この記事では、USBメモリーやHDD・SSDなどの記憶装置を、パソコンに初めて接続した時に、設定しなければならない「ファイルシステム」についての意味を説明しております。
対象OSWindows7、Windows8/8.1、Windows10
こんな方におすすめ!
・ファイルシステムの意味を知りたい
・ファイルシステムの種類や違いについて知りたい
・ファイルシステムはどれを選べばいいのか解らない
・自分のHDD・SSD・USBメモリーのファイルシステムを確認したい
目次
ファイルシステムについて
ファイルシステムの意味について以下の4つに分けて説明していきます。
1.ファイルシステムが無いとパソコンは使用できない
2.ファイルシステムの種類と違いについて
3.どのファイルシステムを選べばいいのか?
4.ファイルシステムの確認方法
1.ファイルシステムが無いとパソコンは使用できない
大勢の方は、1度は経験あるかと思いますが、USBメモリなどの記憶装置を初めて使用する場合は、「フォーマットしてください」という画面が現れます。フォーマットしないとその機器は使用できません。
その理由は、記憶装置に「ファイルシステム」の機能が無いからです。
初心者の方にとってはあまり聞き覚えのない言葉だと思いますが、ファイルシステムとは、記憶装置が持っている一つの機能です。記憶装置(HDDやUSBメモリなど)にデータを保存したり、何処にどのようなデータがあるのかを認識し、記憶装置として利用できる事を指します。
例えば、ファイルを保存するという作業を例にして挙げると、容量は何MBでデータが上書きされて消えないように特定の場所に保存し、保存したデータを読み込む際も、ファイルシステムが全て自動で行ってくれます。
パソコンに限らず、データの保存が出来る記憶装置(HDDレコーダーやCD-ROMなど)も全てファイルシステムがあるからこそ、録画できたり録画した番組を見れたり、録音したり、CDを自分が決めた曲順に流れたりしてくれているのです。
逆の事を言えば、ファイルシステムが無いとデータの保存や、位置がわからなくなってしまうので、記憶装置としての機能が果たせない、もっと広く言えば、パソコンやHDDレコーダー自体使えないという事になります。
よって、ファイルシステムとはデータを管理・整理し、パソコンに保存できるようにしてくれる機能という事になります。
2.ファイルシステムの種類と違いについて
フォーマットをする上で、ファイルシステムを選ばなければフォーマットする事は出来ないので、どのファイルシステムがいいのか迷う方もいるかと思います。
ファイルシステムの違いをまとめてみました。
ファイルシステムの種類と違いについて
※1 Windows標準搭載のフォーマットでは32GBまでしかフォーマット出来ません。ただし、専用ソフトを使用して、フォーマットすれば2TBまで使用できます。 ※2 圧縮機能とはHDDなどの記憶装置に溜まったファイルを圧縮して空き容量を増やすことが出来ます。ただ、古いパソコンだとパソコンの反応が重くなることがあるので注意が必要です。 ※3 BitLockerとはフォルダやファイルを暗号化し他のパソコンに接続した時に、パスワードなどを入力しないと中身を読むことが出来ないようにする機能です。Windows Vistaから導入され、OSのエディションによって対応しているかどうか異なり、Home Basicなどの一般向けのエディションでは下図のように半透明になり選択できません。 【対応OSエディション別】 Windows Vista→Enterprise、Ultimate Windows7→Enterprise、Ultimate Windows8/8.1→Pro、Enterprise Windows10→Pro、Education、Enterprise ※4 書き込むには専用ソフトが必要ですが、MacOSX 10.3以降であれば読み込のみ出来ます。 |
FAT32とexFATが主に外部記憶装置(USBメモリなど)向けです。通常Windowsでは、OSがインストールされているドライブを、FAT32やexFATのファイルシステムにすることは無いです。
3.どのファイルシステムを選べばいいのか?
どのファイルシステムがいいかは、お使いのパソコンの環境によって使い分けるという事になります。
ポイントとしては以下になります。
1.Windowsパソコンのみ使用しているのか?
Windows 2000以降のOSで、Windowsのみのパソコンを使用するのでであれば「NTFS」
2.WindowsとMac両方使用しているのか?
WindowsとMacを両方使用しており、WindowsXP以降のパソコンを使用しているのであれば「exFAT」
3.扱う1つのファイルが4GB以上の場合
Windows2000以降のOSで、Windowsのみパソコンを使用しているのであればするのであれば「NTFS」
ファイルの転送速度に関しては「exFAT」が理論上は1番速いですが、体感できるものではないかと思います。
Windowsのみのパソコンを使用しているのであれば、「NTFS」以外メリットはほとんどありません。
そして、FAT32にするメリットはありません。お使いのパソコンのWindowsのOSが、Windows 98であれば仕方なく使う事になります。
4.Windows ファイルシステムの確認方法
ファイルシステムの確認方法は、OS毎に若干違います。下記から該当するOSを選択してください。
画像を見てファイルシステムの確認をしたい方は、リンクをクリックしてください。
Windows7
「デスクトップの左下にあるスタートボタン」→「コンピューター」→「ドライブを右クリック」→「プロパティを選択」
Windows8/8.1
「デスクトップの下にあるエクスプローラーアイコン」→「左メニューにあるPCを選択」→「ドライブを右クリック」→「プロパティを選択」
Windows10
「デスクトップの下にあるエクスプローラーアイコン」→「左メニューにあるPCを選択」→「ドライブを右クリック」→「プロパティを選択」
関連記事
→「MFTとは?Master File Table(マスターファイルテーブル)」
→「chkdsk(チェックディスク)機能を使ってHDDのエラーをチェックして修復する」
「初心者でも理解できるファイルシステムとは?」の案内は以上になります。
参考になれば幸いです!
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