この記事では、Microsoftアカウントについて初心者の方にもわかるように3つに分けて案内しております。先に伝えておきますが、Microsoftアカウントとローカルアカウントどちらを選べばいいかというと、メリット的にはMicrosoftアカウントの方が多いです。
この記事で得られること
・Microsoftアカウントとローカルアカウントの違いについて知ることができる。
・なぜMicrosoftアカウントを利用した方がいいのか理解できる
対象OSWindows8/8.1、Windows10
目次
Microsoftアカウントについて
「Microsoftアカウントとは?」について、以下の3つに分けて案内していきます。
1.Microsoftアカウントについて
2.Microsoftアカウントとローカルアカウントの違いについて(メリットとデメリット)
3.Microsoftアカウントとローカルアカウントどちらを選べばいいのか?
1.Microsoftアカウントについて
パソコンを使用する際はアカウントを作成し、サインインする必要があります。そして、パソコンにサインインするために必要なアカウントには以下の2種類があります。
- Microsoftアカウント
- ローカルアカウント
MicrosoftアカウントはWindows8/8.1から導入されたもので、Microsoftアカウントを作成しないとパソコンが使用できないと言ったことはありません。従来のローカルアカウントでもパソコンを使用することが出来ます。
現在サインインしているアカウントが、Microsoftアカウントかローカルアカウントかを知りたい方は下記を参照してください。
※Windows7以前のOSに関しては、Microsoftアカウントはありません。よって、Windows8/8.1以降のOSの案内になります。
→「Windows 現在ログインしているアカウントがMicrosoftアカウントなのか確認する」
次は、Microsoftアカウントとローカルアカウントの違いについて見てみましょう。
2.Microsoftアカウントとローカルアカウントの違いについて(メリット・デメリット)
Microsoftアカウントとローカルアカウントの違いを7つの項目からまとめてみました。
内容 | ローカルアカウント | Microsoftアカウント |
①複数アカウントを使用 | 〇 | × |
②パソコンの同期 | × | 〇 |
③Microsoft Storeの利用 | △ ※1 | 〇 |
④Windowsオンラインサービスの利用 | △ ※1 | 〇 |
➄Online Officeの利用 | △ ※1 | 〇 |
⑥カレンダーのデータの復元 | × | 〇 |
⑦セキュリティ(情報漏洩) | 〇 ※2 | △ ※3 |
※1 Microsoftアカウントでパソコンでサインインしなくても、Microsoftアカウントを作成し、MicrosoftのWebページまたはアプリケーションを起動しサインインすれば使用することができます。
※2 セキュリティソフトを入れたり、有害なサイトにアクセスしない、身に覚えがないメールのファイルは開かないといった事の情報漏洩を防ぐためご自身で行い、自己管理することになります。
※3 個人情報をMicrosoft側にゆだねる事になるので、仮にMicrosoftのサーバーがハッキングされた場合、情報漏洩の危険性があります。ただし、ハッキングはMicrosoftに限らず全ての企業やWebページに言えることです。
では、上の表の項目を具体的に一つ一つ見てみましょう。
①複数アカウントの使用
ローカルアカウント 〇 パソコン1台につき複数のローカルアカウントを設定することができます。1つのパソコンを複数のユーザーで使用している場合、ユーザーに対してデータの管理が行えます。例えば家族で、壁紙の設定だったり、データを分けて管理したい場合などにはローカルカウントの方が有効でしょう。 Microsoftアカウント × パソコン1台につき1つのMicrosoftアカウントしか設定することが出来ません。そして、他のMicrosoftアカウントを同時に使用することはできません。仮に他のMicrosoftアカウントを使用する場合は、新たにMicrosoftアカウントを作成し、サインインし直す必要があります。 |
②パソコンの同期
ローカルアカウント × ローカルアカウントでは、複数のパソコンを同期することはできません。 Microsoftアカウント 〇 1つのMicrosoftアカウントで複数のパソコンを同期することが出来ます。 |
【同期とは?】
パソコンを同期することにより、ブラウザーのお気に入り、テーマ、壁紙などを同じ設定にすることが出来たり、OneDriveなどのサービスもデータの中身が一緒のまま使用することができるため、複数のパソコンを持っている場合は利便性があります。
③Microsoft Storeの利用
Microsoft Store(クリックすると飛びます)
ローカルアカウント △ ローカルアカウントでは、利用することができません。ただし、Microsoftアカウントを持っていればMicrosoft Storeにサインインすることで、利用する事ができます。 Microsoftアカウント 〇 Microsoftアカウントでサインインすれば使用することができます。 |
Microsoft Storeには、様々なアプリケーションがあります。
アプリケーションの有料・無料を問わず、Microsoftアカウントが無いとアプリケーションをダウンロードしたりすることができません。ただし、パソコンにサインインする際はローカルアカウントで行い、Microsoft Storeを使用する際は、Microsoftアカウントでサインインすれば使用することができます。
まだメジャーにはなっていないですが、「HoloLens(ホロレンズ)」というVR技術を駆使したパソコンがMicrosoftから発売されており、今後、Windowsのパソコンは「HoloLens」に移行していく可能性がかなり高いです。
「HoloLens」に移行するということは、Microsoftとしては、買い物や様々なサービスをMicrosoft Store経由で「HoloLens」内で完結する事を目指している可能性が非常に高いです。
そして、2018年の4月下旬には、Microsoft Storeから「itunes」のアプリもダウンロードできるようになっていたり、2018年5月8日には、アプリ開発者に対しての通常の収益配分を70%から95%に引き上げたりと、MicrosoftはかなりWindows Storeに力を入れています。
今後は、Microsoftアカウントが必須となってくるかも知れないので、新たにMicrosoftアカウントを作成しておいてもいいかも知れません。
【HoloLens(ホロレンズ)とは?】
HoloLensに関して知りたい方は下記を参照してみてください。日本人の方がHoloLensを使用している動画も見ることができます。
→「HoloLens:ポケモンGOの世界観がパソコンの世界で現実化する」
④Windowsオンラインサービス
ローカルアカウント △ ローカルアカウントでは、利用することはできませんが、Microsoftアカウントを持っていればMicrosoft Storeにサインインすることで、利用する事ができます。 Microsoftアカウント 〇 Microsoftアカウントでサインインすれば使用することができます。 |
Windowsオンラインサービスには上図のようなものがあります。これらのサービスを使用する場合、Microsoftアカウントが必ず必要となってきます。ただし、ローカルアカウントでパソコンにサインインして、その後にMicrosoftアカウントの登録を行いサービスを使用するといった事もできます。
例えば「OneDrive」では、Microsoftアカウントがあれば、あたかもパソコン内にファイルがあるような感覚で使用することができます。
【パソコン内にあるOneDrive】
【OneDriveとは?】
OneDriveとは、Microsoftが用意してあるサーバー(HDD・SSD)を借りて、ファイルをインターネット上に保存できるサービスの事を言います。
➄無料で利用できるOnline Office
Online OfficeのHP(クリックすると飛びます)
ローカルアカウント △ ローカルアカウントでは、利用することはできませんが、Microsoftアカウントを持っていればMicrosoft Storeにサインインすることで、利用する事ができます。 Microsoftアカウント 〇 Microsoftアカウントでサインインすることにより利用できます。 |
Officeといえば、ソフトを単体で購入したり、月額の使用料金を支払うことで利用できますが、Online Officeでは、Office関連のソフトを無料でOneDriveの容量(5GB)の上限まで使用することができます。
ただし、機能が制限されているのでOfficeの購入を考えているのであれば、まずは、Microsoftアカウントを作成してサインインし、使用してみるのもいい思います。
イメージ的には、Googleが提供している「Googleドライブ」と非常によく似ており、オンライン上で編集することができます。
⑥カレンダーのデータを復元
ローカルアカウント × データはパソコン内に保存されているので、OSを再インストールしたり突然パソコンが起動できなくなったりした場合は、データの復元はできません。 Microsoftアカウント 〇 データはMicrosoftのサーバー保管されていることになるので、パソコンに何かあった場合は、再度、Microsoftアカウントでパソコンにサインインすればデータは復元することができます。 |
カレンダーとは、日にちごとにスケジュールを書き込み出来る、Windowsに標準搭載されているアプリケーションです。カレンダーを使用する上でのローカルアカウントまたはMicrosoftアカウントのメリット・デメリットは、OSを再インストールしたり、突然パソコンが起動できなくなりパソコンを買い換えた場合などに、カレンダーのデータを復元できるかできないかの違いになります。
⑦セキュリティ(情報漏洩)
ローカルアカウント 〇 ローカルアカウントを使用している場合は、パソコンにアカウント情報が記録されるので情報漏洩の危険性は減ります。 Microsoftアカウント × Microsoftアカウントの場合は、パソコンとMicrosoft側にアカウント情報が記録されるのでハッキングの被害にあった場合は、Microsoftから情報漏洩する恐れがあります。 |
最後に、もう一度、冒頭で紹介した表を貼っておきます。
内容 | ローカルアカウント | Microsoftアカウント |
①複数アカウントを使用 | 〇 | × |
②パソコンの同期 | × | 〇 |
③Microsoft Storeの利用 | △ ※1 | 〇 |
④Windowsオンラインサービスの利用 | △ ※1 | 〇 |
➄Online Officeの利用 | △ ※1 | 〇 |
⑥カレンダーのデータの復元 | × | 〇 |
⑦セキュリティ(情報漏洩) | 〇 ※2 | △ ※3 |
※1 Microsoftアカウントでパソコンでサインインしなくても、Microsoftアカウントを作成し、MicrosoftのWebページまたはアプリケーションを起動しサインインすれば使用することができます。
※2 セキュリティソフトを入れたり、有害なサイトにアクセスしない、身に覚えがないメールのファイルは開かないといった事の情報漏洩を防ぐためご自身で行い、自己管理することになります。
※3 個人情報をMicrosoft側にゆだねる事になるので、仮にMicrosoftのサーバーがハッキングされた場合、情報漏洩の危険性があります。ただし、ハッキングはMicrosoftに限らず全ての企業やWebページに言えることです。
3.Microsoftアカウントとローカルアカウントどちらを選べばいいのか?
結局のところMicrosoftアカウントとローカルアカウントどちらを選べばいいのかは、使用用途によって決まってきます。
「情報漏洩」の点だけは自分のアカウント情報をMicrosoftに預けることになるので、リスクはありますが、今後も更に利便性が増していくことが考えられるので、Microsoftアカウントの方がいいかと個人的には思います。
その他のパソコン用語について知りたい方は、下記を参考にしてみて下さい。
「Microsoftアカウントとは?」については以上になります。
今日も明日もあなたにとって良き1日になるといいですね^^
マイクロソフトのアカウントの設定はあとでもできますか
返信遅れて申し訳ないです。
Microsoftアカウントはいつでも作成や変更、削除できますよ^^
マイクロソフパスワードが分かりません。アクセスしたがマイクロソフトから来るメールが来ません。
トラブル発生のため繋がりません。どうすればいいのですか。
返信が遅れてしまい申し訳ございません。
迷惑フォルダーに入っていないでしょうか?
Microsoft Accountを登録する為には、MicrosoftのOutlookやHotmailのメールアドレスが必要でしょうか。又は、他社の例えば、Google GmailのアドレスでもMicrosoft Accountの登録は可能なのでしょうか。
返信遅れてしまい申し訳ないです。
Microsoftが提供しているメール以外で、他のフリーメールでも大丈夫ですよ^^
全く理解出来ません、余計訳がわからなくなりました。
何でWindowsパソコンってこんなに色々と難しく面倒くさいんでしょうか?
iPhoneなんかだとSIMフリーで買ってきても自分で簡単にプロファイルやアカウント設定して使う事が出来るのに‥
こんな複雑な物使いこなせる人って本当に頭が良いんだなとつくづく思います。
マイクロソフトアカウントなんて普段全く使わないから忘れましたよ‥Apple IDなら覚えてますけど。
私もそう思います(笑)
何が出来て何が出来ないのかMicrosoftはユーザーを置き去りにしている気がします。
頭いい人でも理解している人はほとんどいないと思われます。