この記事では、Windows8/8.1のパソコンで、スタートアップに登録されているアプリケーション(プログラム)を削除する方法を案内しております。
この記事で得られること
Windows8/8.1のパソコンで、スタートアップに登録されているアプリケーションを削除する出来る。
メリットとデメリットは以下になります。
【メリット】
・パソコンの起動時間の短縮
・無効ではなく削除出来るのでスッキリする
・スタートアップに登録されていないアプリを削除できる
・微量にHDD・SSDの空き容量が増える
【デメリット】
・レジストリをいじるので操作を誤ると、パソコンの不具合が生じる
対象OSWindows8/8.1
目次
操作の案内の前に伝えておきたいこと
操作の案内に入る前に3つ伝えておきたいことがあります。
1.スタートアップの無効と削除の違い
Windows8/8.1では、スタートアップの有効・無効の設定は「タスクマネージャー」の画面から行います。
【Windows8/8.1 タスクマネージャーの画面】
スタートアップの有効・無効の設定は「タスクマネージャー」から行うことが出来ますが、「削除」は行えません。
スタートアップを無効にするぐらいなら一層のことアプリケーション本体は残して、スタートアップの項目だけ削除したい方は以外にいるのではないかと思います。ここでは「無効」ではなく「削除」する案内をしております。
2.レジストリを削除する必要がある
スタートアップに登録されているアプリケーションを削除するには、レジストリの削除を行います。
初心者の方は「レジストリ」という専門用語を聞くと頭が痛くなると思いますが、そういった方は下記を参照してみてください。操作に入る前に何となくでいいので、頭に入れておくとイメージしやすいかと思います。
【レジストリについて】
→「レジストリとは一体なんなのか?」
レジストリの削除は簡単ですが、操作を誤ると最悪の場合はパソコンが動かなくなってしまう場合があるので、復旧できるように「復元ポイントを手動で作成」と「レジストリのバックアップ」の2つを行う事をおすすめします。
両方バックアップを取っておくと安全性は高まりますが、面倒くさい方は、復元ポイントを手動で作成するだけでも行なったほうがいいかと思います。あとはご自身で判断してください。
【システムの復元ポイントを手動で作成する方法】
→【Windows8/8.1 システムの保護を有効にし復元ポイントを手動で作成する】
【レジストリのバックアップ方法】
→「超簡単!Windows8/8.1 レジストリのバックアップと復元方法」
3.スタートアップには表示されていないのに自動で起動してしまうアプリケーション
まれにスタートアップに表示されていないアプリケーションが、パソコン起動時と一緒に起動する場合があります。
そういった場合も、レジストリを削除することで改善することができます。
操作手順
では、Windows8/8.1 スタートアップに登録されているアプリケーションを削除する案内に入ります。
大まかな流れ
レジストリエディターを起動→各ユーザーに該当するレジストリのファイルを削除する
・左下にある「①スタート」ボタンを右クリック→「②ファイル名を指定して実行」を左クリック。
・「①regedit」と入力→「②OK」ボタンを左クリック。
・ユーザーアカウント制御の画面が表示されたら「はい」を左クリック。
・レジストリエディターが起動します。
案内に入る前に少しここで説明させていただきたいことがあります。
レジストリキーについてですが、レジストリキーと言うのは「フォルダー」の事を指します。
フォルダーをダブルクリックで開くと、さらにフォルダーが表示され、これら「すべてのフォルダー」もレジストリキーになります。
そして、スタートアップのレジストリキーは大きく分けると2つあります。
- 現在ログインしているユーザー
- 全ユーザー共通
さらに「1.現在ログインしているユーザー」と「2.全ユーザー共通」から枝分かれし、以下の2つがあります。
- 毎回ログイン時に自動的に起動するアプリケーション
- 次回ログイン時に1度だけ起動するアプリケーション
そして、「2.全ユーザー共通」のみ以下のレジストリキーがあります。
- 毎回ログイン時に起動する(64bitのパソコンで32bitのアプリケーションを動かしている)
上記の合計5つを確認し、スタートアップの不要なアプリケーションのレジストリを削除していきます。まとめると以下になります。
【1.現在ログインしているユーザー】
・毎回ログイン時に自動的に起動するアプリケーション
HKEY_CURRENT_USER→Software→Microsoft→Windows→CurrentVersion→Run
・次回ログイン時に1度だけ起動するアプリケーション
HKEY_CURRENT_USER→Software→Microsoft→Windows→CurrentVersion→RunOnce
【2.全ユーザー共通】
・毎回ログイン時に自動的に起動するアプリケーション
HKEY_LOCAL_MACHINE→SOFTWARE→Microsoft→Windows→CurrentVersion→Run
・次回ログイン時に1度だけ起動するアプリケーション
HKEY_LOCAL_MACHINE→SOFTWARE→Microsoft→Windows→CurrentVersion→RunOnce
・毎回ログイン時に起動する(64bitのパソコンで32bitのアプリケーションを動かしている)
HKEY_LOCAL_MACHINE→SOFTWARE→WOW6432Node→Microsoft→Windows→CurrentVersion→Run
・ここでは「1.現在ログインしているユーザー」の「毎回ログイン時に自動的に起動するアプリケーション」のレジストリキーを例に案内していきます。
HKEY_CURRENT_USER→Software→Microsoft→Windows→CurrentVersion→Run
上記のレジストリキー(フォルダー)をダブルクリックで開いていきます。
「フォルダーをダブルクリック」するとフォルダーが開きます。
・このようにフォルダーをダブルクリックして開いていきます。
最後の「Run」まで開くと右の画面にレジストリのデータが表示されます。このデータ(値)を削除していきます。
レジストリキーのパスを確認しよう
削除したいレジストリキーのパスが合っているかどうか「下に表示」されるので、もう一度確認する事をおすすめします。
・ここから削除の案内に入るので、細かく案内していきます。
スタートアップから削除したいレジストリの「データ(アプリケーション)」を左クリックし、背景が青く反転されたことを確認します。
・「①レジストリのデータ」を右クリック→「②削除」を左クリック。
・「一部のレジストリ値を削除するとシステムが不安定になる場合があります。この値を削除しますか?」と表示されるので「はい」を左クリック。
・レジストリのデータが削除されたことを確認します。
他のスタートアップに登録されているレジストリを削除したいのであればここまでの工程を繰り返します。
削除が終わったらパソコンを再起動しましょう。
作業を引き続き行いたい方はこちらをクリックして下さい(5つのレジストリキーの案内に戻ります)。
パソコン再起動後に行う事
パソコンを再起動後、目的のアプリケーションが自動的に起動してこないか確認してみましょう。 仮に起動してこなくても不安な方は、タスクマネージャーのスタートアップからアプリケーションが「無効」では無く、「完全に削除」されたかどうか確認してみましょう。
・タスクマネージャーを開くには、「①タスクバーの何もないところ」で右クリック→「②タスクマネージャー」を左クリック。
・「スタートアップ」を左クリック。
・アプリケーションが「無効」ではなく「削除」されているか確認してみましょう。
「Windows8/8.1 スタートアップに登録されているアプリを削除する」については以上になります。
今日も明日もあなたにとって良き1日となりますように^^
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