Windows10のパソコンで、特定のアプリケーションを起動したときに毎回表示されるユーザーアカウント制御(UAC)の画面を、特定のアプリケーションのみ例外的に解除する方法を案内しております。
以下の方を対象としております
・特定のアプリケーションを起動すると毎回ユーザーアカウント制御(UAC)が表示されるので、例外的に特定のアプリケーションのみ解除したい
対象OSWindows10
目次
操作案内の前に伝えておきたいこと
操作手順の前に伝えておきたいことがあります。
1.ユーザーアカウント制御(UAC)が表示される理由
2.ユーザーアカウント制御(UAC)を無効にすることはおすすめできない理由
3.ショートカットアイコン画像は変更される
1.ユーザーアカウント制御(UAC)が表示される理由
特定のアプリケーションを起動すると、ユーザーアカウント制御(UAC)が毎回表示される場合があります。
理由は、「盾のマーク」があるアプリケーションを起動すると、ユーザーアカウント制御が表示されるためです。
そもそもユーザーアカウント制御とは間違ってアプリケーションをインストールしたり、悪意のあるプログラムを未然に防ぐ「セキュリティ機能」です。しかし、ユーザーによっては毎回起動時に表示されるのが面倒くさいと感じることがあると思います。
ここではこの頻繁に使用するアプリケーションを起動したときに毎回表示される、ユーザーアカウント制御を例外的に表示させない方法を案内しております。
2.ユーザーアカウント制御(UAC)を無効にすることはおすすめできない理由
ユーザーアカウント制御の設定で、バーを1番下に持って行き無効にすることで特定のアプリケーション限らず、表示させなくできます。ただし、セキュリティの面から考えると絶対におすすめできません。
この方法は特定のアプリケーションでユーザーアカウント制御を表示させない事が目的ではなく、あくまで特定のアプリケーションをインストールできない時に行う方法です。
ユーザーアカウント制御についてイマイチ理解できていない方は、下記の記事を一読してみて下さい。初心者の方向けの記事となっています。
3.ショートカットアイコンは変更される
全ての操作を終えると下図のようにショートカットのアイコンが変更されます。
【変更前】
【変更後】
よって、元に戻したい場合はショートカットのアイコン画像を変更しなければならない手間があります。ショートカットのアイコン画像の変更については、別記事にまとめておりこの記事の最後にリンクを貼ってるので参考にしてみて下さい。
操作手順
では「Windows10 毎回表示されるユーザーアカウント制御を解除させる方法」の操作手順に入りたいと思います。初心者の方にも理解できるように極力、専門用語を使わずに説明していきます。
ここでは「EaseUS Data Recovery Wizard」というデータの復元をするアプリケーションを例に説明していきます。お使いになられているアプリケーションに置き換えてみて下さい。
毎回表示されるユーザーアカウント制御を例外的に表示させなくするには、ショートカットアイコンを使用するのでショートカットアイコンが無い場合は、デスクトップに作っておきましょう。
ショートカットアイコンがすでにある場合は、「2.特定のプログラムを管理者で常に開く」から操作を行ってください。
1.ショートカットアイコンの作成
2.特定のプログラムを管理者で常に起動する
3.タスクスケジューラにタスクを登録
4.タスクスケジューラに登録したタスクをショートカットに置き換える
1.ショートカットアイコンの作成
・左下にある「①スタート」ボタンを左クリック→「②アプリケーション」を右クリック→「③その他」にカーソルを持って行く→「④ファイルの場所を開く」を左クリックします。
・「①ショートカットアイコン」を右クリック→「②ショートカットの作成」を左クリックします。
・「ここにショートカットを作成することはできません。デスクトップ上に作成しますか?」と表示されるので「はい」を左クリックします。
・デスクトップにショートカットアイコンが作成されたことを確認します。
2.特定のプログラムを管理者で常に起動する
次に、アプリケーションが格納されている「.exe」のプログラムから管理者で常に起動する設定を行っていきます。
・デスクトップにある「①ショートカットアイコン」を右クリック→「②ファイルの場所を開く」を左クリックします。
・アプリケーション(.exe)が格納されているフォルダーの場所が開きます。アプリケーションによっては似たようなものが並んでいますが、ファイルの場所を開いた時点ですでに、目的のアプリケーションの背景が青く反転されており選択されている事が確認できます。
【目的のアプリケーションがわからなくなってしまった場合】
誤って他のファイルなどをクリックしてしまい目的のアプリケーションがわからなくなってしまった場合は、一度フォルダーを閉じて最初からやり直してみて下さい。
・「①アプリケーション」を右クリック→「②プロパティ」を左クリックします。
・上のタブにある「互換性」を左クリックします。
・「①管理者としてこのプログラムを実行する」を左クリックでチェックを入れる→「②OK」ボタンを左クリックします。
3.タスクスケジューラにタスクを登録
次に、プログラムなどを自動的に実行してくれる「タスクスケジューラ」から、タスクを作成していきます。
・左下にある「①スタート」ボタンを右クリック→「②ファイル名を指定して実行」を左クリックします。
・ボックスの中に「①taskschd.msc」と入力→「②OK」ボタンを左クリックします。
・左側にある「①タスクスケジューラライブラリ」を左クリック→「②タスクの作成」を左クリックします。
・上のタブにある「操作」を左クリックします。
・画面が切り替わるので左下にある「新規」を左クリックします。
・「新しい操作」の画面が表示されます。
・次に、ショートカットアイコンの情報をコピーして「新しい操作」の方に貼り付けていきます。
ここでいったんこのまま「新しい操作」の画面は開いたままにして、「①ショートカットアイコン」を右クリック→「②プロパティ」を左クリックします。
・ショートカットのプロパティにある「①リンク先」の文字を「①プログラム/スクリプト」に貼り付けし、「①作業フォルダー」の文字を「②開始(オプション)」に貼り付けをします。
このように貼り付けていくので、下図のように2つの画面を並べるとわかりやすいかと思います。
・「ショートカットプロパティ」のリンク先にある「文字」を全てコピーします。
「①文字」の背景が青く反転され、全ての文字が選択されている事を確認し右クリック→「②コピー」を左クリックします。
【全ての文字を確実に簡単にコピーするコツ】
・全ての文字を確実にコピーするには、一度どこでもいいので左クリックして文字の追加や変更できる状態にします。
・キーボードの「Ctrl」を押しながら「A」を押すことで、背景が青く反転され全ての文字を選択できます。
・背景が青く反転された状態で「Ctrl」を押しながら「C」を押すことでコピーすることが出来ます。
・コピーした文字を先ほどの「新しい操作」の画面に貼り付けていきます。
「①ボックス」の何もないところで右クリック→「②貼り付け」を左クリックします。
・「リンク先」の文字を貼り付けることができました。
・次に同じように「作業フォルダー」を貼り付けていきます。
作業フォルダーにある「文字」をコピーします。
・「開始オプション」に貼り付けます。
・貼り付け終えたら、アプリケーションによっては最初と最後に「”」が入ってしまっている場合があるので、削除します。
・「OK」ボタンを左クリックします。
・「①プログラムの開始」が追加されている事を確認→上のタブにある「②全般」を左クリックします。
・「①名前」にわかりやすい名前を入力する→「②説明」を入力→「③最上位の特権で実行する」に左クリックでチェックを入れる→「④OK」ボタンを左クリックします。
①の名前に使用する文字について
・半角英数字、半角英数字の大文字、ハイフン(-)、アンダーバー(_)を使用することはできます。他の記号などに関しては確認できていないです。
・ひらがなに関しては使用することは確認できていますが、うまく行かないことも考えられるので極力避けて半角英数字方で入力したほうがいいかと思います。
・スペースは使用できません。
②の説明について
説明については入力しなくてもいいですが、念のため後から見てもどのようなタスクなのか把握できるために、説明文は入力したほうがいいかと思います。
・タスクスケジューラに先ほど作成したスケジュールが追加されたことを確認します。
先ほど入力した「①名前」をコピーするため、タスクスケジューラの画面は開いたまま次にお進みください。
4.タスクスケジューラに登録したタスクをショートカットに置き換える
・「リンク先」と「実行時の大きさ」を変更していきます。
・「リンク先」に以下の文字をコピーして貼り付けてください。
C:\Windows\system32\schtasks.exe /run /tn
・貼り付け後、先ほどタスクスケジューラで入力した「名前」をコピーします。
・コピーした名前を「tn」の後に貼り付けます。ここで言うと緑文字が「名前」になっています。
例 C:\Windows\system32\schtasks.exe /run /tn EaseUS-Data-Recovery-Allow-UAC
※「tn」の後には必ず半角スペースを入れてください。
・次に「実行時の大きさ」が「通常のウィンドウ」になっているので、左クリックして「最小化」に切り替えます。
・最後に「OK」ボタンを左クリックして完了です。
・ショートカットアイコンが変更したかと思います。
【変更前】
【変更後】
変更されたショートカットアイコンをダブルクリックして起動してみて、毎回表示されていたユーザーアカウント制御が解除されたかどうか確認してみて下さい。
以上になりますが、ショートカットアイコンの変更については先述した通り、別の記事でまとめております。
→「Windows10 デスクトップのショートカットアイコンの画像を変更する」
お疲れさまでした!^^
毎回起動するたびに、許可を求められて、めんどくさいなあ、と思っていました。
UACという単語すらすらず、思いつくまま検索したら、こちらのサイトがヒットしてできました!
うちは外国語のWindowsなので、画像入りの説明は本当に助かりました。
ありがとうございました!
ユーザーアカウント制御(UAC)を無効にする設定をありがとうございます。
だけど、なぜ、セキュティティ面で無効はおすすめできないのでしょうか?
マイクロソフトが、ソフトの安全判断でもするのでしょうか?
インストールすると決めていて、ハイを選ぶのに、必要ない気がします。
もしいれようとしているソフトが危険だとしても、しらないで、はいを
選択したら同じではないでしょうか?
無断でインストールするソフトがありうるから、ひつようってことでしょうか?
ほんと、鬱陶しい邪魔で面倒くさいだけの機能に思えます。
無効にするやり方を忘れてたので助かりました。
クリーンインストールをしてて、これがでて、ストレスでした。
他のPCでは、すべて無効です。
ありがとうございました。