Windows8/8.1 USBメモリをフォーマットをして使用できるようにする

この記事では、Windows8/8.1のパソコンで、USBメモリをフォーマットをして使用できるようにする方法を案内しております。

 こんな方におすすめ!
・USBメモリのフォーマットの仕方がよくわからない
・通常のフォーマットとクイックフォーマットどちらを選んでいいのかわからない
・フォーマットをするときに表示される各項目の説明が知りたい

対象OSWindows8/8.1

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操作の案内の前に伝えておきたい事

操作の案内の前に3つ伝えておきたいことがあります。

1.フォーマットは何故行わなければならないのか?
2.フォーマットをするとUSBメモリ内にあるデータは、パソコンから把握できなくなる
3.ノートパソコンはACアダプターを接続しておこう

1.フォーマットは何故行わなければならないのか?

USBメモリに限らずそうですが、記憶装置(HDDやSSDなど)を購入し、使用する場合は必ずフォーマットをする必要があります。

フォーマットをする意味とは「ファイルシステム」の再構築を行うためです。

この「ファイルシステム」は、何処にどのようなデータがあり、何処に保存していいのか把握してくれます。

ファイルシステムについての詳細を知りたい方は下記を参照してください。

2.フォーマットをするとUSBメモリ内にあるデータは、パソコンから把握できなくなる

フォーマットをするとUSBメモリ内にあるデータは、パソコンから把握できなくなります。

「データが削除される」というと若干表現方法が違うのですが、設定していた「ファイルシステム」がリセットされるので、実際にはデータは残っていますが、パソコンからは見れなくなると言う事になります。

データの復元ソフトで、データを復元できるのはこのためです。

しかし、データの復元ソフトを使用しても必ず復元できるとは限らないので、本当に削除していいのか、今一度、確認しておきましょう。

3.ノートパソコンはACアダプターを接続しておこう

バッテーリーが足りず途中で中断してしまうと、最悪の場合はUSBメモリが壊れる場合があります。

フォーマットには通常の「フォーマット」と「クイックフォーマット」がありますが、フォーマットに関しては時間が掛かり、USBメモリの容量が大きければ大きいほどさらに時間が掛かります。

よって、ノートパソコンを使用している場合は、念のためACアダプターを接続しておきましょう。

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操作手順

では「Windows8/8.1 USBメモリをフォーマットをして使用できるようにする」の操作手順に入ります。

・タスクバーにある「エクスプローラー」を左クリック。

タスクバーにある「エクスプローラー」を左クリック。

 

・左の項目にある「PC」をダブルクリックして中身を開きます。

左の項目にある「PC」をダブルクリックして中身を開きます。

 

・PC内にある「リムーバブルディスク」を左クリックして、背景が青く反転されたことを確認します。

※環境によっては「リムーバブルディスク」の名前が、「USBドライブ」や「仕事用」などになっている場合があります。

PC内にある「リムーバブルディスク」を左クリックして、背景が青く反転されたことを確認します。

 

「①リムーバブルディスク」を右クリック「②フォーマット」を左クリック。

「①リムーバブルディスク」を右クリック→「②フォーマット」を左クリック。

 

・フォーマットの画面が表示されます。各項目の説明については以下になります。

フォーマットの画面が表示されて、各項目の説明については以下になります。

①容量

USBメモリが使用できる最大容量が表示されます。

②ファイルシステム

ファイルシステムとは、ファイルを管理してくれる機能の事を言います。

記憶装置(HDDやUSBメモリなど)の内部は、細かく仕切りで区切られており、無数の箱みたいになっています。この無数の箱の中にファイルが保存されていきます。

箱は無数にあるので、どこにどのようなファイルが保存されており、どこの箱が空になっていてファイルが保存できるのかを判断しなければなりません。

この判断をファイルシステムが行ってくれるので、無くてはならない機能です。

そして、このファイルシステムを左クリックすると何種類か表示されます。

このファイルシステムを左クリックすると何種類か表示されます。

どのファイルシステムを選んでいいのかは以下になります。

1.NTFS
2.FAT32(既定)
3.exFAT

1.NTFS
Windows2000以降のパソコンのみでUSBメモリを使用する場合は「NTFS」を選びましょう。

2.FAT32(既定)
Windows98のパソコンとMacの両方でUSBメモリを使用する場合は、こちらを選択してもいいですが、1つ注意点があり、1つの扱えるファイルの上限が4GBまでとなります。4GB以上のファイルは扱うことが出来ません。

3.exFAT
WindowsXP以降のパソコンとMacの両方でUSBメモリを使用する場合は「exFAT」を選ぶことをおすすめします。「FAT32」の1つの扱えるファイルの上限の4GBが、「exFAT」だと16TB(16,000GB)となっています。


Windows2000以降のパソコンのみで使用している場合は、「NTFS」以外選ぶメリットは無いです。

WindowsXP以降とMacの両方で使用する場合は「exFAT」を選びましょう。

各ファイルシステムの種類の詳細については知りたい方は、下記の記事を参照してください。

→「ファイルシステムの種類と違いについて」

③アロケーションユニットサイズ

アロケーションユニットサイズを左クリックすると、サイズを変更することが出来ます。

アロケーションユニットサイズを左クリックすると、サイズを変更することが出来ます。

アロケーションユニットサイズとは、ここで説明するとかなり長くなってしまうので、詳細を知りたい方は下記の記事を参照して下さい。

「アロケーションユニットサイズの意味を深く理解する」

アロケーションユニットサイズは、ファイルシステムに依存しているので、ファイルシステムによってはサイズを選べる数値が違ってきます。

「NTFS」のサイズを例にすると、各サイズの選ぶ理由は以下になります。

大きいサイズ
大きいサイズを選ぶ理由は、頻繁に使用するファイルが64KBの場合

小さいサイズ
小さいサイズを選ぶ理由は、頻繁に使用するファイルが512Bの場合

標準のアローケーションユニットサイズ
標準のアローケーションユニットサイズを選ぶ理由は、頻繁に使用するファイルが512B以上のファイルがたくさんある場合。


上記の事を理解できない方は「標準のアロケーションユニットサイズ」で問題ないです。

④デバイスの既定値を復元する

「デバイスの既定値を復元する」ボタンを左クリックすると、設定が初期状態に戻す事が出来ます。

➄ボリュームラベル

・ボリュームラベルとは、記憶装置の名前を言い好きな名前を付けることが出来ます。

【ボリュームラベル】
ボリュームラベル

 

・このボリュームラベルは好きな名前を付けることが出来ますが、ファイルシステムによって入力できる文字は異なります。空白のままでも大丈夫です。

このボリュームラベルは好きな名前を付けることが出来ますが、ファイルシステムによって入力できる文字は異なります。空白のままでも大丈夫です。

 

・ちなみに「C:」や「D:」などのアルファベットは「ドライブレター」と言います。

【ドライブレター】
ドライブレター

⑥フォーマットオプション

フォーマットオプションには2つの項目があります。

フォーマットオプションには2つの項目があります。

1.クイックフォーマット
2.ms-dosの起動ディスクを作成する

1.クイックフォーマット

フォーマットには通常の「フォーマット」と「クイックフォーマット」の2種類があり、違いは以下になります。

フォーマット

  • フォーマットをするのに時間が掛かる(容量が大きければ多いほど)
  • 不良セクター(読み込みと書き込みできない領域)をチェックして、不良の箇所があれば自動的に修復する

クイックフォーマット

  • 短時間でフォーマットすることが出来る
  • 不良セクターをチェックせず修復もしない

時間が無いときは「クイックフォーマット」でいいと言う方がいますが、そんなことはありません。

新品な記憶装置(HDDやUSBメモリなど)でも、不良セクター(読み込みと書き込みできない領域)がある場合があります。多少の不良セクターがあるのは許容範囲ですが、不良セクターが多くなればなるほどHDDやSSDの場合は、パソコンが重くなったり、最悪はパソコンが起動できなくなったりと不具合が起きます。

USBメモリで言えば、読み込みや書き込みが遅くなったりする場合もあったり、USBメモリが使用できなくなってしまったりする場合があります。

不良セクターは、使用すればするほど増えていくのでどうすることも出来ないですが、なるべく不良セクターを修復(厳密には使用できないようにする)することによって、エラーなどを回避することが出来ます。

以上の事により、よほど時間が無い限りは「クイックフォーマット」ではなく、通常の「フォーマット」を選びましょう。

 

2.ms-dosの起動ディスクを作成する

Windowsの前に使われていたOSを「ms-dos」と言い、この起動ディスクを作成する場合はこちらにチェックを入れます。

ただし、Windows標準のフォーマットでは「ms-dosの起動ディスク」を作成しようとすると、灰色になっておりチェックを入れることができません

Windowsの前に使われていたOSを「ms-dos」と言い、この起動ディスクを作成する場合はこちらにチェックを入れます。

よって、「ms-dosの起動ディスク」を作成したいのであれば、フリーソフトなどを使い作成します。


 

・フォーマットする設定が完了したら「開始」ボタンを左クリック。

フォーマットする設定が完了したら「開始」ボタンを左クリック。

【USBメモリ内にあるデータは全て削除される】
USBメモリ内にある全てのデータは削除されるので、フォーマットをする前に本当に削除していいのかもう一度確認しましょう。

 

・よければ「OK」ボタンを左クリック。

よければ「OK」ボタンを左クリック。

 

・時間の経過と共に「緑色のバー」が右に進んでいくので、バーが一杯になるまで待ちます。

時間の経過と共に「緑色のバー」が右に進んでいくので、バーが一杯になるまで待ちます。

 

・「フォーマットが完了しました。」と表示されたら「OK」ボタンを左クリックで、USBメモリのフォーマットは完了です。

「フォーマットが完了しました。」と表示されたら「OK」ボタンを左クリックで、USBメモリのフォーマットは完了です。

関連記事

「chkdsk(チェックディスク)機能を使ってHDDのエラーをチェックして修復する」

「アロケーションユニットサイズの意味を深く理解する」

「MFTとは?Master File Table(マスターファイルテーブル)」

「MBR形式とGPT形式の違い(パーティション)」

 

「Windows7 USBメモリをフォーマットをして使用できるようにする」については以上になります。

お疲れさまでした^^


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