Windowsでパソコンの調子が悪くなった時に、復元ポイントを使いシステムの復元を実行し、パソコンを正常だった状態に戻すことが出来ます。しかし、復元ポイントが見当たらない場合は、システムの復元を行うことが出来ません。先に伝えておきますが、復元ポイントが無い場合は、諦めるしかないです。
この記事では「復元ポイントをどうにかしたい」と思っている方への記事ではなく、「なぜ復元ポイントが無いのか?」「今後繰り返さないための対策」を対象とした方への記事となります。
この記事で得られること
Windowsのパソコンで、復元ポイントが「無い原因」と「今後繰り返さないための対策」を知ることが出来る。
対象OSWindows7、Windows8/8.1、Windows10
※Vista以前のパソコンに関しては、操作の案内はしてないですが、記事の内容は該当します。
復元ポイントが無い原因と今後の対策
復元ポイントが無い原因と今後の対策は、以下の3つに分けて説明していきます。
1.復元ポイントが1個もない
【原因】
「システムの保護」が無効になっている
復元ポイントを作成するには「自動」と「手動」があります。初期設定ではCドライブのみ自動で作成されるようになっており、Dドライブ以降に関しては自分で「システムの保護」を有効に設定をする必要があります。
Cドライブの「システムの保護」が無効になっている場合の原因は、設定を変更した疑いがあります。
【システムの保護が無効になっている状態】
※画面はWindows10になります。
【今後の対策】
一度、「システムの保護」が有効になっているのか確認してみましょう。下記を参照してください。
→「Windows システムの保護を有効にし復元ポイントを手動で作成する」
2.復元ポイントが1個しかない
【原因】
「ディスククリーンアップ」で最新の復元ポイント以外を削除した
復元ポイントが1個しか見当たらない場合は、もしかすると復元ポイントを最近、削除したかもしれません。HDD・SSDの空き容量を確保するために「ディスククリーンアップ」を実行した記憶はないでしょうか?
ディスククリーンアップの画面から、「最新の復元ポイント以外」を削除することができます。よって、最新の復元ポイント以外を削除して、その日や数日後にシステムの復元を行うとこのような状況に陥ります。
【ディスククリーンアップの画面】
※画面はWindows10になります。
【今後の対策】
具体的な今後の対策は、申し訳ないですが無いです。HDD・SSDの空き容量を増やすために「最新の復元ポイント以外」を削除するときは、注意しましょう。
3.復元ポイントの数が少ない
【原因】
復元ポイントの「最大使用量」が少なく設定されている
HDD・SSDの空き容量を増やすために、過去に「最大使用量」を減らした記憶はないでしょうか?システムの復元を行う際に復元ポイントの数が少ないのは、この復元ポイントの「最大使用量」が少なく設定されている事が考えられます。
【復元ポイントの最大使用量を設定する画面】
※画面はWindows10になります。
【今後の対策】
復元ポイントの「最大使用量」を増やすことで、復元ポイントを増やすことができます。
復元ポイントの容量の目安ですが、復元ポイントは様々な要因が重なり、初期設定ではCドライブのみ自動的に作成されるようになっております。よって、一概には言えないですが、1か月ほどの復元ポイントを確保したいのであれば、10GBは確保しておきたいです。
復元ポイントの容量を増やしたり、減らしたりする場合は下記を参照してください。
→「Windows10 システムの復元ポイントの容量を減らす方法」(※Windows7、Windows8/8.1に関しては準備中です。)
最後に
パソコンを使用していると必ず不具合が生じて、「システムの復元」を行うことが度々起きてきます。たまに、HDDやSSDの空き容量を増やしたいが為に「システムの保護」を無効に設定する方がいます。
確かにHDDやSSDの容量が少ない古いパソコンなどでは、「復元ポイント」が多くなると容量がかさばってしまうため、気持ちは解りますがとても危険な事です。パソコンは必ず壊れることを想定して「システムの保護」を有効にし、少なくとも1か月前に戻せるように10GBほどは復元ポイントのために確保することを強くおすすめします。
小言ですが、当たり前なほど難しく、当たり前は当たり前ではない事に最近よく気付かされます。
「復元ポイントが無い場合はシステムの復元を行うことはできない」については以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
お役に立てれればうれしいです^^
復元ポイントに関連する記事はこちら
→「Windowsの復元ポイントが自動作成されるタイミングは1日1回?」
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