Renee Undeleterの「インストール方法」と「使い方」についておおまかに2つに分けて案内しております。
そして、各スキャンの検証もしてみましたので参考にしてみて下さい。
Renee Undeleterの動作環境
対象OS:Windows 2000/XP/Vista/7/8/8.1/10 Windows Server 2003/2008/2012 Mac OSX 10.6とそれ以降のバージョン |
Renee Undeleterのインストール方法
RENE.E.LaboratoryのHPに行き、Windows版もしくはMac版を選び右にある「ダウンロード」を左クリック。
保存先を聞かれるのでここでは解りやすい様にデスクトップを選択します。
左の項目の「デスクトップ」を左クリック後、上のボックスが「デスクトップ」になっている事を確認し、右下にある「保存」ボタンを左クリック
デスクトップに保存した「Renee Undeleter_2016」をダブルクリック。
「実行」ボタンを左クリック。
※ユーザーアカウント制御の画面が出てきたら「はい」を左クリック。
「日本語」を選択し「OK」ボタンを左クリック。
読み込みが終わった後に、Renee Undeleterのインストーラーが立ち上がるので「インストール」を左クリック
「データ上書きを防ぐため、データ復元したいドライブにソフトウェアをインストールしないで」と表示されるので「はい」を左クリック。
注意書きが出てきます。
面倒かも知れないですが、データを確実に復元するためにもよく読んでおきましょう。
1.ソフトをインストールする前に、お探しのデータの保存場所を確認してください。データ元にソフトをインストールすると、データが上書きされてしまう恐れがあります。 例えばCドライブのデータやごみ箱を復元をしたいのであれば、インストール先は別の場所を選びましょう(DドライブやUSBフラッシュメモリなど)。インストール先が一緒だとデータが上書きされデータの復元率は下がってしまう可能性が出てくるためです。
2.システムファイルエラーが発生した場合、Windowsの起動に伴って、Dskchkディスクチェック機能が自動的に実行されると、生成されたCHKファイルが元データを上書きしてしまいます。システム自動チェックをスキップしてください。 少し文面と英語がおかしいですが、「Dskchk(ディスクチェック)」というのは「Chkdsk(チェックディスク)」です。ここでの詳細は長くなってしまうので省きますが、Chkdsk(チェックディスク)について詳細を知りたい方は、下記のリンクに目を通してみてください。 そして、システム自動チェックというのは、パソコンを立ち上げた際に自動的にchkdskが始まってしまう事を指しています。 パソコンに何らかしらのトラブルが起きた時に、止む終えず電源を強制的に切ったとします。次に、電源を入れた際にWindowsのシステムに異常が無いかchkdsk自動的に修復してくれます。上記に書かれている「システム自動チェック」というのはこの事です。
3.Apple OS X Macに対応できます(Mac版のダウンロードは必要)。iPhone,iPad,Ipod等Apple iOSシリーズの製品に対応しません。 Mac版に関しては(パソコン)のみ対応という事です。 |
続いて各項目について見て行きましょう。
①インストール先の指定 上記の「1.」で説明した通りです。復元したいデータとRenee Undeleterのインストール先が一緒だとデータが上書きされてしまい、復元率は下がってしまうのでご注意を。
②デスクトップ上にアイコンを作成する チェックを入れるとデスクトップ上にアイコン(ショートカット)を作成します。
③クイック起動アイコンを作成する クイック起動とは画面の右下にある「Quick Launch(クイックランチ)」の「>>」の矢印を左クリックすると、上にクイック起動に登録されているアプリケーションソフトが表示され、ここから起動できる事を言います。 素早くアプリケーションソフトを立ち上げられるメリットがあり、デスクトップ上にあるショートカットキーと一緒の役割をしています。 Quick Launch(クイックランチ)の画面 ※Windows7からは手動で設定する必要があります。 |
今回はCドライブの復元を行ってみたいので、USBメモリにインストール先を指定します。
「参照」ボタンを左クリック。
「リムーバブルディスク(I:)」を左クリックし「OK」ボタンを左クリック。
インストール先の指定が変わっていることを確認し、右下にある「インストール」を左クリック。
読み込みが始まるので待ちます。
「インストールが完了しました」と出るので「Renee Undelete」を左クリックして起動しましょう。
インストール方法はここまでなので、次は使い方について説明して行きます。
Renee Undeleteの使い方
ここからRenee Undeleteの使い方の案内に入ります。
トップ画面が立ち上がります。各項目について説明して行きます。
文字をクリックすると各項目の説明が出てきます |
ここで先に、3種類の項目の「見つかったデータ数と容量」、そして「所要時間」の検証結果を貼っておきます。参考にしてみて下さい。
HDDの全体の容量が690GBで277GB使用済みでの検証
①クイックパーティションスキャン | ②パーティションの完全スキャン | ③ディスクの完全スキャン | |
見つかったデータの数と容量 | 1.ファーストスキャン
66,600個 2.ディープスキャン 114,000個 |
360,000個 305GB |
456,000個 331GB |
所要時間 | 1.ファーストスキャン
14分 2.ディープスキャン 2時間33分 |
3時間19分 | 8時間35分 |
※数字を見やすくするためデータの数は下3桁と、容量の小数点は繰り上げています。
今回は「①クイックパーティションスキャンのファーストスキャンとディープスキャンに関して案内」しますが、②パーティションの完全スキャンと③ディスクの完全スキャンに関しても案内の画面はほとんど変わらないので、参考にしてみて下さい。
それでは案内に入ります。
「クイックパーティションスキャン」を左クリック。
「Cドライブ」を左クリックし右下にある「次へ」ボタンを左クリック。
先述しましたが、Renee Undeleteのクイックパーティションスキャンには2つのスキャン方法があります。
ファーストスキャン(5~10分) 簡易的なスキャン方法で、スキャンする記憶媒体の空き領域の最初の30GBのみをスキャンします。スキャン時間も短いのでまずはこちらから探しているデータが見つかるのか確認してみましょう。 ディープスキャン(最低2時間) 詳細なスキャン方法で、記憶媒体全ての領域をスキャンします。もしファーストスキャンで探しているデータが見つからないのであれば時間は掛かりますが、ディープスキャンを行ってみましょう。ただし、時間に余裕があるときに行いましょう。
どちらか選び右下にある「次へ」ボタンを左クリック。 |
「高級設定」の画面になり、スキャンの仕方をここで選ぶ事が出来て、2種類の設定があります。
①デフォルト設定 復元したいデータが音楽ファイルなのか、テキストファイルなのか解らない場合はこちらを選択します。 ②カスタマイズ設定 カスタマイズ設定にチェックを入れると「ファイルタイプ」と「その他」の項目が選べるようになります。 |
ファイルタイプ
復元したいデータが解るようであればこちらから指定して選ぶ事ができます。指定する、指定しないに限らずスキャン結果への影響はありませんので、よく解らなければデフォルト設定を選びましょう。 試しに「オーディオファイル」と「イメージファイル」にチェックを入れてカスタマイズ設定で行ったところ、時間に関してはさほど違いはありませんでした。 |
その他
クラスターサイズを設定する事ができます。 クラスターサイズについて知らない方は、デフォルト設定を選びましょう。 |
スキャンが始まるので終わるまで気軽に待ちましょう。
緑色のバーが右めいっぱいになったら終了し、緑色のバーの下には見つかったファイルの数とサイズが表示され、スキャンに掛かった時間も表示されます。
スキャンが終わったら左にある膨大なデータから必要なデータを見つけます。
一つ一つ探すのは大変なので、次はデータ検索のコツを説明します。
Renee Undeleteのスキャン結果のデータを効率よく見つけるポイント
目次は以下になります。
1.検索ボックス機能を使う
1-1.ファイル名から
1-2.拡張子から
2.フォルダの断層から検索
2-1.最終変更日時から
2-2.ファイルサイズから
では一つ一つ見て行きましょう。
1.検索ボックス機能を使う
1-1.ファイル名から
検索ボックスにファイル名を入れるのですが、一つ欠点があります。それは、復元したいデータの名前が文字化けしていたり、文字が変更されている場合は検索結果に出てきません。
例えば検索ボックスに「aaa」と打ち込み「検索ボタン」を押します。
すると、検索が始まり「aaa」に関するものだけが一覧に表示されます。ご覧の通り、大文字小文字問わず表示されます。
他の名前で調べたい時は「クリア」ボタンを左クリックすると、先程の画面に戻ります。
最初の検索画面に戻ります。
1-2.拡張子から
拡張子(pngやmp3など)でも検索することが出来ます。ファイル名で出てこない場合は、拡張子で検索してみましょう。
画像に関してRenee Undeleteでは、プレビュー機能が付いているので、ダブルクリックで確認することが出来ます。
ただし、これだと一つ一つクリックしていかなければならないので大変です。そんなときは目視ですぐに確認できるように、右上にある「リストモード」というボタンを左クリックして、「サムネイルモード」に切り替えてみましょう。
「サムネイルモード」の画面に切り替わったらすぐに画像を確認することが出来ます。
赤く囲われた画像に関してはプレビューすることが出来まず、ファイルが壊れている可能性がありますが、実際のところ復元してみないと解りません。
2.フォルダの断層から検索
何処のフォルダに入っていたのか記憶があるといいのですが、全く解らない場合はこの方法は不可能に近いと思います。赤く囲ったフォルダ1つで500個のデータがあるので。。。
ただし、なんとなくでもいいので思い出してみましょう。
特に初心者の方はフォルダの断層など意識した事がないと思うので、どちらかと言うとPCに慣れている方の探し方になります。
2-1.最終変更日時から
削除する寸前の最後の保存した日にちを思い出して、探していきます。
「最終変更日時」を左クリックすると日付順に変わります。
2-2.ファイルサイズから
ファイルのサイズを覚えているもしくはなんとなく解るのであれば、フォルダを選択し、右上にある「ファイルサイズ」のボタンを左クリックしてサイズ順に並べてみましょう。
ファイルが見つからない場合
28-2以上の事を行っても探しているデータが見つからない場合は、そもそも「クイックパーティションスキャン」で見つけられなかった可能性が高いです。
左下にある「削除したファイルを見つけることができませんか?ディープスキャンを試して下さい。」のボタンを左クリックし、ディープスキャンをして見ましょう。 ※繰り返しになりますが、時間が掛かるので時間があるときに行いましょう。
クリックすると画面が切り替わるので「はい、ディープスキャンを行います。」を左クリック。
スキャンが終わるまで待ちます。 これでも復元したいデータが見つからないのであれば、トップ画面に戻り、フォーマットしているのであれば「パーティションの完全スキャン」、フォーマットしてないのであれば「ディスクの完全スキャン」を実行しましょう。 繰り返しになりますが、こちらはディープスキャンよりも時間が掛かります。 |
案内に戻ります。
チェックマークを入れ復元したいデータを選び終わったら、右下にある「復元」ボタンを左クリック。
保存場所を聞かれるので「フォルダを閲覧」を左クリックし、保存先を指定します。
USBメモリにRenee Undeleterをインストールし、Cドライブのデータを復元するので、保存先はUSBメモリを指定します。
左にある項目の中にある「リムーバブルディスク(I:)」を左クリックし、上の項目も「リムーバブルディスク(I:)」になっている事を確認し、右下にある「フォルダの選択」を左クリック。
「リムーバブルディスク(I:)」になっていることを確認し、左下にある「復元」ボタンを左クリック。
Renee Undeleterの無料版はデータを復元できる容量が20MBまでなので、復元したいデータが許容範囲なのか確認しましょう。
データの復元が終わったら「復元されたファイルを閲覧する」を左クリックして、データの確認をして見ましょう。
復元されたデータを開けるかどうか確認してみます。
今回は画像のみを復元してみましたが、先程のプレビューで確認できた「20」と「12」しか開けませんでした。
まとめ
データの復元はすることは出来たでしょうか?
最後にもう一度、3種類のスキャン方法の「見つかったデータ数と容量」と「所要時間」の検証結果を貼っておきます。
HDDの全体の容量が690GBで277GB使用済みでの検証
①クイックパーティションスキャン ②パーティションの完全スキャン ③ディスクの完全スキャン 見つかったデータの数と容量 1.ファーストスキャン 66,600個
18GB2.ディープスキャン
114,000個
24GB360,000個
305GB456,000個 331GB 所要時間 1.ファーストスキャン 14分
2.ディープスキャン
2時間33分
3時間19分 8時間35分 ※数字を見やすくするためデータの数は下3桁と、容量の小数点は繰り上げています。
「Renee Undeleterのインストール方法と使い方」については以上になります。
参考になれば幸いです。
この記事へのコメントはありません。