲でありますが、問題なのは不良セクタ―が増えれば増えるほどパソコンに不具合が起きる確率が高くなると言う事です。
以上のことから、よほど時間がなかったりする以外は、念を押して「クイックフォーマット」ではなく通常の「フォーマット」をする事をおすすめします。
・よければ「開始」ボタンを左クリック。
【USBメモリにある全てのデータは削除されます】
全てのデータが削除される(データがパソコン上から見えなくなる)ので、本当にフォーマットしていいか確認しましょう。
・「フォーマットをするとこのディスクのすべてのデータが削除されます。」と表示されるので「OK」を左クリック。
・「フォーマット中」と表示されるので、「緑色のバー」が右いっぱいになるまで待ちます。
・「フォーマットが完了しました。」と表示されたら完了です!
関連記事
→「chkdsk(チェックディスク)機能を使ってHDDのエラーをチェックして修復する」
→「アロケーションユニットサイズの意味を深く理解する」
→「MFTとは?Master File Table(マスターファイルテーブル)」
→「MBR形式とGPT形式の違い(パーティション)」
「Windows10 USBメモリをフォーマットをして使用できるようにする」については以上になります。
お疲れさまでした^^
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