ここでは「視覚効果の有効と無効ではどの程度パフォーマンスに差が出るのか?」について検証していきます。
ここで行う検証は、視覚効果のパフォーマンスオプションにある設定で、
- デザインを優先にする (チェックボックスに全てチェックを入れる)
- パフォーマンスを優先にする (チェックボックスの全てのチェックを入れない)
の比較です。
以下、検証で使うパソコンのスペックと使用したソフト(検証する項目)になります。
ルールとして、
- 「インターネットに繋がない」
- 「再起動して15分程度待ってから作業に入る」
の2つを守り検証しました。
では早速、視覚効果の検証を見てみましょう。
1. タスクマネージャー
CPUとメモリの使用状況を比較
デザインを優先にする
CPU使用率: 25%~29%を行ったり来たり
メモリ使用率: 1.33GB
パフォーマンスを優先にする
CPU使用率: 26%~29%を行ったり来たり
メモリ使用率: 1.28GB
使用率なので数字が低ければ低いほどパフォーマンスがいいという事になります。
デザインを優先にさせる | パフォーマンスを優先にさせる | |
CPU使用率 | 25%~29% | 26%~29% |
メモリ使用率 | 1.33GB | 1.28GB |
※赤い数字の方がパフォーマンスがいいという事になります(CPUはバラつきがあるので同等とします)
CPU使用率はほぼ同じなのに対して、メモリの使用率に関しては「0.05GB=50MB」の差が出ました。
2. CrystalDiskMark 5
HDDの読み込みと書き込みの早さを比較
デザインを優先にする
パフォーマンスを優先にする
詳細は省きますが、簡単に言うと数字が高ければ高いほど読み込みと書き込みの速度が早くなり、パフォーマンスが上がるという事です。
通常の使い方では分散している領域に読み込みと書き込みが行われる事が多いので、
「4K Q32T1」と「4K」の数字を見比べ、数字が高い方がパフォーマンスがいいという事になります。
デザインを優先にさせる | パフォーマンスを優先にさせる | |
4K Q32T1 (読み込み) | 0.533 | 0.540 |
4K (読み込み) | 0.278 | 0.277 |
4K Q32T1 (書き込み) | 0.901 | 0.899 |
4K (書き込み) | 0.871 | 0.884 |
※赤い数字の方がパフォーマンスがいいという事になります
結果的には、あまり変わっていませんが若干「4K (書き込み)」の方で差が出ました。
3. 3DMark06
描画のパフォーマンスを比較
数値が高ければ高いほどパフォーマンスがいいという事になります。
デザインを優先にする
SCORE 3355
パフォーマンスを優先にする
SCORE 3357
数値が高ければ高いほどいいという事になります。
デザインを優先にさせる | パフォーマンスを優先にさせる | |
SCORE | 3355 | 3357 |
※赤い数字の方がパフォーマンスがいいという事になります
「視覚効果」というぐらいなので視覚にまつわる部分(描写)に影響するのかなと思いましたが、微々たるものですね…。
検証結果のまとめ
いかがでしたでしょうか?
「視覚効果のデザインを優先にするとパフォーマンスを優先にするの検証結果のまとめ」です。
最後に全データをまとめてみました。
全データの検証結果
デザインを優先にさせる | パフォーマンスを優先にさせる | |
CPU使用率 | 25%~29% | 26%~29% |
メモリ使用率 | 1.33GB | 1.28GB |
HDDの読み込み 4K Q32T1 | 0.533 | 0.540 |
HDDの読み込み 4K | 0.278 | 0.277 |
HDDの書き込み 4K Q32T1 | 0.901 | 0.899 |
HDDの書き込み 4K | 0.871 | 0.884 |
描画のパフォーマンスのスコア | 3355 | 3357 |
※赤い数字の方がパフォーマンスがいいという事になります(CPU率はバラつきがあるので同等としています)
結論から言うと視覚効果を、「デザインを優先にする (チェックボックスに全てチェックを入れる)」「パフォーマンスを優先にする (チェックボックスの全てのチェックを入れない)」
では、CPUとHDDの書き出しと読み込み速度、そして、描画のパフォーマンスにはほぼ影響されず、1番効果が大きかったのはメモリでした。
数値では多少変化が出ますが、高性能のパソコンでは体感する事は無いでしょう。
しかし、低スペックのパソコンには視覚効果の設定で、パフォーマンスを優先にするは効果はあり体感する事が多少はできるかと思います。
ぜひ、自分に合った設定をしてみてください。
以上で「視覚効果の有効と無効ではどの程度パフォーマンスに差が出るのか?」の検証を終わりたいと思います。
お疲れ様でした!参考になれば幸いです。
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