Windows10 意外と簡単なクイックアシストの設定と使い方

Windows10のPCで、簡単に画面共有できる「クイックアシスト」の設定と使い方について説明しています。初心者の方にもなるべく分かりやすいように説明しています。

 以下の方を対象としております
・アプリをインストールせず手軽にリモート接続して画面共有をしたい
・クイックアシストで何が出来て何が出来ないのか知りたい
・クイックアシストの初期設定をしたい
・クイックアシストの使い方を知りたい

対象OSWindows10

※Windows Updateの最新の更新プログラムにより内容が変更する事がありますが、その際はご了承ください。

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クイックアシストを使用するにあたっての条件について

操作案内の前に3つ伝えておきたいことがあります。

1.Microsoftアカウントが必要
画面を共有する側は、Microsoftアカウントが必要となって来ます。
操作の途中でもMicrosoftアカウントを作成する事は出来ますが、Microsoftアカウントが無い場合は作成しておくと、スムーズにクイックアシストの設定をする事が出来るので前もって作成しておく事をおすすめします。

Microsoftアカウントの作成がよく分からない方は、下記の記事を参考にして下さい。
「パソコンからMicrosoftアカウントを作成する」

Microsoftアカウントについてよくわからない方は、下記を参照してください。

 

2.インターネットが繋がっている事
インターネットを経由して画面共有するので、インターネットが繋がっていないとクイックアシストは使用できません。

3.同じOSである必要はない
クイックアシストはWindows10から導入された、リモート接続機能です。そして、Windows10とWindows11であってもリモート接続する事が出来ます。

4.必要スペックについて
古いCPUやメモリ、HDDやSSDなどではもしかすると画面共有している最中に止まってしまうかもしれません。
タスクマネージャーで各項目の使用率を確認すると、どの項目もそこそこ使っており特にメモリ使用率が若干高く、200MB前後をウロウロしています。

どの項目もそこそこ使っており特にメモリ使用率が若干高く、200MB前後をウロウロしています。

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Windows10 クイックアシストの設定と使い方の操作手順

では操作手順に入りたいと思います。

1.クイックアシストの初期設定をする
2.クイックアシストの使い方

1.クイックアシストの初期設定をする

クイックアシストを起動します。

1.画面左下にある検索ボックスに「①quick」と入力→上に表示された「②クイックアシスト」をクリックします。

1.画面左下にある検索ボックスに「①quick」と入力→上に表示された「②クイックアシスト」をクリックします。

検索ボックスが無い場合
スタートメニューから「クイックアシスト」を起動します。
・左下にある「①スタート」ボタンをクリック→下にスクロールして行き「②Windowsアクセサリ」をクリック「③クイックアシスト」をクリックします。
検索ボックスが無い場合は、左下にある「①スタート」ボタンをクリック→下にスクロールして行き「②Windowsアクセサリ」をクリック→「③クイックアシスト」をクリックします。

 

2.「クイックアシスト」の画面が表示されます。

ここから「①支援を提供する側」「②支援を受ける側」の説明をしていきます。理解できればクイックアシストの使い方は意外と簡単なので、詳しく解説していきます。

2.ここから「①支援を提供する側」と「②支援を受ける側」の説明をしていきます。理解できれば簡単な事なので、詳しく解説していきます。

 

3.ここでは分かりやすいように「自分」と「相手」に分けています。

①支援を提供する側→自分
②支援を受ける→相手
※自分が画面共有される側の場合は、逆で「②支援を受ける→相手」と考えて下さい。

クイックアシストの説明 ①支援を提供する側→自分 ②支援を受ける→相手

4.クイックアシストの設定手順のこれから行う事をまとめると以下になります。

1.お互いのPCで「クイックアシスト」を起動する
2.「①支援を提供する側(自分)」はMicrosoftアカウントでログインして、表示されたセキュリティコードを「②支援を受ける側(相手)」に伝える
3.「②支援を受ける側(相手)」はセキュリティコードを入力する(Microsoftアカウントは必要無し)

 

5.「支援を受ける側」は、クイックアシストを起動して下図の画面で待機してください。後で「支援を提供する側」から「セキュリティコード」が発行されるので、「アシストからのコード」にセキュリティコードを打ち込みます。

5.「支援を受ける側」は、クイックアシストを起動して下図の画面で待機してください。後で「支援を提供する側」から「セキュリティコード」が発行されるので、「アシスタントからのコード」にセキュリティコードを打ち込みます。

支援を受ける側はその都度、「支援を受ける側の操作」と題して説明して行きます。

 

6.「他のユーザーを支援する」をクリックします。

6.「他のユーザーを支援する」をクリックします。

 

7.「①メールアドレス」を入力「②次へ」をクリックします。

7.「①メールアドレス」を入力→「②次へ」をクリックします。

  Microsoftアカウントを持っていない場合
・クイックアシストのこの画面からでも、Microsoftアカウントを作成できるので「作成」をクリックしてその後の案内に従って下さい。
Microsoftアカウントを持っていない場合は、クイックアシストのこの画面からでも、Microsoftアカウントを作成できるので「作成」をクリックしてその後の案内に従って下さい。

 

8.「①パスワード」を入力「②サインイン」をクリックします。

8.「①パスワード」を入力→「②サインイン」をクリックします。

 

9.「①今後このメッセージを表示しない」のであればチェックを入れる→次回から「クイックアシスト」を起動したときに、毎回パスワードを入力するのであれば「②いいえ」自動的にサインインをするのであれば「②はい」をクリックします。

9.「①今後このメッセージを表示しない」のであればチェックを入れる→次回から「クイックアシスタント」を起動したときに、毎回パスワードを入力するのであれば「②いいえ」、自動的にサインインをするのであれば「②はい」をクリックします。

 

10.スマートフォンのアプリを入手して、パスワード無しでサインインするには「①入手する」必要ないのであれば「②キャンセル」をクリックします。ここでは「②キャンセル」をクリックします。

※スマートフォンを使用してMicrosoftアカウントの同期などしてないのであれば「②キャンセル」をクリックしましょう。

10.スマートフォンのアプリを入手して、パスワード無しでサインインするには「①入手する」、必要ないのであれば「②キャンセル」をクリックします。ここでは「②キャンセル」をクリックします。

 

11.「セキュリティコード」が発行されるので、10分以内に「支援を受ける側(相手先)」のPCに、「セキュリティコード」を打ち込みます。

支援を受ける側の操作
「①セキュリティコード」を打ち込む「②画面の共有」をクリックします。
支援を受ける側の操作 「①セキュリティコード」を打ち込む→「②画面の共有」をクリックします。

 

12.「支援を受ける側」でセキュリティコードを打ち込むと、「支援を提供する側」は、共有オプション画面になるのでどちらか選択します。

「①完全に制御する」→支援を受ける側(相手先)のPCを操作できるようになります。

「②画面を表示する」→支援を受ける側(相手先)のPCを操作する事はできず、画面共有のみになります。

どちらかを選びよければ「③続行」ボタンをクリックします。

「①完全に制御する」→支援を受ける側(相手先)のPCを操作できるようになります。 「②画面を表示する」→支援を受ける側(相手先)のPCを操作する事はできず、画面共有のみになります。 どちらかを選びよければ「③続行」ボタンをクリックします。

支援を受ける側
「画面を共有する」か表示されるので「許可」をクリックします。
支援を受ける側 「画面を共有する」か表示されるので「許可」をクリックします。

これでリモート接続が完了して、画面共有する事が出来ます。

クイックアシストの設定はここまでなので、次に使い方について説明して行きます。

 

2.クイックアシストの使い方

ここからはクイックアシストの使い方について説明して行きます。

画面が共有できたらまずは表示されている画面を理解していきます。クイックアシストはものすごく単純な作りになっているので、直感的に操作できるかと思います。

画面上に表示されているのが「①メニュー」になり、メニューの下に表示されているのが相手先の「②画面」になります。

画面上に表示されているのが「①メニュー」になり、メニューの下に表示されているのが相手先の「②画面」になります。

 

メニューは、右上にある「…」をクリックすると詳細が表示されます。

メニューは、右上にある「…」をクリックすると詳細が表示されます。

クイックアシストのメニュー一覧

慣れない内は表示させておくといいかも知れません。

 

次にメニューの一覧について説明して行きます。

メニューの一覧について説明して行きます。

 

モニターを選択

モニターを選択

「モニターを選択」をクリックすると、「0」「1」「すべてのモニター」が表示されます。

  • 0→メインモニター
  • 1→サブモニター(モニターが1枚の場合でも「1」は表示されます)
  • すべてのモニター→PCに接続してある全てのモニターが表示されます

0→メインモニター 1→サブモニター(モニターが1枚の場合でも「1」は表示されます) すべてのモニター→PCに接続してある全てのモニターが表示されます

デュアルディスプレイの場合

0→メインモニター
デュアルディスプレイの場合 0→メインモニター

1→サブモニター
デュアルディスプレイの場合 1→サブモニター

すべてのモニター→2つのモニター
デュアルディスプレイの場合は「すべてのモニター」を選択すると2つの画面が表示されます。
すべてのモニター→2つのモニター デュアルディスプレイの場合は「すべてのモニター」を選択すると2つの画面が表示されます。

解像度が合っていなかったり画面が横長になっている場合
・1つのモニターの場合、クイックアシストで画面共有が始まると、下図のように解像度が合っていない場合があります。
1つのモニターの場合、クイックアシストで画面共有が始まると、下図のように解像度が合っていない場合があります。
・その場合は、モニターの0か1を選択すると相手側の解像度に合わせる事が出来ます。
その場合は、モニターの0か1を選択すると相手側の解像度に合わせる事が出来ます。

 

コメント

コメント

コメントは、ペンを使用して様々な事が出来ます。

コメントをクリックすると上に、「コメント用」のメニューが表示されます。

コメントをクリックすると上に、「コメント用」のメニューが表示されます。

 

例えば相手方に「ここをクリックして欲しい」と言った場合、「ペン」を使用して囲う事も出来たり文字を描いたりする事も出来ます。

「ペン」を使用して囲う事も出来たり文字を描いたりする事も出来ます。

 

描かれたものを消す場合は、上にある「消しゴム」をクリックします。

描かれたものを消す場合は、上にある「消しゴム」をクリックします。

 

描く色を変える場合は、上にある「えんぴつ」をクリックして色を変更する事が出来ます。

描く色を変える場合は、上にある「えんぴつ」をクリックして色を変更する事が出来ます。

 

実際のサイズ

実際のサイズ

表示されている画面のサイズを相手方のサイズに合わせます。

使用しているモニターによっては拡大され過ぎてしまう事もあるので、全体の画面が見えるかどうかボタンを押して切り替えて確認してみましょう。

 

命令チャネルの切り替え

命令チャネルの切り替え

相手方に文字を送信する事ができる、チャット機能の様なものになります。

しかし、致命的と言ってもいいかと思いますが、テキストは英数字のみしか送信する事が出来ず、日本語を入力して送信しても相手側には表示されません。今後は、Windows Updateによって日本語が使用できるかもしれません。

「①文字」を入力「②送信」ボタンをクリックして、英数字を送信する事が出来ます。

「①文字」を入力→「②送信」ボタンをクリックして、英数字を送信する事が出来ます。

 

送信が完了すると「送信済み」とチェックマークが表示されます。

送信が完了すると「送信済み」とチェックマークが表示されます。

 

表示されているテキストを消すには、再度、上にある「命令チャネルの切り替え」のボタンをクリックします。

表示されているテキストを消すには、再度、上にある「命令チャネルの切り替え」のボタンをクリックします。

支援を受ける側
相手側の受信したメッセージを消すには、相手側のデスクトップにある「命令チャネルの切り替え」をクリックします。
相手側の受信したメッセージを消すには、相手側のデスクトップにある「命令チャネルの切り替え」をクリックします。

 

再起動する

再起動する

「クイックアシスト」の再起動ではなく、相手側のPCを再起動します。

スタートボタンから再起動する事も出来ますが、このボタンから再起動するとPC復帰後、自動的にクイックアシストに繋なげる事が出来ます。しかし、相手側のPCを再起動できなかったり、再起動後、クイックアシストに繋がらない事もありこのような事がランダムで起こります。いくつかのPCで試して見ましたが原因は分かりません。

「再起動する」ボタンをクリックします。

「再起動する」ボタンをクリックします。

 

「リモートデバイスを再起動しますか?」と表示されるので「再起動」ボタンをクリックします。

「リモートデバイスを再起動しますか?」と表示されるので「再起動」ボタンをクリックします。

 

「デバイスは何秒で再起動されます。デバイスの再起動後、共有セッションが自動的に再開されます。」とメッセージが表示されるので、「今すぐ再起動」ボタンをクリックするか、待ちます。

「デバイスは何秒で再起動されます。デバイスの再起動後、共有セッションが自動的に再開されます。」とメッセージが表示されるので、「今すぐ再起動」ボタンをクリックするか、待ちます。

 

「しばらくお待ちください。セッションは自動的に再開されます。」とメッセージが表示されるので、相手側のPCが再起動されログイン後、自動的にクイックアシストに繋がるまで待ちます。

「しばらくお待ちください。セッションは自動的に再開されます。」とメッセージが表示されるので、相手側のPCが再起動されログイン後、自動的にクイックアシストに繋がるまで待ちます。

 

タスクマネージャー

タスクマネージャー

 

CPUやメモリの使用率などを確認する事ができる「タスクマネージャー」が起動します。通常のタスクマネージャーと変わりはありません。

CPUやメモリの使用率などを確認する事ができる「タスクマネージャー」が起動します。通常のタスクマネージャーと変わりはありません。

 

一時停止

一時停止

画面共有の一時停止をします。

「一時停止」のボタンをクリックした後に、再度、画面共有する場合は「再開」ボタンをクリックします。

「一時停止」のボタンをクリックした後に、再度、画面共有する場合は「再開」ボタンをクリックします。

 

終了

終了

画面共有を終了します。

「終了」ボタンをクリックすると真っ黒な画面になるので、これで終了となります。

再接続したい場合は、「再接続」ボタンをクリックします。

再接続したい場合は、「再接続」ボタンをクリックします。

自分の経験談ですが、再接続ボタンをクリックして接続する時は繋がらない事が多いです。

使い方については以上になります。

クイックアシストの注意点

クイックアシストを使用していると、「これは出来るのかな?」「あれは出来ないのかな?」と様々な疑問点が出てくると思います。クイックアシストについての注意点を説明して行きたいと思います。

1.音声について
音声は共有する事が出来ず、支援する側は聞こえません。支援される側は通常通り聞こえます。

2.スリープ状態になっても大丈夫?
支援される側のPCがスリープ状態になると、支援する側は下図のように真っ黒の画面になります。
支援される側がスリープ状態になると、支援している側は画面が真っ黒になる
スリープ状態に入ってしまった場合はクイックアシストが一時的に切れてしまうので、一度、支援される側のPCをスリープから復帰させる必要があります。
頻繁に起きると結構めんどくさいので、スリープは切っておくかスリープに入る時間を長くしておいた方がいいかと思います。

そして、WindowsのPCではスリープ同様、ディスプレイの電源も指定した時間になると自動で切れる設定になっている場合があります。
スリープ同様、自動的にディスプレイの電源が切れない設定をするか、長めに設定しておきましょう。下記の記事では「ディスプレイ」についても記事内で案内していますので参考にしてみて下さい。
「スリープの時間設定とスリープにさせない設定方法」

3.複数のPCを繋ぐことは可能なのか?
PCを複数繋ぐことは出来ません。あくまで1体1の画面共有になります。

4.ショートカットキーは使えない
支援する側は、全てのショートカットキーを使用する事が出来ません。

5.ファイル転送は出来るの?

クイックアシストではファイル転送は出来ません。しかし、メールやクラウドドライブなどで応用すればいいかと思います。

最後に

画面共有する時に、デスクトップのアイコンが散らばっており相手に見られたくない場合は、一瞬でデスクトップにあるアイコンを非表示にする事が出来ます。詳細については下記の記事を参照してください。

以上になります。

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「Windows10 仮想デスクトップの使い方 8項目を使いこなす」

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