ここでは「ディスクの管理」から新しいボリュームを作成する際に、ドライブ文字またはパスの割り当ての画面でいくつか項目を選びますが、その1つにある「次の空のNTFSフォルダーにマウントする」とは一体どういう意味なのかについて、初心者の方にもわかるように図解を用いて説明していきます。
以下の方を対象にしています
・次の空のNTFSフォルダーにマウントするの意味について知りたい
・次の空のNTFSフォルダーにマウントするメリットやデメリットについて知りたい
目次
次の空のNTFSフォルダーにマウントする意味とは?
HDDやSSDを増設した後は通常、ドライブ文字を割り当てる事が一般的です。
しかし、HDDやSSDを増設後、ディスクの管理からパソコンに認識させようとするとドライブの文字の割り当ての画面で「次の空のNTFSフォルダーにマウントする」と言う項目が出てきます。
この「次の空のNTFSフォルダーにマウントする」項目の意味についてですが、例えばドライブが1つしかない場合、増設することによりドライブが2つになります。
そして、増設したドライブにDやEと言ったドライブ文字を割り当てます。
ドライブ文字を割り当てる事により、エクスプローラーを開いたときに瞬時に「Cドライブ」「Dドライブ」など判断することができます。
これはいわゆる一般的な使い方になります。
一方、このようにドライブ文字を割り当てずに、既存のドライブに新しく増設したドライブを「足す」と言う事も出来ます。
下図のようにこの既存のドライブに「足す」と言う事が「次の空のNTFSフォルダーにマウントする意味」になります。
実際にはデータはDドライブに保存されますが、パソコン上ではCドライブにあるように見えます。
では事例を交えて説明していきます。
次の空のNTFSフォルダーにマウントする事例とメリット点デメリットについて
よくある事例としてCドライブのみでパソコンを使用しており、Cドライブの空き容量が少なくなってきたため外付けドライブを購入して、容量を増やしたとします。
そして、何らかしらのゲームのアプリをインストールしようとしたところ、今まで保存していたCドライブはいっぱいなので、増設したDドライブ以降にゲームをインストールします。
するとCドライブ(過去のゲーム)にもDドライブ(新しいゲーム)にもゲームがある状態になり、パソコン内がごちゃごちゃしてきて管理がめんどくさくなったりするときがあります。
そんな時にCドライブに「足す」事で、実際にはDドライブにデータが入っている事になりますが、PC上から見るとCドライブに入っているように見えて管理が楽になります。
このようにフォルダーをマウントする事により、ファイルの管理が楽になるというメリットがあります。
以下メリットとデメリットになります。
メリット1.整理しやすい 2.スペースを増やせる |
デメリット1.設定が若干わかりづらい 2.問題が起きたときに対処が難しい 3.バックアップを取るのが複雑になる |
では次に、パソコン上からどう見えるのか実際に見てみましょう。
フォルダーをマウントしてパソコン内からどう見えるのか?
文章だけで説明しても伝わりにくい部分があると思うので、実際にフォルダーをマウントする前と後で開くしてみましょう。
【ドライブを増設しただけの場合】
※下のドライブのアルファベットがEになっており間違えてしまいました。わかりやすいようにDドライブとお考え下さい。
【フォルダーにマウントした場合(次の空のNTFSフォルダーにマウント)】
実際に中身を見てみると以下になります。
「Cドライブ」をダブルクリックします。
するとショートカットのアイコンがあり「作成したフォルダー」が表示されます。
「作成したフォルダー」をダブルクリックします。
すると当たり前ですが「中身は空」で、ここからフォルダーを作成したりドキュメントを作成して保存したりする事ができます。
まとめ
最後に「次の空のNTFSフォルダーにマウントする」意味についてまとめて終わりたいと思います。
1.Cドライブの容量を疑似的に増やし管理しやすいようにしたいのであればフォルダーにマウントしましょう。
2.問題が起きた時に切り分けが難しくなったり、バックアップを取るのが若干複雑になるので、よくわからないのであればやめておきましょう。
他のパソコン用語については下記の記事にまとめています。
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