ここでは「レジストリとは一体なんなのか?」について説明して行きます。ここでいうレジストリとは「Windowsのシステムレジストリ」です。
レジストリ(Registry)とは和訳すると「記載」「登記」「登録」などの意味があります。
例えばあなたが壁紙を変更した時に、変更した壁紙の情報がレジストリに書き込まれ、壁紙を変更した後もその設定を維持できたり、Webブラウザの履歴が残るのもレジストリがあるお陰です。
1度、レジストリにはどんなものがあるのか中身を見てみましょう。
レジストリエディタでレジストリの中身を見てみる
レジストリの中身はどうなっているのかというと、「レジストリエディタ」というWindowsで標準搭載されているツールでみることができます。
レジストリエディタの開き方は以下になります。
【レジストリエディタの開き方】
Windows7
・「スタート」ボタンを左クリック→「プログラムとファイル」の検索ボックスの中に「regedit」と入力しキーボードのEnterキーを押す。
Windows8/8.1
・「スタート」ボタンを右クリック→「ファイル名を指定して実行」を左クリック→「regedit」と入力しキーボードのEnterキーを押す。
Windows10
・「スタート」ボタンを右クリック→「ファイル名を指定して実行」を左クリック→「regedit」と入力しキーボードのEnterキーを押す。
レジストリエディタを開くと、下図のようになっております。レジストリの中身はツリー構造になっていて無数にあります。
試しに1番上にある「HKEY_CLASSES_ROOT」という文字を左クリックするとこの中にある一覧が下に出てきます。とてつもない数です…。
数は数えた事はありませんが、何十万あると言われています。
このようにフォルダになっており一見HDD内のフォルダと構造が似ていますが、中身は全く違います。ただ、構成と言う視点では似ているものがあります。
1度、レジストリの最下部の断層を例にして、HDDの断層とレジストリの断層をみてみましょう。
HKEY_CURRENT_USERS→Console→ColorTabale01→0x00800000(8388608)
ファイルの断層とレジストリの断層の比較
図でまとめてみると構成は非常に似ていますね。
断層をイメージできれば仮にレジストリに問題が合った時に、対応できる場合がありなんとなくでいいので頭に入れておくと便利です。
レジストリは通常触ることは無い
Windowsのシステムレジストリは、ユーザー側が何もしなくても勝手に設定の変更、削除、更新などを行ってくれるため、基本的には操作する必要がありません。しかし、パソコンに何か問題があった時に、レジストリを変更や修正する事によって問題が改善されるといったケースもあります。
しかし、レジストリを誤った操作方法で行うと、くどいようですが、最悪はパソコンが起動できなくなったり、突然、インターネットが繋がらなくなったりする事があります。
中には、コンピュータウイルスがレジストリの内容を書き換え、パソコンの調子をおかしくする場合もあります。
ウイルス対策ソフトには、レジストリの内容を書き換えられてしまうものを未然に防いだり、万が一コンピュータウイルスに掛かった場合でも、ウイルス対策ソフトが自動的に問題のあるレジストリを削除してくれます。
コンピュータウイルスが心配な方は、ウイルス対策ソフトを導入しまずは出来る事から対処していきましょう。
「レジストリとは一体なんなのか?」の説明は以上になります。
参考になれば幸いです!
レジストリは「制御室のスイッチたち」というイメージですね。
利用者がアプリケーションの設定を変えたら、連動して制御室のスイッチたち(レジストリ)の状態が変わるイメージ。
確かにその通りですね!
制御スイッチと言うワードはイメージしやすいですね。