Windows Updateの更新プログラムにある「ドライバー」とは一体何なのか?そして、必要性についても説明して行きます。結論からお伝えすると更新プログラムのドライバーは人によっては必要とも言えますし、人によっては必要ではないとも言えます。まずは簡単にドライバーについて触れて、ドライバーをアップデートするメリット・デメリット、そして最後に更新プログラムのドライバーと、通常のドライバーの違いについて説明して行きます。
以下の方を対象としています
・更新プログラムにあるドライバーについて知りたい
・更新プログラムのドライバーの必要性について知りたい
・更新プログラムのドライバーと通常のドライバーの違いについて知りたい
目次
ドライバーの必要性とは?
始めにドライバーの必要性について簡単に触れたいと思います。
ドライバーは、周辺機器とPC本体を繋ぐ架け橋となっており非常な重要な役割をしています。
例えばPCで音楽を聴こうとした場合、パソコンと繋ぐケーブルをスピーカーに繋ぎます(サウンドカードやオーディオインターフェイスが必要となって来ますが単純化するためここでは割愛します)。
PC→ケーブル→スピーカー
しかし、上図のままだとPCは何のケーブルが何処に接続されたのか分かりません。ここで登場するのが「ドライバー」になります。正式名所は「デバイスドライバー」です。
PC→デバイスドライバ→ケーブル→スピーカー
PCはドライバーがある事により、スピーカーのケーブルはPCのここに刺さっていると確認する事ができ、音を出す事が出来ます。違う言い方をするのであれば「把握する」「制御する」とも言えます。
これは周辺機器に限った事ではなく、PCに接続されている全ての機器に言える事です。
CPUやメモリ、HDDやSSDなどPC内部にあるPCパーツにも「ドライバー」があり、その役割を担ってくれてます。ドライバーが無いと全ての周辺機器やPCパーツを扱う事は出来ません。
簡単に説明しましたが、より具体的にドライバーについて知りたい方は下記の記事を参考にして下さい。初心者の方向けに図解を使い説明しています。
ドライバーのアップデートによるメリット・デメリット
ドライバーのアップデートによるメリットとデメリットは以下になります。Bluetoothマウスを例に説明して行きたいと思います。
〇メリット
ドライバーをアップデートするメリットは以下になります。
- マウスの電池が長持ちする
- Bluetoothの感度がよくなる
- 時々接続が切れたBluetoothが切れなくなる
×デメリット
ドライバーをアップデートするデメリットは以下になります。
- マウスの電池の消耗が激しくなった
- Bluetoothの感度が悪くなった
- Bluetoothが全く繋がらなくなった
ドライバーのアップデートによるメリットとデメリットをまとめると、メリットとデメリットは常に逆の事が起きる場合があると言う事です。
例えばBluetoothの接続が悪い場合、ドライバーをアップデートする事により直る事もありますが逆にさらに悪化する事もあったり、その他にも特に何も問題ないのにドライバーをアップデートしたことによりスピーカーから音が出なくなった、モニター画面がちらつくようになった等、不具合が生じる場合があります。こればかりは実際にドライバーのアップデートを行わないとわかりません。
PCの世界では病気と一緒で、例えば「なぜ肺炎になってしまたのか?」を特定する事は非常に困難です。ただし、特定する事は難しいですが肺炎を治す方法はお医者さんが知っているのと一緒の事です。
問題がない場合はドライバーのアップデートは極力避けよう
問題なく使えた周辺機器やPCパーツのドライバーをアップデートすると、まれに不具合の症状を起こす事があるので問題が無い場合は極力アップデートは避けましょう。ドライバーのアップデートが見つかったからといって何の問題もないのにアップデートするのはやめておいた方が無難です。ドライバーのアップデートは問題が生じた時のみ適用する事を強くおすすめします。
通常のドライバーのアップデートと更新プログラムでのアップデートの違いは?
メーカサイトからダウンロードしてインストールする「通常のドライバー」と、更新プログラムから配信されている「更新プログラムのドライバー」の違いは、内容については一緒です。しかし、内容以外での違いはあるのでこれについて説明して行きたいと思います。
- 更新プログラムのドライバーはMicrosoftのお墨付き
- PCに必要なドライバーを自動的に探してきてくれている
1.更新プログラムのドライバーはMicrosoftのお墨付き
更新プログラムから配信されているドライバーの方が安定性が高いと言われています。あくまで「言われているだけ」で科学的な根拠はありませが、個人的には理にかなっているのかと思います。
理由はWindows Updateの更新プログラム同様、Microsoft側からドライバーをインストールしても問題ないかテストをして判断をし、最終的に更新プログラムのドライバーとして配布しているからです。
2.PCに必要なドライバーを自動的に探してきてくれている
初心者の方はドライバーを探すにはある程度の知識が必要となって来ます。ドライバーを検索するとわかりますが、ドライバーによってはインストールしたいドライバー名を検索すると英語のサイトしか検索結果に表示されず、変なサイトに行き「Downlord」ボタンを押すとまた変なサイトに行ったり、時には訳の分からないファイルやアプリをダウンロードさせられたりして結局ドライバーをダウンロードできない事があります。
一方、更新プログラムのドライバーは、そのPCにしか必要のないドライバーのみを提供してくれるので、初心者の方からすれば探しやすいとも言えるでしょう。
以上の2つの理由から、更新プログラムのドライバーからインストールした方が手っ取り早く初心者の方は安全と言えるでしょう。
ただし、更新プログラムのドライバーはMicrosoft側がテストしているせいか配布までに遅れる事がありバージョンが古い事もあるので、その辺に関してはユーザーが判断してインストールしましょう。
更新プログラムのドライバーにはPCパーツのドライバーもある
冒頭の方でも少し触れましたが、更新プログラムのドライバーにもPCパーツのドライバーもあります。モニターやマウスなどはいわゆる「周辺機器」と言われ、目に見える部分で分かりやすいと思いますが、PCの内部には様々なパーツがあります。 ・CPU ここで1つ1つ説明して行くと本題とズレてしまうので割愛させて頂きますが、このPCパーツにもドライバーがあり更新プログラムのドライバーとして表示されることが度々あります。 |
更新プログラムのドライバーの確認方法
更新プログラムのドライバーの確認方法は、下記の記事を参考にして下さい。
→「Windows 更新プログラムのドライバーの確認とインストール方法」
以上になります。
他のパソコン用語について下記の記事を参考にしてみて下さい。
ドライバーの関連記事
→「Windows デバイスマネージャーでドライバーを元に戻す方法」
→「Windows デバイスマネージャーからBluetoothドライバを再インストール」
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