この記事ではWindows10のパソコンで、スタートメニューにあるアイコンを変更しカスタマイズする方法を案内しております。
この記事で得られること
・Windows10のパソコンでスタートメニューにあるアイコンを変更し、カスタマイズすることが出来る。
対象OSWindows10
※Windows Updateの更新プログラムの状況により、内容が変更されることがありますがその際はご了承ください。
目次
操作の案内の前に伝えておきたい事
操作の案内に入る前に、5つ伝えておきたいことがあります。
スタートメニューにあるアイコンを変更する場合は、少しややこしい部分があるので、出来る限りかみ砕いて説明して行きます。
1.スタートメニューのアイコンを変更するには管理者権限が必要
2.スタートメニューのアプリとショートカットアイコンの関係性について
3.スタートメニューに表示されているアイコンは「全ユーザー」と「個別ユーザー」の2つが表示されている ※重要
4.スタートメニューのフォルダーは隠しファイルとなっている
5.念のためレジストリのバックアップは取っておこう
1.スタートメニューのアイコンを変更するには管理者権限が必要
Windows10のパソコンには、「Microsoftアカウント」と「ローカルアカウント」の2つがあります。さらに各アカウントに対して、「標準ユーザー」と「管理者」があります。
- Microsoftアカウント(管理者)
- Microsoftアカウント(標準ユーザー)
- ローカルアカウント(管理者)
- ローカルアカウント(標準ユーザー)
管理者であれば「Microsoftアカウント」か「ローカルアカウント」どちらでも大丈夫です。現在ログインしているアカウントが、「標準ユーザー」か「管理者」どちらかわからない場合は、下記を参照してください。
→「Windows10 現在ログインしているユーザー名と管理者なのかどうか確認する」
2.スタートメニューのアプリとショートカットアイコンの関係性について
スタートメニューのアイコンはアプリケーションが登録されているのではなく、アプリケーションのショートカットアイコンが登録されています。よって、ショートカットのアイコンを変更していきます。
3.スタートメニューに表示されているアイコンは「全ユーザー」と「個別ユーザー」の2つが表示されている※重要
スタートメニューに表示されるショートカットアイコンは、「スタートメニュー」の中にある「プログラム」のフォルダーの中に保存されており、「スタートメニュー」のフォルダーは、「全ユーザー」と「個別ユーザー」の2つあります。
例えば「Aのユーザー」と「Bのユーザー」と「全ユーザー」のアカウントがあった場合、「Aのユーザー」でスタートメニューのアイコンを変更すると「Bのユーザー」のアイコンは変更されません。しかし、「全ユーザー」のアイコンを変更した場合は、「Aのユーザー」と「Bのユーザー」にも適用されます。
アカウント全体のアイコンを変更したいのであれば「全ユーザー」を選択し、個別のアカウントのアイコンを変更したいのであれば、「Aのユーザー」や「Bのユーザー」を選びます。
4.スタートメニューのフォルダーは隠しファイルとなっている
「ProgramData(全ユーザーのフォルダー)」と「AppData(個別ユーザーのフォルダー)」は、初期設定だと隠れてしまっているので「隠しファイル」にチェックを入れ、隠れているファイルやフォルダーを表示する必要があります。
隠しファイル・隠しフォルダーの表示の仕方については下記を参照してください。
→「Windows10 隠しファイル・フォルダーを表示または非表示にする方法」
5.念のためレジストリのバックアップは取っておこう
「ProgramData」と「AppData」のフォルダーは「隠れているファイル」なので、通常はこの隠れているファイルを触ることは推奨されていません。誤ってショートカットアイコンを削除してしまい新たにフォルダーに追加しても、スタートメニューが正常に表示されなかったりする場合があります。
※スタートメニューが正常に機能しなくなった正確なデータは無いですが、過去に1度だけWindows10のパソコンで経験あり。
絶対では無いですが不安な方は、レジストリのバックアップは念のため取っておきましょう。
→「Windows10 レジストリのバックアップと復元方法」
前置きが長くなりましたが案内に入りたいと思います。
操作案内
ここでは「全ユーザー(ProgramData)」に対してのアイコンの操作案内をしていきます。
「個別ユーザー(AppData)」に関しては、ProgramDataのフォルダーをAppDataのフォルダーに置き換えて考えればいいだけです。追って説明していきます。
・タスクバーにある「エクスプローラー」を左クリック。
タスクバーにエクスプローラーが見当たらない場合
タスクバーにエクスプローラーのアイコンが見当たらない場合は、2通りの開き方があります。
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・次にフォルダーを全ユーザーか個別ユーザーのどちらか選びます。
全ユーザー向けのフォルダーの場所
「PC」→「Windows(C:)」→「ProgramData」→「Microsoft」→「Windows」→「スタートメニュー」→「プログラム」
※以下をコピーすると、瞬時にスタートメニューの中にあるフォルダーを開けるため、上記のフォルダーを一つ一つ開いていく作業の手間が省けます
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\
個別ユーザー向けのフォルダーの場所
「PC」→「Windows(C:)」→「ユーザー」→「ユーザー名」→「AppData」→「Roaming」→「Microsoft」→「Windows」→「スタートメニュー」→「プログラム」
※以下をコピーすると手っ取り早いですが、「ユーザー名」となっている文字は自分のユーザー名に変更する必要があります。
C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\
・繰り返しになりますが、ここからは「全ユーザー」に対してアイコンを変更する手順となります。「個別ユーザー」に関してもフォルダーが違うだけで手順は一緒です。
上のバーにある「文字の何もないところで左クリック」。
・背景が青く反転されたことを確認し「右クリック→貼り付け」か「キーボードの Ctrl+V」で貼り付けをします。
・貼り付け後キーボードの「Enterキー」を押します。
・すると「全ユーザーに対してのスタートメニューのアイコンが表示」されます。
・ここでは「itunes」のアイコンを変更してみたいと思います。
「itunesのフォルダー」をダブルクリック。
・「itunesのショートカットアイコン」を右クリック。
・「プロパティ」を左クリック。
・上のタブが「ショートカット」になっていることを確認し「アイコンの変更」を左クリック。
・Windowsに最初からインストールしてあるアプリケーション(IEやペイントなど)は下図のようにアイコンが表示されるので、ここから選んでもいいでしょう。また、作成したアイコンやダウンロードしたアイコンを使用する場合は、参照ボタンを押した後に保存されている場所を選びます。
・「参照」ボタンを左クリック。
・右上の検索ボックスに「shell32」と入力します。
・「shell32」と入力すると下に「shell32.dll」というファイルが表示されるので、左クリック。
「shell32.dll」のファイルが見つからない場合
「shell32.dll」のファイルが見つからない場合は、以下の操作を行ってください。 「PC」→「Windows:C」→「Windows」→「system32」と順に開いて「shell32.dll」を検索してみてください。 |
・この中から変更したいアイコンを選びます。ダウンロードしたアイコンや作成したアイコンを使用する場合は、そのアイコンをクリックすれば使用することが出来ます。
・マウスのホイールを回すか、「バーを左クリック長押しで移動」することが出来ます。
・「選びたいアイコン」が決まったら左クリックで選択し「OK」ボタンを左クリック。
・「左上にあるアイコン」が変更されたことを確認して「適用」ボタンを左クリック。
【管理者権限の画面が表示された場合】
「管理者権限」の画面が表示された場合は、「続行」を左クリックしてください。 |
・これでショートカットアイコンを変更することが出来ました。
ショートカットアイコンを変更後、3つの場所のアイコンが変更されます。
①ショートカットアイコンを変更後のスタートメニューのフォルダー
②スタートメニューにあるアイコン
③アプリケーションを起動したときのタスクバーのアイコン |
最後に
一通りの作業を終えたら、誤ってファイルやフォルダーを変更しパソコンの調子が悪くならないように、冒頭で説明した「隠しファイル」は非表示に戻しておきましょう。
→「Windows10 隠しファイル・フォルダーを表示または非表示にする方法」
変更したアイコンをタスクバーに追加するには、下記を参照して下さい。
→「Windows10 タスクバーにアイコンを追加して1クリックでアプリを起動する・削除する」
「Windows10 スタートメニューにあるアイコンを変更する方法」については以上になります。
今日も明日もあなたにとって良き1日となりますように^^
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