シャットダウンと休止状態とスタンバイ(スリープ)状態の違いとメリットデメリット

この記事ではWindowsのパソコンで、シャットダウンと休止状態とスタンバイ(スリープ)状態の違いについて、そして、各状態のメリットデメリットの視点から結局のところ、どの状態が1番パソコンにとっていいのかを考えてみました。

対象OSWindows7、Windows8/8.1、Windows10

 この記事で得られること
「シャットダウンと休止状態とスタンバイ(スリープ)状態の違いと各メリットデメリット」、そして、「節電とパソコンへの負荷からの視点からどの設定すればいいのか?」知ることが出来る。

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節電とパソコンへの負荷について

パソコンを長時間使わなかったり、こまめに使ったり、2日に1度だったり人によって使い方は様々だと思います。シャットダウンと休止状態とスタンバイ(スリープ)状態のそれぞれの違いに入る前に大まかに比較するポイントが2点あります。

  • 節電
  • パソコンへの負荷(HDD・SSD)

具体的に見ていきましょう。

節電からの視点

一見、休止状態やスリープ状態の方が電力を抑える事ができると思いがちですが、パソコンがもっとも電力を消費する時というのは起動やシャットダウンをする時なので、短い時間でこの作業を繰り返すと電気代は逆に掛かってしまうのと、パソコンへの負荷が大きくなります。

マイクロソフトの調査では90分以内に再度、パソコンを使うのであれば、スタンバイ(スリープ)状態では消費電力は少ない事がわかっており、90分以上使用しない場合はシャットダウンしたほうが節電できるという事になってます。

よって、節電からの視点では「90分以内に再度パソコン使う」という前提をまず立てた上で、案内していきます。

パソコンへの負荷(HDD・SSD)からの視点

これが結論から言うと各メーカやマイクロソフトは「これが1番いい」というのは公表してないんですよね。大人の事情なんですかね・・・。ただ、明確な事が2つあります。

  • 電源を頻繁にON、OFFするとHDD・SSDに負荷がかかる
  • パソコンは高温に弱い

HDD・SSDに1番負荷が掛かるタイミングは起動時とシャットダウン時の時で、負荷を軽減するためにはスタンバイ(スリープ)状態がいいです。スタンバイ(スリープ)状態は、シャットダウンや休止状態と違ってパソコンの電源は切れてない状態なので負荷が掛かりません。

ですが、問題なのは熱です。

スタンバイ(スリープ)状態では電気が流れているので熱の問題はクリアできません。ジレンマですね^^;

こうなると「パソコンへの負荷」と「熱の問題」問題を取るのかになってきて、結局のところ技術者が様々な環境で色々試さないと分からない領域です。このぐらいちゃんとしたデータがあるはずなんですけどね。まあ置いといて、この2つの観点からあなたのパソコンに合った設定をしていきましょう。

次は、シャットダウン、休止状態、スタンバイ(スリープ)状態についての機能と、メリットデメリットの視点から考えてみましょう。

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シャットダウンとは?

シャットダウンとはその名の通りパソコンの電源を切ることです(笑)

シャットダウンのメリットとデメリット

【メリット】

  • 電気代が一切掛からない(コンセントに電源ケーブルが刺さっている時点で微量はかかります)。
  • 作業途中で停電等、アクシデントが起きてもパソコン内にある保存してないデータは守られる。

【デメリット】

  • 起動時間が遅い。
  • 頻繁に電源を切る行為はHDD(ハードディスク)に負荷がかかるのでよくない。

休止状態とは?

休止状態とは、元々、ノートパソコン用に作られた機能で、パソコン上で動いているプログラムやアプリケーションソフトを一度、HDD・SSDに保存し電源をOFFにする省電力の状態のことをいいます。

休止状態のメリットとデメリット

【メリット】

  • 何かの原因でパソコンがフリーズしたり、電源コードを足に引っ掛けてパソコンの電源がおちたりして休止状態から立ち上がらなくても、パソコンの内容はHDD・SSDに保存してあるのでデータが失われない可能性があります。ただし、あくまで可能性があるだけで必ずしも消えないという保障はありませんので注意が必要です。
  • スリープ状態と比べると電気代は掛から無いですが、微々たるもの。
  • まれに周辺機器が動作しないときがある。

【デメリット】

  • 起動時間がシャットダウンよりも掛からないが、スタンバイ(スリープ)状態よりは掛かる。

スタンバイ(スリープ)状態とは?

スタンバイ(スリープモード)状態とは省電力の機能でパソコンを触っていない時に一旦、作業内容をメモリーに保存する事を言い、初期設定では自動的にスタンバイ(スリープモード)状態に入ります。

スタンバイ(スリープモード)状態のメリットとデメリット

【メリット】

  • 作業を再開するときにパソコンの起動時間を短縮できる。
  • パソコンが省電力状態になるので、常時パソコンの電源をつけている時は電気代を節約できる(90分以内限定)。
  • 一日の内に何回もシャットダウンをする場合は、消費電力が増えるのとパソコンに負荷が掛かり、スタンバイ(スリープ)状態は電源が付いたままなので負荷が掛からない。

【デメリット】

  • メモリーは常時動いているのでシャットダウンや、休止状態と比べると電力を消費する
  • メモリーの使用量が徐々に蓄積されていきパソコンが重くなり、特に低スペックのパソコンでは極端に重くなる。
  • コンセントから電源コードが抜けてしまったりした時に、保存していないデータは全て消えてしまう。ただ、Windows7からは「ハイブリットスリープ」という機能が搭載され、これは休止状態とスタンバイを組み合わせたもの。スタンバイになったらハイブリットスリープになるように初期設定ではされており、メモリとHDD・SSDに全ての情報を保存するので、電源ケーブルがコンセントから抜けたりしまってもパソコンは復旧できる。ただ、完全にパソコンが復旧できるかは不明。
  • まれに周辺機器が動作しないときがある。

※お使いのパソコンがハイブリットスリープになっているか確認したい方は、下記を参照して下さい。

以上を踏まえて、どの状態が1番ベストなのか見ていきましょう。

シャットダウンと休止状態とスタンバイ(スリープ)状態と一体どれがいいのか?

順位をつけてまとめてみました。

シャットダウンスリープ状態休止状態
①起動時間3位1位2位
②節電1位3位2位
③安定性1位3位2位
④HDDへの負荷(熱)1位3位2位
⑤HDDへの負荷(電源のON,OFF時の負荷)3位1位2位

①起動時間(早い順)

スリープ状態→休止状態→シャットダウン

②節電(電気代が安くなる順)

シャットダウン→休止状態→スリープ状態

③安定性(安定性がある順)

シャットダウン→休止状態→スリープ状態

④HDD・SSDへの負荷(熱が低い順)

シャットダウン→休止状態→スリープ状態

⑤HDD・SSDへの負荷(電源のON,OFF時の負荷が低い順)

スリープ状態→休止状態→シャットダウン

 

こうみると面白い事に休止状態に関しては可も無く不可も無くですね。

今までの理論を元に最後にまとめていきます。

シャットダウンと休止状態とスタンバイ(スリープ)状態のベストな方法は?

節電を気にしながらもパソコンへの負荷を減らすという事にフォーカスをして、出した結論は・・・。

節電に関してはマイクロソフトの調査で「90分以内に再度、パソコンを使うのであればスタンバイ(スリープ)状態が消費電力は少ない」事はわかってますが、HDD・SSDに関しては不明な部分があります。

これは私自身の今までの経験と色々調べた結果、導き出した答えですので本当に合っているのかは疑問ですが参考にしてみてください。

就寝する時や長時間(90分間以上)使用しないときはシャットダウンをし、90分以内にパソコンを触る事があればスタンバイ(スリープ)状態にするです。

何故かと言うとシャットダウンの理由は熱の事を考え、やはりパソコン以前の問題に機械は熱に弱いのでそれを考慮しました。そして、スタンバイ(スリープ)状態に関しては電源のON、OFFを繰り返すとHDD・SSDに負荷が掛かるからです。

もう一度まとめると

  • 長時間(90分間以上)使用しないときはシャットダウンする。
  • 90分以内にパソコンを触る事があればスタンバイ(スリープ)状態にする。

以上です!


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