chkdsk(チェックディスク)機能を使ってHDD(ハードディスク)のエラーをチェックしパソコンを高速化してみましょう。
まず始めに、(チェックディスク)を行う際の簡単な注意事項を簡単に説明します。
- 膨大な時間が掛かることがあるので、時間に余裕を持って行う
- パソコンが最悪、起動できないことがあるので、念のためにバックアップはとっておく
- スキャンのみは問題ないですが、chkdsk(チェックディスク)のシステムの修復や、不良セクターの回復は、HDDに負荷が掛かるためあまりやりすぎないようにしましょう。特にHDDの調子が悪いと、パソコンが起動できなくなる確率が上がります。
※chkdsk(チェックディスク)についての詳細は「chkdsk(チェックディスク)機能を使ってHDDのエラーをチェックして修復する」を参照してください。細かな注意事項等、記載してます。 |
※2016.11.20 一部訂正
目次
Windows8/8.1のchkdsk(チェックディスク)について
Windows8ではWindows VistaやWindows7と比べるとchkdsk(チェックディスク)の概念が変更されています。
例えば、Windows7などであった「ファイルシステムエラーを自動的に修復する」、「不良セクターをスキャンし、回復する」といった項目がオンライン(パソコンが操作できる状態)では無くなっており、シンプルになっていたり、時間に関してもWindows7と比べると短縮する事ができています。
【マイクロソフトの情報】 |
後述で、オンラインとオフライン、プロパティツールとコマンドプロンプトの言葉を頻繁に使うので、簡単なのでしっかりと理解しておきましょう。
chkdsk(チェックディスク)のオンラインとオフラインの違い
オンライン
Windowsが起動(パソコンが起動している時)している時の事で、デスクトップの画面やインターネットをしている時の事も言い、パソコンが操作できる状態であるという事。
オフライン
再起動後、Windowsが起動する前(パソコンが起動する前)の事。
chkdsk(チェックディスク)のプロパティツールとコマンドプロンプトについて
chkdsk(チェックディスク)を行うには
- プロパティツール
- コマンドプロンプト
2通りの方法があります。
プロパティツール
プロパティツールとは対象となるドライブのプロパティを開いて行う方法
コマンドプロンプト
コマンドプロンプトとは下図のような黒い画面の事を言い、ここに様々なコマンドを入力していきます。
【コマンドプロンプトのchkdsk(チェックディスク)の項目一覧】
Cドライブを例に挙げています。Dドライブなら「C」を「D」に変えるだけです。
chkdsk c: /scan |
スキャンのみで修復は行わない |
chkdsk c: /f |
ファイルシステムエラーを自動的に修復する(システムファイルに問題あった時に行う) |
chkdsk c: /r |
ファイルシステムエラーを自動的に修復して不良セクタをスキャンし、回復をするので「/f」も行うことになる。(不良セクターが見つかったときに行う) |
対象ドライブにはchkdsk(チェックディスク)を行いたいドライブを指定します。例えばCドライブに「ファイルシステムエラーを自動的に修復する」場合は、「chkdsk c: /f」となります。
※半角英数字で小文字でも大文字でもどららでも構いません。「kとc」「:と/」の間には半角スペースが入るので注意が必要です。 |
Windows8/8.1のchkdsk(チェックディスク)のログを見る際に確認しなければならない3つの項目
chkdsk(チェックディスク)が終わった後には念のためログを確認します。
通常は問題があれば自動的に修復を行ってくれますが、chkdsk(チェックディスク)後、問題がない場合でもパソコン重かったり遅かったりする場合は、HDDが原因かもしれません。その場合は、ログを確認しないとHDDに問題が有るのか無いのか解らないです。
そして、chkdsk(チェックディスク)の結果のログは、Windows8/8.1では
- オンラインでは日本語
- オフラインでは英語
となります。
ログを確認する上で3つの項目は以下なります。
1. ファイルシステムのエラーが無いか?
2. 不良セクタは無いか? 3.「Cleaning up~」という項目の数字は1ケタになっているのか?(ゼロにする必要はないです) |
上記の3つに問題がある場合は以下の方法で対処します。
※Cドライブを例にしています。
Windows8/8.1のchkdsk(チェックディスク)の最適な手順
chkdsk(チェックディスク)を行う際の最適な手順を考えてみました。以下、問題点と共に整理していきます。
- プロパティツールでスキャンを行い結果をログで確認すると、不良セクターの表示が私の環境では無かったので二度手間にならない様、コマンドプロンプトからスキャンを行った方が効率がいい。
- プロパティツールでのスキャンもしくは、コマンドプロンプトから「chkdsk c: /scan(修復はせずスキャンのみ)」を実行すると、「問題は見つかりませんでした。これ以上の操作は必要ありません」と出るのですが、
Cleaning up 2426 unused index entries from index $SII of file 0x9.
Cleaning up 2426 unused index entries from index $SDH of file 0x9.
Cleaning up 2426 unused security descriptors.
という項目が見当たらない。
「Cleaning up~」の数値を確かめるためには、プロパティツールからだと問題が無ければログを確認しても表示されないので、これもどちらにせよ二度手間にならないように、コマンドプロンプトから「chkdsk c: /f(ファイルシステムのエラーの修復)」を実行し、ログを開いて数値の確認をして、数値が高ければ何度か「chkdsk c: /f(ファイルシステムのエラーの修復)」を実行する。
※但し、あまりにもHDD(ハードディスク)の調子が悪いと、最悪パソコンが起動できなくなってしまうので自己責任でお願いします。 |
プロパティツールとコマンドプロンプトからchkdsk(チェックディスク)の問題点をまとめると、
プロパティツール
コマンドプロンプト
|
となります。
以上を踏まえた上で結論を出すと、プロパティツールで不良セクタの表示が有る無しに関わらず、Windows8/8.1でのchkdsk(チェックディスク)の最適な方法と手順は、
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プロパティツールでchkdsk(チェックディスク)を行うと、不良セクタがログに表示されないことがあるのと、どのみち「Cleaning up~」の数値を一度、確認の意味も含めて「chkdsk c: /f」を行いたいので、コマンドプロンプトからchkdsk(チェックディスク)を行うことが最適だという答えが出ました。
それでは、画像を使ってプロパティツールからのchkdsk(チェックディスク)の方法とコマンドプロンプトからのchkdsk(チェックディスク)の方法の2つを案内しときます。
※コマンドプロンプトからchkdsk(チェックディスク)を行った方がいいと記載しましたが、一応、プロパティツールからのchkdsk(チェックディスク)方法も案内します。 |
Windows8/8.1 プロパティツールからのchkdsk(チェックディスク)機能の使い方とログの確認方法
・まずは「コンピューター」の画面を開く必要があります。左下にある「スタートボタン」を左クリック
・スタート画面の中から「PC」のアイコンを左クリック
・スタートメニューの一覧に無い場合は、スタート画面の下向きの「↓」を左クリック
・右にスクロールしていくとWindowsシステムツールの中に「PC」というアイコンがあるので、左クリック
・対象となるドライブを一度、左クリックすると背景が青色になるので確認し、右クリックして「プロパティ」を左クリック
・指定したドライブのプロパティが開くので、上のタブの「ツール」を左クリックしエラーチェックの中にある「チェック」を左クリック
・エラーチェックの画面が開き問題がなければ「このドライブはスキャンする必要がありません」と出ます。
「ドライブのスキャン」を左クリック
※問題がある場合は「ドライブのスキャン(推奨)」または「ドライブのスキャンと修復」が表示されるので、「ドライブのスキャンと修復」を左クリックして修復してください。問題がなかったため、画像を用意できませんでした。
・スキャン中の画面が出るので待ちます
・問題がなければ「お使いのドライブは正常にスキャンされました」と出ます。左下にある「詳細の表示」を左クリックしてログの確認をしましょう。
、
今回は異常が無く画像を用意できませんでしたが、異常がある場合は、「このドライブで修復が必要なエラーが検出されましたこのダイアログボックスを閉じてドライブを修復してください」と出るので、「修復」を左クリックします。
プロパティツールのchkdsk(チェックディスク)の結果はログ情報を見て確認してみる
プロパティツールのchkdsk(チェックディスク)は問題があれば、自動的に次は何をするべきか案内してくれますが、念のため、ログ情報を見て確認しましょう。
・「詳細の表示」を左クリックするとイベントビューアーの画面が開くので、先ほど行ったchkdsk(チェックディスク)なのか日付と時刻を見て確認しダブルクリック
・イベントプロパティの画面が開くのでここで確認するのですが、見にくい場合は左下にある「コピー」を左クリックするとコピーされた状態になるので、メモ帳などに張り付けてみましょう。
・念のためソースと日付、時刻を確認し下にスクロールしていきます。
ここでチェックする項目は先ほども言いましたが、3つあります。
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ファイルシステムは問題がないことが確認できました
しかし前述しましたが、不良セクターの情報がありません。通常はこの赤い矢印付近に 「~KB : 不良セクター」と表示されるのですが・・・。仮に不良セクターや何か問題が見つかった場合は
- ドライブのスキャン(推奨)
- ドライブのスキャンと修復
この2つが表示され選択できますが、「ドライブのスキャン(推奨)」では無く、「ドライブのスキャンと修復」を選択しましょう。
コマンドプロンプトでは「chkdsk c: /scan」と打ちエラーがないかの確認だけしたところ、ちゃんと不良セクターの情報が表示されます。
※「chkdsk c: /scan」とはプロパティのツールからchkdsk(チェックディスク)を行う際に、「ドライブのスキャン」を行うのと一緒の機能です。 |
Windows8/8.1 コマンドプロンプトからのchkdsk(チェックディスク)機能の使い方とログの確認方法
※「Cleaning up~」の絡みからchkdsk(チェックディスク)はコマンドプロンプトから行う方が2度手間にならず効率的です。
コマンドプロンプトからのchkdsk(チェックディスク)の手順
【ファイルシステムエラーがあった場合】 ファイルシステムエラーを自動的に修復するコマンド「chkdsk c: /f」を入力する 【不良セクターがあった場合】 「chkdsk c: /r」で不良セクタの回復を行う。ファイルシステムエラーを自動的に修復して不良セクタをスキャンし、回復をするので「chkdsk c: /f」も行うことになる。 |
ちなみにコマンドプロンプトからのchkdsk(チェックディスク)は、スキャン以外の項目は全てオフラインで行うので、英語表記となります。
・左下にある「スタート」ボタンを右クリックし、「コマンドプロンプト(管理者)」を左クリックし「次のプログラムにこのコンピューターの変更を許可しますか?」と出るので、「はい」を左クリック
・「管理者: コマンドプロンプト」という黒い画面が出てきます。
前述しましたがおさらいです。
【コマンドプロンプトのchkdsk(チェックディスク)の項目一覧】
Cドライブを例に挙げています。Dドライブなら「C」を「D」に変えるだけです。
chkdsk c: /scan |
スキャンのみで修復は行わない |
chkdsk c: /f |
ファイルシステムエラーを自動的に修復する(システムファイルに問題あった時に行う) |
chkdsk c: /r |
ファイルシステムエラーを自動的に修復して不良セクタをスキャンし、回復をするので「/f」も行うことになる。(不良セクターが見つかったときに行う) |
対象ドライブにはchkdsk(チェックディスク)を行いたいドライブを指定します。例えばCドライブに「ファイルシステムエラーを自動的に修復する」場合は、「chkdsk c: /f」となります。
※半角英数字で小文字でも大文字でもどららでも構いません。「kとc」「:と/」の間には半角スペースが入るので注意が必要です。 |
・「chkdsk c: /scan」と入力する
・chkdsk(チェックディスク)の実行中なので終わるまで待つ
・終わったら「システムに問題がないか?」、「不良セクターは無いか?」チェックする。コマンドプロンプトでのスキャンはイベントビューアーからではなく、コマンドプロンプト上で確認できます。
- システムに問題があれば「chkdsk c: /f」
- 不良セクターが一つでもあれば「chkdsk c: /r」
・仮に、システムにも問題が無く、不良セクターも見つからなくても「Cleaning up~」の項目の数値を確認したいので、一度、「chkdsk c: /f」を入力して実行する。
「次回のシステム起動時に、このボリュームのチェックをスケジュールしますか」とでるので「y」を入力してキーボードの「Enter」キーを押す
・「次回のシステム再起動時に、このボリュームはチェックされます。」と出たら、OKです。
・コマンドプロンプト含め、現在開いていあるウィンドウをすべて閉じて左下にある「スタート」ボタンを右クリックし、「シャットダウンまたはサインアウト」にカーソルを持っていき、「再起動」を左クリック
・再起動後、Windowsが立ち上がる前に、chkdsk(チェックディスク)のファイルシステムエラーを自動的に修復する画面が表示され、実行されるので終わるまで待ちます。
コマンドプロンプトのchkdsk(チェックディスク)の結果はログ情報を見て必ず確認する
・パソコンが立ち上がったらログを確認します。左下にある「スタート」ボタンを右クリックし、「イベントビューアー」を左クリック
・「イベントビューアー」の画面が開きます
・左の項目一覧にある「Windowsログ」の右にある「▶ボタン」を左クリックすると下に新たに一覧が表示されるので、この中から「Application」を左クリック
・赤いカッコで覆われた「Application」という一覧からログを探すのですが、ログ情報がいっぱいの時はこの中から探すのは大変なので、検索窓を表示させて検索します
・「Application」の中にある項目の一覧をどれでもいいので左クリックし選択する(青く反転されれば選択されていることになる)
・キーボードの「Ctrlキー」を押し続けて「F」を一度だけ押すと、「検索」という小窓が出てくるので、ここに「Wininit」と入力しキーボードの「Enterキー」を左クリック
・すると「Application」の一覧の中に「Wininit」と出てくるので、日付と時刻を確認しそのままでよければ、検索の窓は閉じて下にあるログを確認する
・日付と時間が違うのであれば、検索窓の「次を検索」のボタンを左クリックして、次のログの日付と時間を確認します
・3項目のチェックのおさらいです
- ファイルシステムに問題はないか?
- 不良セクターはないか?
- 「Cleaning up~」の数値を確認
上からスクロールしていくと順番が前後してしまいますが、ご了承ください。
①「no proplems」と出ているので問題なし
問題がある場合は再度「chkdsk c: /f」を行う ②「0 KB」と出ているので問題なし 1KBでも表示されている場合は「chkdsk c: /r」を行う(パソコンに負担がかかるので自己判断で) ③「Cleaning up 78」と出てますが、今のところ私のパソコンでは、重いまたは遅いと感じないのでそのままでOK。 この数値が高ければ再度「chkdsk c: /f」を入力し、数字が一桁になるまで行う(パソコンに負担がかかるので自己判断で) |
以上になりますお疲れさまでした!
Windows一つの機能をとっても、とても奥が深く興味深いものがありますね。
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