MFTとは、Master File Table(マスターファイルテーブル)の略で、HDDがNTFS形式でフォーマットした際にMFT専用の領域がHDDに作成され、NTFSのファイルシステムのインデックスの事を言います。
「デフラグ」や「chkdsk(チェックディスク)」でちょくちょく出てくる言葉ですね。
なんだが難しい言葉がいっぱいあって解りずらいと思うので、後述で初心者の方にも解りやすいように2つのポイントをピックアップしリンクを貼っておきますので、参考にしてみて下さい。
ポイントは2つで全て1つに繋がっております。
- フォーマット
- ファイルシステムのインデックス
1.フォーマット
フォーマットというのは簡単に言うと、フォーマットされていない記憶媒体(HDDやUSBメモリなど)は、どこの領域にデータを保存し、どこの領域からデータを読み込めばいいのか管理できていません。
その管理してくれる機能の事を「ファイルシステム(正確にはインデックス)」といい、フォーマットする理由は「データを管理する」と言ってもいいでしょう。
詳細については知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
2.ファイルシステムのインデックス
フォーマットで前述しましたが、ファイルシステム(インデックス)とは「データの管理」をすることです。
詳細について知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
データを削除してもHDDにはデータそのものは残ってるので、復元できる確率は高くなってきます。下記の記事は、削除してしまったデータがHDDになぜ残っているのか図を使って解説しています。より一層、インデックスに関して知識が深める事が出来るかと思います。
次はWindows標準搭載されている代表的な機能から、MFT視点で見ていきたいと思います。
HDDの断片化から見るMFT
HDDの断片化を解消するには「デフラグ」が有名ですが、Windows標準搭載のデフラグではMFT領域を最適化することが出来ません。
デフラグについて興味がある方は下記の記事を参照してみて下さい。
MFTの断片化が進むとHDDのパフォーマンスが落ち、パソコンが重くなったり遅くなったりします。
そのためNTFSには前もって連続した領域が必要になってくるので、MFTには1つのボリュームに対して12.5%の連続した領域が確保されます。
この領域を「MFT領域(インデックス)」といい、MFT領域にはデータの書き込みは出来ません。
ただし、データを保存できる領域が少なくなってくると、MFT領域に書き込みが行われます。結果、MFT領域が断片化が進んでしまい、パフォーマンスに影響されてしまいます。
それと、データの容量が比較的多い場合はデータの領域に書き込みが行われ、データの容量が比較的少ない場合はMFT領域に書き込みが行われます。
一見、矛盾しているようですが、これはデータ領域の空き容量を確保するためです。
上記の事から、HDDの容量がいっぱいになるとパソコンが重くなったり、遅くなったりするので、およそですがHDD全体の25%の空き容量は確保できるようにしておいたほうがいいです。
chkdsk(チェックディスク)から見るMFT
- マスターファイルテーブルが壊れています
- マスターファイルテーブルを回復できません
と、エラーが出てHDDにアクセスできなくなってしまったり、突然ファイルが開けなくなってしまったりします。
これはMFTが壊れている可能性があります。
chkdsk(チェックディスク)には1~5のステージがあり、ステージ2で「MFT領域(インデックス)」に異常がないか検査します。
異常があった際は「ディスクエラーを修復(chkdsk /f)」を行えば、MFT領域(インデックス)を修復することが出来ます。
ただし、修復され新たに上書きされるのでchkdsk(チェックディスク)を行う事によりデータが消える可能性もあります。
パソコンに何か異常が起きた時はすぐにバックアップを取りましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「MFT(Master File Table) マスターファイルテーブル」は非常に重要な役割をしている事を、解説しました。
HDDの中身(領域)が理解できてくると、HDDに問題があった場合の解決策が浮かんでくると思います。
「MFT(Master File Table) マスターファイルテーブルとは?」については以上となります。
参考になれば幸いです。
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