この記事では、Windows7のパソコンで、スタートアップに登録されているアプリケーション(プログラム)を削除する方法を案内しております。
この記事で得られること
Windows7のパソコンで、スタートアップに登録されているアプリケーションを削除する出来る。
メリットとデメリットは以下になります。
【メリット】
・パソコンの起動時間の短縮
・無効ではなく削除出来るのでスッキリする
・スタートアップに登録されていないアプリを削除できる
・微量にHDD・SSDの空き容量が増える
【デメリット】
・レジストリをいじるので操作を誤ると、パソコンの不具合が生じる
対象OSWindows7
目次
操作の案内の前に伝えておきたいこと
操作の案内に入る前に3つ伝えておきたいことがあります。
1.スタートアップの無効と削除の違い
Windows7では、スタートアップの有効・無効の設定は「msconfig(システム構成)」の画面から行います。
【Windows7 msconfig(システム構成)の画面】
スタートアップの有効・無効の設定は「msconfig(システム構成)」から行うことが出来ますが、「削除」は行えません。
スタートアップを無効にするぐらいなら一層のことアプリケーション本体は残して、スタートアップの項目だけ削除したい方は以外にいるのではないかと思います。ここでは「無効」ではなく「削除」する案内をしております。
2.レジストリを削除する必要がある
スタートアップに登録されているアプリケーションを削除するには、レジストリの削除を行います。
初心者の方は「レジストリ」という専門用語を聞くと頭が痛くなると思いますが、そういった方は下記を参照してみてください。操作に入る前に何となくでいいので、頭に入れておくとイメージしやすいかと思います。
【レジストリについて】
→「レジストリとは一体なんなのか?」
レジストリの削除は簡単ですが、操作を誤ると最悪の場合はパソコンが動かなくなってしまう場合があるので、復旧できるように「復元ポイントを手動で作成」と「レジストリのバックアップ」の2つを行う事をおすすめします。
両方バックアップを取っておくと安全性は高まりますが、面倒くさい方は、復元ポイントを手動で作成するだけでも行なったほうがいいかと思います。あとはご自身で判断してください。
【システムの復元ポイントを手動で作成する方法】
→【Windows7 システムの保護を有効にし復元ポイントを手動で作成する】
【レジストリのバックアップ方法】
→「超簡単!Windows7 レジストリのバックアップと復元方法」
3.スタートアップには表示されていないのに自動で起動してしまうアプリケーション
まれにスタートアップに表示されていないアプリケーションが、パソコン起動時と一緒に起動する場合があります。
そういった場合も、レジストリを削除することで改善することができます。
操作手順
では、Windows7 スタートアップに登録されているアプリケーションを削除する案内に入ります。
【大まかな流れ】
レジストリエディターを起動→各ユーザーに該当するレジストリのファイルを削除する
・左下にある「①スタート」ボタンを左クリック→「②プログラムとファイルの検索」に「regedit」と文字を打ち込みます。
・「regedit」と入力すると上に「regedit」のプログラムが表示されるので左クリック。
・ユーザーアカウント制御の画面が表示されたら「はい」を左クリック。
・「レジストリエディター」が表示されます。
Windows10では、レジストリキーをコピペして目的のフォルダーを開く事ができますが、Windows7では、フォルダーを一つ一つ開いて行かなければなりません。
ここで入力するレジストリキーについて説明させていただきます。
レジストリキーというのはレジストエディターでは「フォルダー」の事を指します。
フォルダーをダブルクリックすると更にフォルダーが表示されツリー構造になっており、先述したフォルダーも含め、この「1つ1つのフォルダーの全てをレジストリキー」と言います。
スタートアップのレジストリキーは大きく分けると以下の2つがあります。
- 現在ログインしているユーザー
- 全ユーザー共通
さらに「1.現在ログインしているユーザー」と「2.全ユーザー共通」から枝分かれし、以下の2つがあります。
- 毎回ログイン時に自動的に起動するアプリケーション
- 次回ログイン時に1度だけ起動するアプリケーション
そして、「2.全ユーザー共通」のみ以下のレジストリキーがあります。
- 毎回ログイン時に起動する(64bitのパソコンで32bitのアプリケーションを動かしている)
上記の合計5つを確認し、スタートアップの不要なアプリケーションのレジストリを削除していきます。まとめると以下になります。
【1.現在ログインしているユーザー】
・毎回ログイン時に自動的に起動するアプリケーション
HKEY_CURRENT_USER→Software→Microsoft→Windows→CurrentVersion→Run
・次回ログイン時に1度だけ起動するアプリケーション
HKEY_CURRENT_USER→Software→Microsoft→Windows→CurrentVersion→RunOnce
【2.全ユーザー共通】
・毎回ログイン時に自動的に起動するアプリケーション
HKEY_LOCAL_MACHINE→SOFTWARE→Microsoft→Windows→CurrentVersion→Run
・次回ログイン時に1度だけ起動するアプリケーション
HKEY_LOCAL_MACHINE→SOFTWARE→Microsoft→Windows→CurrentVersion→RunOnce
・毎回ログイン時に起動する(64bitのパソコンで32bitのアプリケーションを動かしている)
HKEY_LOCAL_MACHINE→SOFTWARE→WOW6432Node→Microsoft→Windows→CurrentVersion→Run
・ここでは「2.全ユーザー」の「毎回ログイン時に自動的に起動するアプリケーション」のレジストリキーを例に案内していきます。
HKEY_LOCAL_MACHINE→SOFTWARE→Microsoft→Windows→CurrentVersion→Run
上記のレジストリキー(フォルダー)をダブルクリックで開いていきます。
「フォルダーをダブルクリック」すると新たなフォルダーが表示されます。
・このようにフォルダーを、先ほどのレジストリキーの順を追って開いていきます。
末端の「Run」のレジストリキーまで行ったら、右の画面に注目します。右の画面には「全ユーザーの毎回ログイン時に自動的に起動するアプリケーション」が表示されています。
・ここからレジストリの削除に入るので、安全を第一に事細かく案内していきます。
「スタートアップから削除したいレジストリのデータ」を左クリックし背景が青くなった事を確認します。
・「①スタートアップから削除したいレジストリのデータ」を右クリック→「②削除」を左クリック。
・「一部のレジストリ値を削除するとシステムが不安定になる場合があります。この値を完全に削除しますか?」と表示されるので、「はい」を左クリック。
・先ほど削除したレジストリのデータが無くなっていることを確認しましょう。
他のスタートアップに登録されているアプリケーションのレジストリを削除する場合は、ここまでの工程を繰り返します。念のため、削除し終わったらパソコンを再起動しておきましょう。
作業を引き続き行いたい方はこちらをクリックして下さい(5つのレジストリキーの案内に戻ります)。
パソコン再起動後に行う事
パソコン再起動後、自動でアプリケーションが起動してこないか確認してみましょう。スタートアップに登録されているアプリケーションを確認したい方は「msconfig(システム構成)」で確認することが出来ます。
【msconfig(システム構成)】
「msconfig(システム構成)」の開き方は以下になります。
・左下にある「①スタート」ボタンを左クリック→検索ボックスに「②msconfig」と入力。
・「msconfig」と入力した後に上に「msconfig」が表示されるので左クリック。
・上のタブの「スタートアップ」を左クリック。
・チェックが入っていないアプリケーションは無効になっていますが、「無効」ではなく「削除」されているはずなので、この中に無いはずです。アプリケーションが無ければ削除されているという事になるので確認してみましょう。
「Windows7 スタートアップに登録されているアプリを削除する」については以上になります。
参考になれば幸いです^^
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