Windows10 OS パッケージ、デジタル、ハンドルセット、プリインストールの違い

Windows10のOSには様々な販売形態があり、この記事では、パッケージ版(FPP)、デジタル版、ハンドルセット版(DSP)、プリインストール版(OEM)の違いについて説明していきます。

販売形態が異なっても機能に関しては変わりはないです。

※値段に関してですが、amazonではパッケージ版のWindows10のOSが、日によって以上に安くなることもあります。価格は常に変動するので購入する際は、チェックしてみてください。

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Windows10 パッケージ版(FPP)

パッケージの形で販売されているOSです。

パッケージ版のWindows10では、インストールディスクでは無くなり「USBメモリー3.0」になりました。パソコンのUSB端子が2.0でも問題なく使えます。

 

(クリックするとamazonに飛びます)

 

メリット

1. パソコンを乗り換えた際に再度インストールが可能

パソコンを乗り換えたり、現在使用しているパソコンが壊れたときは、別のパソコンにOSをインストールすることが出来きる。別のパソコンにインストールする場合は、ライセンス認証はインターネット経由では出来ず、Microsoftに電話をする必要がある。

 

2. 光学ドライブが無いパソコンでもインストール可能

13インチ以下のノートパソコンなど光学ドライブ(DVDやBDドライブ)が搭載されていなくても、インストールすることが可能。

 

3.DVDメディアやUSBメモリをわざわざ用意する必要は無し

USBメモリの中にインストールデータが入ってあるので、新たにDVDメディアやUSBメモリを用意する必要はない。

 

4.Microsoftの無償サポートを受けることが出来る

Microsoftの無償サポートを受けることが出来ます。Microsoftに電話で確認をしたところ無償サポートの内容は、OSをインストールする際の操作手順を受けられると言っておりました。


デメリット

1.値段が他のものより比べると若干高い

デジタル版、DSP版、OEM版と比べると若干値段が高め。

 

2.アップグレードの際に少々手間が掛かる

アップグレード(上書きインストール)する場合は、Windows10をインストールする際に、BIOS画面からブート画面を立ち上げパソコンの起動の順番を「HDD」から「USBドライブ」に変更する必要があります。

(初心者の方には少し解りづらいと思いますが、難しい作業では無いです。)

 

こんな方におすすめ!

初~中級者向け

  • パソコンが壊れた際に、今後、Windows10のOSを他のパソコンで使用したい。
  • 32bitと64bit両方をとりあえず持っておきたい(両方インストールすることは出来ず、パソコン1台につき1ライセンスです)。
  • 13インチ以下のノートパソコンで光学ドライブがついていない場合。
  • インストール方法をMicrosoftから無償で案内してもらいたい。
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Windows10 オンラインコード版、ダウンロード版

ライセンス認証に必要なプロダクトキーが付与され、OSのデータはMicrosoftのHPからISOファイルをダウンロードし、インストールします。いわゆるデジタル販売となります。

amazonとMicrosoft Storeで確認しましたが、価格はパッケージ版と変わらないです。

呼び方は、アマゾンでは「オンラインコード版」Microsoft Storeでは「ダウンロード版」となっております。

(クリックするとamazonに飛びます)

 

メリット

1.パソコンを乗り換えた場合などにOSをインストールすることが可能

パッケージ版と同様、パソコンを乗り換えたり、パソコンが壊れた際には、新しいパソコンにOSをインストールすることが可能。

 

2.発送を待たずに、すぐにOSをパソコンにインストールすることが可能

MicrosoftからISOファイルを自分でダウンロード出来れば、商品の発送を待たずに、更新プログラム適用を含め、1~2時間ほどでインストールすることが出来る。

 

3.光学ドライブが付いていないパソコンでもOSをインストールすることが可能

13インチ以下のノートパソコンで光学ドライブ(DVDやBD)がついていない場合は、USBメモリにISOファイルをダウンロードしてインストールすることが出来る。

 

4.Micorosoftの無償サポートを受けることが出来る

Microsoftから無償でOSのインストールの方法を聞くことが出来きる。


デメリット

1.ISOファイルを自分でダウンロードしなければならない

ISOファイルをMicrosoftからダウンロードしてDVDディスクもしくは、USBメモリに入れないといけない。

 

こんな方におすすめ!

初~中級者向け

  • 商品の発送を待たずに、すぐにでも使用したい(MicrosoftからISOファイルをDVDメディアかUSBメモリーに入れる手間はある)。
  • 13インチ以下の光学ドライブが付いていないノートパソコンでも、使用することが出来る。
  • インストール方法をMicrosoftから無償で案内してもらいたい。

Windows10 ハンドルセット版(DSP)

DSP版とは、Microsoftが提供するOSを販売店(amazonやツクモなど)が独自に販売する方法で、パソコンパーツとOSのセットで使用し、OSはインストールディスクになります。

HDDとOS、メモリとOSなどセットの形態は様々で、パソコンパーツとセットで使用しないと基本的にはライセンス認証が通りません。しかし、例外もあり、パソコンパーツとセットで使用しなくても使える場合がありますが、規約違反なのでそのまま使い続けるとライセンスの停止になる可能性があります。

Windows8/8.1ではDSP版と言ってもOSを単体で販売してましたが、Windows10では今のところ(2017.5.20現在)ありません。

 

(クリックするとamazonに飛びます)

 

メリット

1.値段はパッケージ版とダウンロード版よりお得。

パッケージ版とダウンロード版よりは通常はお得。

 

2.パーツとセットであれば他のパソコンでもOSをインストールすることが可能

古いパソコンから新しいパソコンにパーツと一緒に移動させれば、インストールしてライセンス認証を通すことが出来る。


デメリット

1.パーツが壊れるとライセンス認証は基本的には通らない

ライセンス認証が紐づけされているパーツが壊れると、ライセンス認証を通すことが出来なくなる。

【事例】

DVDドライブと一緒にハンドルセット版(DSP)を購入して、3年後にDVDドライブが壊れたとします。DVDドライブを新しいものに変えてしまうと、DVDドライブとセットで使うことが条件なのでライセンス認証が通らなくなりパソコンが使えなくなります。

もしこのような状況になった場合は、保証期間内であればDVDドライブを無償で交換できますが、保証期間を過ぎた場合は有料となります。この理由から、DSP版を買うならパソコンパーツは壊れにくいものがいいです。

おすすめなパーツは、滅多に使用することのないフロッピーディスクですが、熱をあまり持たないパーツであれば問題ないと思います。

 

2.パーツを入れ替えた際にライセンス認証が通らなくなることがある

他のパーツを入れ替えたり増設すると、ライセンス認証を再度しなければならないことがあります。これはケースバイケースでMicrosoftもどのような状況で再度、ライセンス認証をしなくてはならないのか不正使用を防ぐため公にはしておりません。

そして、インターネット経由でのライセンス認証が通らないケースもあり、通らなかった場合はMicrosoftに電話してライセンス認証をする手間があります。

 

こんな方におすすめ!

中級者向け

  • コストを安く抑えたい
  • 自分でパソコンパーツを変える事が出来る、またはそういった知人がいる。

Windows10 プリインストール版(OEM)

メーカのパソコンを買うと既にOSがインストールされていて、ライセンス認証も既に終わっており、パソコンが手元に届いた時点ですぐに使用することが出来ます。

新規のパソコンとセットで販売しているので、単体での購入は出来ないです。

 

ディスクに関しては、OSのインストールディスクではなく、リカバリーディスクもしくはHDDリカバリーとなります。HDDリカバリーについては後述します。

混同しがちですが、インストールディスクとリカバリーディスクは違います。インストールディスクは、Microsoftから提供されているOS本体のみです。

リカバリーディスクは、OS本体やそのパソコンに必要なドライバー、メーカ特有のソフトなどが入ってあります。1からOSをインストールするパッケージ版(FPP)やハンドルセット版(DSP)と比べると、簡単な操作で短い時間で行えますが、必要のないソフトもインストールされるので、嫌がる人は嫌がります。

このような理由から低スペックのパソコンでは、重くなる原因になることがあり、パソコンをある程度知っている人からすれば、サブ機で使うことがあってもメイン機では使うことは滅多にないです。

 

2017年5月現在では、ほとんどのノートパソコンは恐らくコストを浮かせるためなどの理由により、リカバリーディスクが付いておらず、HDD内に「リカバリ領域」と言う形で存在しています。

各メーカーによってですが、リカバリディスクを作成した人向けに、HPでリカバリーデータを配布しているメーカーもあります。

OEM版のイメージ画像

(画像はイメージです)

メリット

1.パッケージ版、ダウンロード版、DSP版よりはるかにお得

上記で説明した通り新規でパソコンを購入する方限定ですが、1番安く買える。

 

2.OSのセットアップの手間がない

OSのセットアップやライセンス認証など不必要で、すぐ使用することが出来る。


デメリット

1.パソコンが壊れたと同時にライセンスは失う

パソコンが壊れた際に、ライセンスは壊れたパソコンに依存しているので、パソコンが壊れた時点でライセンスは失う事になる。

 

こんな方におすすめ!

初心者向け

  • コストを安く抑えたい。
  • 新規でパソコンを購入を考えている(OS単体での販売は無くパソコン本体とセットになる)。
  • OSのインストールする手間を省きたい。

Windows10 OSのアップグレード版に関して

アップグレード版に関しては、2017年5月現在、今のところ無いです。今後、もしかすると価格が安いWindows10のアップグレード版が発売されるかもしれません。

 

Windows10への無償アップグレード版というのがありましたが、2016年7月29日に終了しています。しかし、色々調べてみたのですが、未だに無償でアップグレード出来る方もいるようで何故なのかはわかりません。

興味あるようでしたらどうぞ。Microsoftに飛びます。

「Windows10のダウンロード」

 

OSのアップグレードは極力避けよう

無償版または有料版でも、アップグレード対象となっているOSはWindows7,Windows8/8.1となっています。ここでいうアップグレードというのは、上書きインストールの事を言います。Vista以前のOSに関しては、アップグレード対象外となるので上書きンストールではなく、クリーンインストール(新規インストール)という形になります。よって、データのバックアップが必要となってきます。

個人的には、Windows7以降のOSであっても、アップグレードがうまくいかなかったり、インストールとライセンス認証はできたとしても、ドライバ関連などの何らかしらのバグが発生したり、パソコンが重くなったりすることがあるので、データのバックアップを取ってクリーンインストールをおすすめします。

Windows10 OSの各販売形式のまとめ

Windows10のOSだけでも販売形態によってこれだけのメリットデメリットがあり、1度に覚えるのは大変だと思います。

最後に表にしてまとめてみたので参考にしてみてください。

パッケージ版(FPP) デジタル版 ハンドルセット(DSP)  プリインストール版(OEM)
値段  高い 高い 安い パソコン価格に含まれており、1番安い
媒体 USBメモリー マイクロソフトからISOファイルをダウンロード DVDディスク  リカバリーディスク無し(HDDリカバリー) ※1
ライセンス※2

購入者に依存

古いPCから新しいPCにライセンスを移せる。

購入者に依存

古いPCから新しいPCにライセンスを移せる。

バーツに依存

パーツが一緒であれば古いPCから新しいPCにライセンスを移せる。

パソコン本体に依存

パソコンが壊れたら新しいPCでライセンス認証を通すことが出来ない。

32bit,64bit 両方選べる 両方選べる 片方しか選べない 片方しか選べない
サポート Microsoftの無償サポート Microsoftの無償サポート 販売店のサポート パソコンメーカーのサポート
ユーザー属性 初~中級者向け 初~中級者向け 中級者向け 初心者向け

※1 近年、メーカ製のパソコンの大半はリカバリーディスクはついておらず、HDDリカバリーとなります。 念のためメーカーには確認しておいたほうがいいと思います。

※2 Windowsを使用する際は必ずライセンス認証が必要です。そして、ライセンス認証を通すには「プロダクトキー」が必要となってくるので、絶対に無くさないようにしましょう。プロダクトキーを紛失した場合は、ライセンス無効となりOSのインストールは出来ても、パソコンは継続して使えません。

 

最後に、amazonで購入する際は、よっぽどの信頼できるお店でない限りamazonから購入することをおすすめします。「Amazon.co.jpが発送します」と書かれている事を確認しましょう。詐欺の被害も出ているようなのでご注意を。

詐欺に合わないためにも、信頼できるお店ではない限りamazonから購入したほうが確実です。

 

 

「Windows10 OS パッケージ、デジタル、ハンドルセット、プリインストールの違い」については以上になります。

参考になれば幸いです。


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