パーティションとは?間取り図を例にして考えてみると解りやすい

ここではPCのHDDやSSDで使われる用語「パーティショ」の意味について、小学生でもわかるように説明して行きます。

PCで言うパーティションとは部屋の仕切りの部分と一緒で、仕切られた「部屋」の事をPCの世界では「パーティション」と言います。実際に部屋と比較して見て行きましょう。

この記事を読んでわかる事
・パーティションの意味
・パーティションのメリット・デメリット
・パーティション分割をしてCドライブとDドライブに分けるべきか

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PCのパーティションとは壁を仕切るパーティションと考えは一緒

パーティションとは家の間取り図で例えたらわかりやすいと思います。

建築業界では赤く囲われた部分の壁の事を「間を仕切る=間仕切り」と言い、英語で「パーティション」と言います。他の呼び方で「パーテーション」と呼ばれることもありますが意味は一緒です。

建築業界では赤く囲われた部分の壁の事を「間を仕切る=間仕切り」と言う部屋数を増やすには、パーティションで部屋の中を区切る事により1つの家で2つもしくは4つの部屋などにする事ができます。パーティションで区切る事により部屋を増やす事が出来る

これはPCにも全く同じ事が言え、例えば1つのHDDをパーティションで区切る事により、2つや4つなど複数のHDDにする事が出来ます。

実際に家とHDDをパーティションで区切って比較して見ましょう。

 

1.家の場合のパーティション

30畳の部屋がある場合、パーティションによって分割すると、10畳の部屋と20畳の部屋に分ける事ができ2部屋にする事が出来ます。

家の場合のパーティション

2.HDD・SSDの場合のパーティション

一方、1TB(1000GB)のドライブがある場合、パーティションによって分割すると、Cドライブ500GB、Dドライブ500GBに出来ます。

分割する容量は自分で決められ、例えばCドライブは250GB、Dドライブは750GBなど指定出来ます。

HDD・SSDの場合のパーティション

このようにパーティションで区切る事は家でもHDD・SSDでも考え方としては一緒とわかるかと思います。

HDD・SSDのパーティションとは区切った領域の事を言う
パーティションとはHDD・SSDを区切った領域の事を言い、家で言う「部屋」の部分に当たります。上図の様にCドライブ、Dドライブの領域の事を言い「2つのパーティションに分割した」「2つのパーティションで区切った」などと言ったりもします。

ではパーティションで分けた領域のCドライブやDドライブには何を入れればいいのか具体的に見てみましょう

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CドライブやDドライブには何を入れればいいのか?

CドライブやDドライブには何を入れればいいのかについては、こちらも家と比べると分かりやすいかと思います。

家の場合パーティションで区切る意味は、以下のような部屋を作りたいからですよね。

・子供部屋
・寝室
・書斎

家の場合は、子供部屋、寝室、書斎などがある

一方、HDD・SSDの場合、OSが無いとPCは動かないのでまずOSを入れる領域が必要で、次にアプリ、写真や動画、オフィスのドキュメントやエクセルシートなどのデータなどを入れます。

・OS用
・データ用(アプリや写真動画など)

HDD・SSDの場合は、OS用、データ用(アプリや写真動画など)

「データ用」に関しては下記のようにもっと細かく具体的に分ける事も出来ます。ただし1つのドライブでここまで細かく区切ってしまうと1つ1つの容量が小さくなってしまうので、使い方にもよりますが容量は最低8TB以上無いとなかなか厳しいかも知れません。

・OS用
・アプリ用
・写真や動画など
・バックアップ用

HDD・SSDの場合は、更にOS用、アプリ用、写真や動画、バックアップ用など細かく区切る事も出来る

後で詳しく解説しますが、本当はパーティション分割をするよりも、物理的にOS用とデータ用の2つのドライブを用意した方がメリットがあり過ぎていいのですが、ノートPCなど基本的に1つのHDD・SSDしか用意できない場合(外付けは別)は、最低でもOS用とデータ用の2つに分けておいた方がいいです。

そして、各パーティションの領域をどれぐらい確保するかですが、データに関しては、単にインターネットをするだけなのか、ゲームがメインなのか、カメラで撮った素材を保存したいのか、音楽制作をしているのかなど環境は様々なのでこれだとは言えません。

ただし、OSに関しては全ての人と同じ環境なので、Cドライブの目安は以下になります。

  Cドライブの目安

下記にようにドライブの容量によってCドライブを決めましょう。

  1. 1TB(1000GB)以上の容量→Cドライブは500GB
  2. 500GBの容量→Cドライブは250GB

理想は「1.」のCドライブに500GBを確保してOSを入れ、Dドライブに残りの領域を割り当てデータ用とします。

ではなぜ1つのHDD・SSDをわざわざパーティションで分割するのかの理由について、メリットとデメリットで比較して見てみましょう。

パーティション分割のメリットとデメリット

パーティション分割のメリットとデメリットについては「HDD」または「SSD」によって若干考え方が違ってきます。

パーティションで区切る事によりこのように実際は1つのドライブでも、PC上では2つ以上に見せる事ができ、パーティションを区切る事によるメリットとしては以下のようなことがあります。

  1. OSを再インストールする際に、Dドライブ以降のデータはそのまま残せる
  2. パーティションで区切っている事によりウイルス感染をDドライブのみで抑える事が出来る
  3. HDDの断片化を抑えてパフォーマンス低下を防ぐ事が出来る(HDDのみ)

HDD/SSD パーティション分割のメリットとデメリットを徹底解説!から抜粋

ここでHDD・SSDのパーティション分割のメリットとデメリットについてや、先述した、パーティションで区切るよりもドライブ自体を増やした方がいい理由を説明するとかなり長くなってしまうので、興味のある方は下記の記事を参考にして下さい。

よく分からない場合はパーティションで区切らなくてもOK
以上の事からパーティションで区切る事をちゃんと理解できているのであればメリットの方が多いです。しかし、難しく感じたりよく意味が分からない場合は、Cドライブだけでも問題ないと言えば問題ないです。

では次は実際に、パーティションで区切られたドライブを見てみましょう。

パーティションで区切られたドライブを確認してみる

まずはエクスプローラーを開いてドライブを確認してみます。

ノートPCで言えば分かりやすいかと思いますが、ノートPCの場合、特殊なケースを除き基本的にはHDDもしくはSSDが1台しか搭載されていないです。

しかしエクスプローラーを開くとCドライブのみのはずが、Dドライブもありドライブが2つある事があります。

これは今まで説明してきたようにパーティションで区切られているからです。

Cドライブのみのはずが、Dドライブもありドライブが2つある事がある

ノートPCではドライブが1つだけというのは推測しやすいですか、デスクトップPCとなるとドライブは2つ3つ搭載されている事もあります。

その場合、先ほどのエクスプローラーから見ても物理的にドライブが2つあるのか、またはパーティションで区切った事によりドライブが2つあるのか判断が難しいです。

そこで最後にこの見分け方について説明して終わりたいと思います。

ドライブには物理ドライブと論理ドライブがある

ドライブには現実世界にあるドライブの事を「物理ドライブ」と言い、仮想世界(PCの世界)にあるドライブを「論理ドライブ」と言います。

【物理ドライブ(HDD)】
物理ドライブ(HDD)

【物理ドライブ(M.2 SSD)】
物理ドライブ(M.2 SSD)

【論理ドライブ】
論理ドライブ

通常は物理ドライブ1つで論理ドライブが1つになります。

しかし、パーティションで区切る事により、1つのドライブで論理ドライブを2つ以上にする事が出来ます。

そして、CドライブとDドライブがある場合、PC上から見ると物理ドライブが2つあるのか、パーティションで区切って出来た論理ドライブが2つあるのか分かりません。

CドライブとDドライブがある場合、PC上から見ると物理ドライブが2つあるのか、パーティションで区切って出来た論理ドライブが2つあるのか分からない

このように見分けがつかない場合は、パーティションで区切ったりする作業を行う事が出来る「ディスクの管理」から見分ける事が出来ます。

ディスクの管理を開くには、「①スタート」ボタンを右クリック→「②ディスクの管理」を左クリックします。

※開き方はWindows10、Windows11共に一緒で、管理者で無いと「ディスクの管理」は開けません。

ディスクの管理を開くには、「①スタート」ボタンを右クリック→「②ディスクの管理」を左クリック

 

するとディスクの管理が開くので「下の項目」から「物理ドライブ」と「論理ドライブ」を見分ける事が出来ます。

「下の項目」から「物理ドライブ」と「論理ドライブ」を見分ける事が出来る

 

ここで先ほどのエクスプローラーとディスクの管理に表示されている、物理ドライブと論理ドライブの比較して見たいと思います。

HDDやSSDを4台繋いでいるPCがあるのですが、エクスプローラーを見ると下図の様になっています。

物理ドライブは①、②、➂で、④+➄はパーティションで区切っているため論理ドライブになっています。

物理ドライブは①、②、➂で、④+➄はパーティションで区切っているため論理ドライブ

 

これをディスクの管理と比べると以下の様になっています。

ディスクの管理にある物理ドライブと論理ドライブ

 

物理ドライブと論理ドライブの見分け方は以下になります。

物理ドライブ→「ディスク」と書かれている青い線

論理ドライブ→「CやD」と書かれている赤い線

物理ドライブと論理ドライブの見分け方は以下になる。物理ドライブ→「ディスク」と書かれている青い線、論理ドライブ→「CやD」と書かれている赤い線になる。

このように物理ドライブと論理ドライブを見分ける事が出来ます。

まとめ

最後にまとめをお伝えして終わりたいと思います。

  1. パーティションとは区切った領域の事を言う
  2. パーティションを区切る際はCドライブは500GBはあったほうがいい
  3. パーティションで区切るよりも物理的にドライブを増やした方が多くのメリットの支援を得れる
  4. スタートボタンを右クリック→ディスクの管理で物理ドライブと論理ドライブの数を確認する事が出来る

関連記事

「HDD/SSD パーティション分割のメリットとデメリットを徹底解説!」

「HDD増設後のパソコン側の詳細な設定(パーティション作成)」

「MBR形式とGPT形式の違い(パーティション)」

「MBRまたはGPTの確認方法(パーティション形式)」

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コメント

    • 初学者
    • 2021年 7月 17日

    LPIC1の勉強を全く知らない状態から始めました。分からない用語を検索すると、当記事が一番上にヒットしたのですが、大変分かりやすかったです。これからも情報発信されてください。ありがとうございました。

      • パソ子
      • 2023年 12月 19日

      お返事が大変遅くなってしまいましたが、温かいお言葉ありがとうございます。

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