Windows8/8.1 HDD増設後のパソコン側の詳細な設定(パーティション作成)

この記事は「Windows8/8.1 HDD増設後のパソコン側の詳細な設定(パーティション作成)」の案内をしております。

対象OSWindows8/8.1


この記事で得られること

Windows8/8.1のパソコンでHDDの増設をした後のパソコン側の設定をし、HDDを認識させ使用できることが出来る。

内臓HDDを増設、または外付けのHDDをパソコンに接続した際に、設定しなければならない事は大まかに分けて2つあります。

 

  • パーティション形式を選ぶ(MBR形式かGPT形式)
  • フォーマット形式を選ぶ(NTFS、exFAT)

 

上記の2つを設定しないと「パソコンがHDDを認識しない」と言った事が起きてしまいまいます。

難しい操作はないので、初心者の方にも簡単にできるかと個人的には思います。

では案内に入りたいと思います。

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Windows8/8.1 パーティション形式を選ぶ(MBR形式かGPT形式)

まずは「ディスクの管理」を開きます。

 

・左下にある「スタート」ボタンを右クリック。

スタートボタンを右クリック

 

・右クリック後、項目が出てくるので「ディスクの管理」を左クリック。

ディスクの管理を左クリック

 

・「ディスクの初期化」の画面が出てきて、MBRとGPTのどちらかのパーティション形式選ばなければなりません。

MBRとGPTの違いについて

 

MBRとGPTの違いについては以下になります。

MBRとGPTの違い

MBRとGPTの主な違いについては以下になります。

 

①MBR(マスターブートレコード)

  1. 2TB以下
  2. 最大4個までパーティションを分けれる
  3. 32bit環境まで
  4. どのマザーボードでも使用可能

 

②GPT(GUIDパーティションテーブル)

  1. 2TB以上(最大8.5ZB) ※1
  2. 最大128個までパーティションを分けれる
  3. 64bit環境が必要
  4. マザーボードがUEFIに対応している必要がある ※2

※1 Windows XP以前のOSでは、2TBを超えるハードディスクは4Kセクタに対応していなければ使用する事が出来ない。

※2 UEFIとは、Intel 6シリーズのマザーボードから導入されたチップセットです。


MBRとGPTの違いを踏まえて結局のところどちらを選ぶかになってきますが、上記のMBRとGPTの違いで書いたように、環境によって変わってくるという事になります。

2TB以上のHDDで4個以上のパーティション(拡張パーティションを含めない)を作成したいのであれば、GPTでそれ以外はMBRでいいと思います。

 

MBR形式とGPT形式の違い(パーティション)から抜粋

 

・MBRかGPTどちらか選び終わったら、右下にある「OK」ボタンを左クリック。

MBRかGPTのどちらかを選んだらOKボタンを左クリック

 

・「ディスク管理」の画面になります。

Windows8/8.1 ディスクの管理画面

 

次は増設したHDDのフォーマット(初期化)していきます。

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Windows8/8.1 フォーマット形式を選ぶ(NTFS、exFAT)

 

・先ほど選んだHDDの「未割り当て」を右クリック。ここではディスク1となります。

未割り当てを右クリック

 

・右クリック後、項目が出てくるので「新しいシンプルボリューム」を左クリック。

項目が出てくるので新しいシンプルボリュームを左クリック

 

・「新しいシンプルボリュームのウィザード」の画面が出てくるので、「次へ」を左クリック。

次へを左クリック

 

・1つのパーティションを設定したいのであれば「最大ディスク領域」と一緒の値を入力します。

1つのパーティションを設定する場合は、最大ディスク領域とシンプルボリュームサイズを一緒にする。

 

・2つ以上のパーティションを設定したいのであれば1つのパーティションの値を決めます。

ここでは試しに2つのパーティションを作成しようと思うので、239370MBの半分の「119685MB」を設定したいと思います。

設定し終わったら「次へ」ボタンを左クリック。

2つ以上のパーティションを設定する場合は、最大ディスク領域とシンプルボリュームサイズは一緒にしない。

 

・初期設定では「次のドライブ文字を割り当てる」にチェックが入っております。

初期設定では次のドライブ文字を割り当てるにチェックが入っている。

 

・各項目の説明は以下になります。

各項目の説明

※文字をクリックすると該当する項目の詳細を見れます。

①次のドライブ文字を割り当てる

ドライブの文字を割り当てます。通常は、CドライブはOSが入っているドライブになるので、その後のドライブはD以降の文字を割り当てます。

どの文字を選んでも何も変わりはないので解り易い文字を選びましょう。

②次の空のNTFSフォルダーにマウントする

ここでは、Fドライブ(ボリューム)→Cドライブにマウントする例を紹介していきます。

例えば、Cドライブの空き容量が足りなくなってきたときに、新たなボリュームFをCドライブに新しいフォルダを作成する事により、Cドライブにマウントすることが出来ます。

Cドライブの中にある既存のフォルダーでは無く、Cドライブのフォルダーは空のフォルダではないとマウントできないので、注意が必要です。

「独立したFドライブをCドライブに足す」というイメージになります。

パソコン上では、Cドライブに保存されているように見えますが、実際にはFドライブに保存されている事になります。

全てCドライブで管理したいのであればこのマウントの使い方は有効ですが、この様な使い方は一般的ではありません。

とは言っても、特定のドライブ1つで全て管理したかったり、パソコン上では1つのドライブに表示させたい方もいると思うので、やり方は案内させていただきます。

 

「次の空のNTFSフォルダーにマウントする」に左クリックでチェックを入れます。

次の空のNTFSフォルダーにマウントするにチェックを入れる。

 

・既に新しいフォルダーを作成しておりパスが解るのであれば、ボックスの中にパスを入力します。

既に新しいフォルダーがあり、パスが解るのであれば入力する。

 

・パスが解らなかったりこれから新しいフォルダーを作成するのであれば「参照」ボタンを左クリック。

これから新しいフォルダーを作成するのであれば参照ボタンを左クリック。

 

・ここではCドライブ直下に新しいフォルダーを作成してみます。「c:\」を左クリックし「新しいフォルダー」を左クリック。

マウント先のドライブを選択し、新しいフォルダーを左クリック。

 

「新しいフォルダー」を作成完了。名前の変更もできます。よければ「OK」ボタンを左クリック。

新しいフォルダーが作成されたらOKボタンを左クリック。

 

「パス」が入力されるのでよければ「次へ」を左クリック。

自動的にパスが入力されるので次へボタンを左クリック。

 

先に伝えておきますが、次の空のNTFSフォルダーにマウントする」でこの先の手順通り進めて行き、フォーマットが終わると下記のようにCドライブの中にHDDのアイコンのショートカットが作成されます。

※この後の画面は「①次のドライブ文字を割り当てる」と「③ドライブ文字またはドライブパスを割り当てない」の案内と一緒なのでこのままお進みください。

③ドライブ文字またはドライブパスを割り当てない
別のOSで使用するときになどに使用します。

 

・ここでは「次のドライブ文字を割り当てる」の「G」を選んでみたいと思います。選び終わったら「OK」ボタンを左クリック。

好きなドライブ文字を選び次へボタンを左クリック。

 

・初期設定では「このボリュームを次の設定でフォーマットする」にチェックが入っております。

初期設定ではこのボリュームを次の設定でフォーマットするにチェックが入っている。

 

・ファイルシステム等について設定していきます。

ファイルシステムなどの各項目の説明。

※文字をクリックすると該当する項目の詳細を見れます。

①ファイルシステム

ファイルシステムとは、HDDの中にあるデータを何処に保存するのか、またはデータを読み込む際にどこに保存されているのかを管理してくれる機能です。

上記の理由から、ファイルシステムが無いとHDDは使い物になりません。

ここでのファイルシステムには「NTFS」と「exFAT」があります。基本的にはWindowsのみでHDDを使うのであれば、OSがWindows 2000以降の場合「NTFS」以外メリットはありません。

Windows XP以降のOSで、WindowsとMacの両方で使いたいのであれば「exFAT」になります。

ファイルシステムの種類や詳細については、必要であればこちらの記事を参照してみて下さい。

「初心者でも理解できるファイルシステムとは?」

②アロケーションユニットサイズ

アロケーションユニットサイズとは、別名クラスターサイズとも呼ばれており、複数のセクターの事を言います。

一般的な使い方(小さいファイルから大きいファイルまで取り扱っている)であればさほど気にする必要のない項目なので、アロケーションユニットサイズは「既定値」で大丈夫です。

セクターの意味やアロケーションユニットサイズの詳細を知りたい方は、以下を参照してみてください。

「アロケーションユニットサイズの意味を深く理解する」

③ボリュームラベル

ボリュームラベルとは、ボリュームの名前になります。例えばデータ用であれば「データ用」、音楽用であれば「音楽用」と好きな名前を付けることが出来ます。

④クイックフォーマット

クイックフォーマットを理解するためには、通常のフォーマットを理解しなければなりません。

通常フォーマットは時間が掛かり、クイックフォーマットは短時間で出来ますが、やはりデメリットがあります。

通常のフォーマットとクイックフォーマットがどのようなことを行っているのか見てみましょう。

 

通常のフォーマットとは、2つの事を行います。

 

  1. 「データの管理情報の消去」
  2. 「使用できない領域を使えないようにする(不良セクターのチェック)」

 

クイックフォーマットとは、1つの事を行います。

 

  1. 「データの管理情報の消去」

 

このように通常のフォーマットとクイックフォーマットの違いは、「使用できない領域を使えないようにする(不良セクターのチェック)」になります。

データを記録する部分をセクターと言うのですが、HDD・SSD・USBメモリ等の記憶装置は、使用していると必ず不要セクターが出てきてしまいます。

そして、新しいHDDも不良セクターがあるときがあり、いわゆる初期不良です。

不良セクターが少なければパソコンの動作には関係してきませんが、不良セクターが増えれば増えるほど本来アクセスしないセクターにアクセスする事になるので、パソコンが重くなったり、フリーズしたり、最悪の場合はパソコンが起動できない事もあります。

上記の理由から、クイックフォーマットではなく、時間が掛かったとしても通常のフォーマットをする事をおすすめします。

よって、クイックフォーマットのチェックは外しましょう。

⑤ファイルとフォルダの圧縮

ファイルとフォルダの圧縮とは、保存するデータを圧縮し容量を節約する意味になります。

ただし、データの保存(書き込み)と開く(読み込み)の作業を行う際に、時間が掛かるのがデメリットとなってきます。結果、パソコンが重くなることもあるので、個人的にはあまりお勧めできません。

パーフォーマンスよりも容量確保を最優先したいのであれば、チェックを入れましょう。

 

・よろしければ下にある「次へ」ボタンを左クリック。

各項目を選び終わったら次へボタンを左クリック。

 

・増設したHDDの「設定した内容が表示される」ので、確認後、「完了」ボタンを左クリック。

今までの設定した項目が表示されるので確認して。よければ完了ボタンを左クリック。

 

・設定が終わり、先ほど開いていた「ディスクの管理」の画面になり「フォーマット中」と表示されます。

ディスクの管理画面に戻り、フォーマット中と表示される。

 

・少し時間が経つとフォーマットが始まり「フォーマット中~%」と出るので、待ちます。

少し時間が経つとパーセンテージが表示されるので、終わるまで待つ。

 

・フォーマットが終わると「フォーマット中」から「ファイルシステムや容量などの情報」が表示されます。

フォーマットが終わるとファイルシステムなどの情報が表示される。

 

これで増設したHDDを使用する事が出来ました。

2つ以上のパーティションを作成した場合は、残りの「未割り当て」も、今までの流れで作成していきます。

 

「Windows8/8.1 HDD増設後のパソコン側の詳細な設定(パーティション作成)」については以上になります。

お疲れさまでした!

参考になれば幸いです。


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