ここではグローバルIPアドレスについて初心者の方にもイメージできやすいように、なるべく専門用語は使用せず、イラストを使いわかりやすく説明しています。
目次
始めにIPアドレスを理解しておこう
インターネットに接続する為には2つの契約が必要となって来ます。
- 回線業者
- インターネットサービスプロバイダ(ISP)
インターネットをする上での基本的な仕組みは、下図のようになっています。
※ルーターとPCの間には「モデム」が入る事がありますが、ここでは省略しています。
回線業者は、NTT東日本やNTT西日本、KDDIなどがあります。
インターネットサービスプロバイダー(ISP)は、略称として「プロバイダ」と一般的には呼ばれており、OCN、so-net、yahooBB!などがあります。
中には回線業者とプロバイダがコラボして一体型になっている「So-net光プラス」などがあり、以下の内容になっています。
- 回線業者→NTT東日本またはNTT西日本
- インターネットサービスプロバイダ(ISP)→So-net
スマートフォンではどうなのか?
スマートフォンは、機器のみでは電話やインターネットなどする事が出来ません。
docomoやau、softbakと言った回線業者と契約して初めてインターネットや電話をする事が出来ます。
スマートフォンに関しては、回線業者とインターネットサービスプロバイダは一緒になっているので、1つの業者と契約すれば大丈夫です。
そしてここからが重要なのですが「プロバイダ」と契約するとプロバイダ業者は、インターネットに必要な「IPアドレス」を貸し出してくれます。
このIPアドレスは「プライベートIPアドレス」と「グローバルIPアドレス」の2種類があります。
具体的に説明していきます。
IPアドレスには2種類のアドレスがある
現実世界で考えてみましょう。
例えば、車で田舎の家から都会に向かう場合、大きな川を渡らなければ行けないとします。
大きな川を渡るには陸と陸を繋ぐ「橋」を渡らなければなりません。
この「橋」と言うのが「ルーター」になります。
このようにルータは、パソコンやスマホとインターネットを繋ぐ懸け橋になります。
※シンプルに説明する為、モデムは外しており、環境によってはルーター→モデム→インターネットとなる場合があります。
そして、IPアドレスには「プライベートIPアドレス」と「グローバルIPアドレス」の2種類があります。
「プライベートIPアドレス」とは「ローカルIPアドレス」とも言い、ルーターから割り当てられた左側の部分を言います。
「グローバルIPアドレス」とは、ルーターから先のインターネットの右側の部分を言います。
プライベートとは「個人的な」「私用」などの意味があり、言うならば「個人的なIPアドレス」と言い換えられます。
一方、グローバルとは「世界的な」「全世界」などの意味があり、言うならば「世界的なIPアドレス」と言い換えられます。
インターネットと言うのは世界中の様々なWebサイトにアクセスできるので、そういった意味でも「グローバルIPアドレス」と言い、このように2つのIPアドレスが割り当てられて、初めて様々なWebサイトにアクセスできるようになっています。
そしてIPアドレスには番号があります。
グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスの番号は以下のようになっており、「192.168~」から始まるのがプライベートIPアドレス、それ以外はグローバルIPアドレスと覚えておくと覚えやすいです。
グローバルIPアドレスの基本的な考え方
・一般的にはIPアドレスはこのグローバルIPアドレスを指す事が多い。
・グローバルIPアドレスは世界で唯一1つしか無い番号になるので、どのグローバルIPアドレスとも重複する事は無い。
現在使用しているPCやスマホのグローバルIPアドレスの調べ方
グローバルIPアドレスの調べ方は、PCやスマートフォンなどからは確認する事が出来ないので、グローバルIPアドレスを確認できるWebサイトにアクセスして調べる事が出来ます。
グローバルIPアドレスは変更できる?
グローバルIPアドレスは、PC→ルーター→モデムという順序で電源を切り5分ほど待って今度は、今行った事を逆に、モデム→ルーターPCと電源を入れれば変更できる場合がありますが、必ずしも変更できる訳ではないです。
この方法でグローバルIPアドレスを変更できない場合は、契約しているプロバイダ業者に連絡して変更してもらいましょう。プロバイダによっては有料になる事があります。
グローバルIPアドレスで住所を特定する事はできるのか?
個人がグローバルIPアドレスから住所を特定する事はできませんが、高度な技術も持ったハッカーは、ハッキングして住所を特定出来てしまうかもしれません。
日本では「プロバイダ責任制限法第4条」という法律があり、事件性のあるものに関しては警察がプロバイダに対して情報開示出来るので、警察が介入すれば住所や身元は特定できます。
まとめ
グローバルIPアドレスについて色々説明してきましたが、最後にまとめてみたいと思います。
- IPアドレスが無いとインターネットに接続する事は出来ないので、「回線業者」と「プロバイダ(ISP)」の2つを契約をする必要がある
- IPアドレスには「プライベートIPアドレス」と「グローバルIPアドレス」に2種類がある
- プライベートIPアドレスは、パソコンやスマートフォン側、グローバルIPアドレスはインターネット側になる
- グローバルIPアドレスの確認は、特定のサイトで確認する事が出来る
- グローバルIPアドレスを変更する場合は、PC→ルーター→モデムという順序で電源を切り5分ほど待って再度、逆の順序で電源を入れれば変更出来る場合がある
以上になります。お疲れ様でした!
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