ここではパソコンのHDDで使われる「パーティションとは?間取り図を例にして考えてみると解りやすい」について初心者の方にも解りやすく説明していきます。
パーティションとは間取り図で例えたらわかりやすいと思います。下図をご覧ください。
赤く囲われた部分の壁の事を建築業界では「間を仕切る=間仕切り」といいます。このように、
- 分割
- 仕切る
- 区画
の事を指します。
建築業界では壁を仕切る事を「パーティション」と言い、仕切られた事によって「部屋」が出来ます。
パソコンのHDDで言えば少しややこしくなるのですが、データを仕切る事を「パーティションを作成する」「パーティションで切る」「パーティションで分割する」と言い、作成された領域の事をまとめてパーティションと言います。
まとめると、1つ1つの仕切られた領域の事をパーティションと言い、建築業界で言う「部屋」の事を指します。
下図のように、先程の間取りとHDDを比較して参考にしてみると更に解りやすいかも知れません。
部屋を想像してみて下さい。リビングと言う時点で既にパーティションによって仕切られています。この概念が無いとリビングと言う概念は生まれません。
なので、部屋もHDDも最初から既に1つのパーティションによって作成されています。
1つの領域(部屋1とパーティション1)をパーティションで分割する事により、ここでは2つの領域(部屋1と2、パーティション1と2)が存在する事になります。
分割すると、元の容量から分割されるので、もちろん増えたり減ったりする事はありません。
このように繰り返しになりますが、パーティションとはHDDを1つ1つ分割された領域の事を言い、パーティションによって分割された場合は論理的には「2つのHDDがある」と解釈する事が出来ます。
では実際にパソコンで見てみましょう。
マイコンピューターを開いた時に、下図の様に「C:ドライブ」と「D:ドライブ」に分かれているのを見たことが無いでしょうか?
これは先程も言ったパーティションによって分割されてたHDDになります。
一見、HDDが2個あるように見えますが実はHDDは1個しかないです。
物理的にはHDDは1個でも論理的には2個あるという事になります。
では何故、論理的に2つのHDDがあるのか?
詳細についてはここでは省きますが、よく言われる代表的なパーティションのメリットを説明します。
パソコンに何らかの不具合が生じ起動できなくなったとします。
色々な手法で試しても駄目だった場合は、最終的にはリカバリーすることになります。このリカバリーという作業はOSがインストールされている領域を1度リセットするので、OSがインストールされているCドライブは全て消えてしまいます。
仮にパーティションでCドライブ(OS用)とDドライブ(データ用)に分割していた場合には、Cドライブのみをリカバリーすることになるので、結果、Dドライブに保存されているデータに全く影響が無く、データは残ったままになっています。
「パーティションとは?間取り図を例にして考えてみると解りやすい」については以上になります。
参考になれば幸いです!
LPIC1の勉強を全く知らない状態から始めました。分からない用語を検索すると、当記事が一番上にヒットしたのですが、大変分かりやすかったです。これからも情報発信されてください。ありがとうございました。