GeForce ExperienceのNVIDIA ANSELの使い方について

NVIDIA社から無料で提供されているGeForce Experienceのアプリにある、「NVIDIA ANSEL」の使い方について案内しています。NVIDIA ANSELでは4Kやより高解像度の写真、通常では取れない位置から取れたりなどこだわりのスクリーンショットを撮る事ができます。

 以下の方を対象としております
・NVIDIA ANSELの使い方を知りたい
・NVIDIA ANSELで出来る事は?
・NVIDIA ANSELを使う理由は?

対象OSWindows7、Windows8/8.1、Windows10

※Geforce Experienceアプリのアップデートにより内容が変更する事がありますが、その際はご了承ください。

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NVIDIA ANSELについて

最近のゲームで特にRPGでは「フォトモード」や「フォトグラファー」といった機能が既にゲームに搭載されている事があり、様々な角度や視点でスクリーンショットを撮ったり、文字を入れたり色合いを調整したりフィルターを挿入したりと、ゲーム内で加工までできるようになってきました。

以下の動画は、DEATH STRANDINGのフォト機能を使う事により、強制的にゲームを一時停止をして指定した角度からスクリーンショットを撮ろうとしている様子です。

【DEATH STRANDINGのフォト機能】

しかし、やはり全てのゲームでこういった機能があるわけではなく、若干古いゲームなどではこのような事は出来ません。

例えばWitcher3は、2015年5月18日に発売されたゲームですが、今みてもとても美しい画面で思わずスクリーンショットを撮りたくなります。

通常のスクリーンショットでは、DEATH STRANDINGのフォト機能みたく角度や視点を変えて撮る事ができないですが、Witcher3はNVIDIA ANSELのフォトモード(Alt+F2)に対応しているゲームなので、強制的にゲームを一時停止して高度なスクリーンショットを撮る事ができます。

【Witcer3 NVIDIA ANSELのフォト機能】

NVIDIA ANSELに対応しているゲームについて
NVIDIA ANSELに対応しているゲームはNVIDIAの公式サイトで確認してください。
「NVIDIA®ANSELでサポートされるゲーム」

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NVIDIA ANSELで出来る事

NVIDIA ANSELのフォト機能を使ってどういった事ができるのか、簡単に説明していきます。使い方については後述します。

例えばWitcher3では、スクリーンショットを撮る際にUIを入れずに撮るには「HUD」の設定をオプション設定からオフにする必要があります。

【Witcher3のHUDの画面】
例えばWitcher3では、スクリーンショットを撮る際にUIを入れずに撮るには「HUD」の設定をオプション設定からオフにする必要があります。

しかし、「NVIDIA ANSEL(Alt+F2)」でスクリーンショットを撮る画面になると自動的にUIは非表示なるので、わざわざオプションからUIを非表示にしなくていいので手間が省けます。

【NVIDIA ANSEL(Alt+F2)を起動している状態】
【NVIDIA ANSEL(Alt+F2)を起動している状態】

仮に、UIを表示してスクリーンショットを撮りたい場合は、GeForce Experienceの機能にある通常のスクリーンショット(Alt+F1)で撮ればいいわけです。

また、1人称視点ではなく3人称視点しか選べないゲームの場合、キャラクターを入れずに背景を撮りたい場合があるかと思います。このような場合は、NVIDIA ANSELのフォトモード(Alt+F2)で撮影すると言った事もできます。

下図は、Witcher3の通常のスクリーンショットでは撮れない方法で、キャラクターを若干ずらし月をメインに撮影してみました。

【Witcher3】
【Witcher3】

メニューやカットシーンなどでは使えない
NVIDIA ANSELのフォト機能は、メニューやカットシーンなどで起動(Alt+F2)しようとすると、右上に「ゲーム内のビデオ、カットシーン~」と表示されてスクリーンショットは撮る事ができません。
NVIDIA ANSELのフォト機能は、メニューやカットシーンなどで起動(Alt+F2)しようとすると、右上に「ゲーム内のビデオ、カットシーン~」と表示されてスクリーンショットは撮る事ができません。

ここまでは簡単な説明でしたが、次はNVIDIA ANSELで実際にスクリーンショットを撮ってみましょう。

NVIDIA ANSELでスクリーンショットを撮る方法

NVIDIA ANSELのフォト機能では様々な事ができます。

  • 4k、8Kもしくはそれ以上の高解像度で撮れる
  • 風景だけを撮る
  • 上空から眺めているように撮る
  • フィルタをかけて撮る

などなど。

まずは細かい事は置いといて、サクッとスクリーンショットを撮ってみましょう。

ゲームを起動し、スクリーンショットの撮れる状態になったら、「Alt+F2」でNVIDIA ANSELのフォト機能を起動します。

起動後、ゲームが一時停止して画面左側にメニューが現れるので、左下にある「スナップ」ボタンをクリックしてスクリーンショットを撮る事ができます。

「スナップ」ボタンをクリックしてスクリーンショットを撮る事ができます。

NVIDIA ANSEL(GeForce Experience)のスクリーンショット保存先について
保存したスクリーンショットは、初期設定では「C以降のドライブ→ビデオ→ゲームの名前」の中に保存され、「ゲームの名前」のフォルダーはスクリーンショットを撮った時に自動的に作成されます。
よって、保存先を変更したい場合は下記の記事を参考にして下さい。
「GeForce Experienceのスクリーンショット・録画の保存先と変更について」
※記事内では「GeForce Experience」の言葉を使っていますが、NVIDIA ANSELは、GeForce Experienceのアプリの中にある機能で意味は一緒です。

NVIDIA ANSELの使い方

ここから具体的なNVIDIA ANSELの使い方について説明していきます。

スクリーンショットを撮りたい位置が決まったら、NVIDIA ANSELのフォトモード(Alt+F2)で起動するとゲーム画面が一時停止され、画面左側にメニューが表示されます。

NVIDIA ANSELのフォトモード(Alt+F2)で起動するとゲーム画面が一時停止され、画面左側にメニューが表示されます。

まずはメニューは置いておいて、上下左右などにカメラを動かしてみましょう。

1.カメラを使ってNVIDIA ANSELを体験してみよう
2.NVIDIA ANSELのフォト機能のメニューについて

1.カメラを使ってNVIDIA ANSELを体験してみよう

ショートカットキー、またはコントローラーでカメラを動かすことができます。

※左クリック長押しで画面を掴み360度回転させることができる(コントローラーの場合は右スティックを倒す)。

ショートカットキー コントローラー 内容
「W」「S」「A」「D」 「左スティックを上下左右に倒す」 前後左右に移動
「X」 「RT」 下に移動
「Z」 「LT」 上に移動
「Shift」を押しながら移動 「左スティックを上下左右に倒す+右スティックを押し込む」 高速に移動
「Ctrl」を押しながら移動 「左スティックを上下左右に軽く倒す」 低速に移動
「Q」「E」 「LB」「RB」 カメラを回転させる
「ESC」「F2」 「B」 NVIDIA ANSELを終了させる

そして、NVIDIA ANSELのフォトモード(Alt+F2)の醍醐味はカメラを引いたりして壮大なスクリーンショットが撮れることでです。これから紹介する全てのスクリーンショットは、全て同じ位置でカメラのアングルを操作して撮ってみました。

【NVIDIA ANSELのフォトモードで普通に撮った状態】
【NVIDIA ANSELのフォトモードで普通に撮った状態】

【真正面から少し引いて撮った状態】
【真正面から少し引いて撮った状態】

【右後ろの上からかなり引いて撮った状態】
【右後ろの上からかなり引いて撮った状態】
※ゲラルド(主人公)は赤く囲われた場所にいます。ちっちゃ!(笑)

 

2.NVIDIA ANSELのフォト機能のメニューについて

次に、NVIDIA ANSELフォト機能の左側に表示されているメニューを一つ一つ説明していきます。

1番上にある「キャプチャー」の説明からと言いたい所ですが、「カメラ」と「フィルタ」の項目を理解した後に、どのような種類でスクリーンショットを撮るのか決めた方が理解しやすいと思うので、まずは「カメラ」と「フィルタ」の項目について説明していきます。

「Alt+F2」を押してメニューを開いてください。

「カメラ」と「フィルタ」の説明

①カメラ
ロール
ロールとは、先ほどのショートカットキーまたはコントローラにあった「Q」「E」「LB」「RB」でカメラを回転させることができる機能です。
ロールとは、先ほどのショートカットキーまたはコントローラにあった「Q」「E」「LB」「RB」でカメラを回転させることができる機能です。

表示フィールド
現在スクリーンショットを撮る位置から、引き延ばしまたはズームインする事ができます。
現在スクリーンショットを撮る位置から、引き延ばしまたはズームインする事ができます。
※上の写真は引き延ばした状態で、ズームアウトとは若干違い背景が歪んた様になる

 

②フィルタ
フィルタはエフェクトを掛けることができて、様々な演出が行えます。
「フィルタの追加」をクリックすると「フィルタの種類」が表示され、色々選べます。
「フィルタの追加」をクリックすると「フィルタの種類」が表示され、色々選べます。

フィルタの種類

試しに「露出/コントランス」を選んで遊んでみました。

【通常の状態】
【通常の状態】

【露出/コントランスのフィルタをかけた状態】
【露出/コントランスのフィルタをかけた状態】


 

次にスクリーンショットの解像度などを決める「キャプチャ」の項目について説明していきます。

キャプチャーをクリックすると、どのような種類でスクリーンショットを撮るのかを選択する事ができます。

キャプチャーをクリックすると、どのような種類でスクリーンショットを撮るのかを選択する事ができます。

  1. スクリーンショット
  2. スーパー解像度写真
  3. 360°パノラマ写真
  4. スクリーンショット(立体画像)
  5. 360°パノラマ写真(立体画像)

上から順に解説していきます。

 

1.スクリーンショット
何も設定を変更していない状態で撮ったスクリーンショットになります。
【1920×1080】
【1920x1080】

2.スーパー解像度写真
解像度を上げて撮る事ができ、最低で「3840×2160」、最高で「63360×35640」まで撮れます。高解像度になればなるほどスクリーンショットを撮るのに時間が掛かり、古いパソコンであれば処理しきれずゲームが強制終了してしまうかも知れません。最悪はパソコンがクラッシュする事も考えられるので、パソコンスペックに自信のない方はせいぜい「3840×2160」の解像度で止めておきましょう。

※1920×1080以上の画像に関しては、かなり重たくなってしまうのでこちらの都合で縮小しています。

【1920×1080】
スーパー解像度写真

【3840×2160】※1920×1080に縮小
【3840x2160】※1920x1080に縮小

 

3.360°パノラマ写真
【4096×2048】※1920×960に縮小
【4096x2048】※1920x960に縮小

 

4.スクリーンショット(立体画像) VRに対応
【3840×1080】※1920×540に縮小
【3840x1080】※1920x540に縮小

 

5.360°パノラマ写真(立体画像) VRに対応
【4096×4096】※1920×1920
【4096x4096】※1920x1920

 

HDRとグリッドについて

HDRとグリッドについて

①HDRについて
HDRとは、明るい部分と暗い部分を見やすくするように自動的に調整してくれる機能です。高解像度になればなるほど効果が大きいです。
【3840×2160】※1920×1080に縮小
【3840x2160】※1920x1080に縮小

【3840×2160(HDR)】※1920×1080に縮小
【3840x2160(HDR)】※1920x1080に縮小

HDRで撮ったスクリーンショットのファイル形式は「EXR」になる
HDRは綺麗に撮れるので大変便利ですが、容量が大幅に大きくなるのとファイルが「EXR」と言う形式になり、一度「png」や「Jpg」などに変換する必要があるので少し手間が掛かります。

 

②グリッドについて
真ん中がどこなのか知るためにはグリッドをオンにすると線が入るので、分かります。スクリーンショットを撮った時には、グリッド線は入りません。
【グリッドをオン】
【グリッドをオン】

 

スナップとパネルを非表示について

説明の最後は左下メニューの説明になります。

スナップとパネルを非表示について

①スナップ
クリックするとスクリーンショットを撮ります。

②パネルを非表示(インサート)
左メニューを隠すことができます。

NVIDIA ANSELのフォト機能の個人的なメリットとデメリット

NVIDIA ANSELの使い方を説明してきましたが、最後に、個人的に感じたNVIDIA ANSELのメリットとデメリットをまとめてみたいと思います。

メリット

  • どのゲームでも同じ操作でスクリーンショットを撮る事ができるので、ゲーム毎に使い方を覚えなくてもいい
  • 高解像度に対応しているので綺麗に撮ってパソコンの壁紙に使用するのもいい
  • 立体画像で撮ればVRで見ることもできる

デメリット

  • 各ゲーム内にあるフォト機能にはロゴを入れたり、やはりそのゲームに特化した加工ができるため細かい機能にはやはり敵わない
  • 一時停止してスクリーンショットを撮るが、スクリーンショットを撮るタイミングが1テンポ遅れるので、戦闘中などには少し使いづらい

今後は、NVIDIA ANSELの機能もバージョンアップしていき、動画にもこういった機能が搭載されるかも知れませんね。こうなるとマトリックスの世界みたいなことも演出できるかもしれません。

以上になります。

お疲れさまでした!


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