ここでは「シャドウコピーはファイルの復元が簡単にできる」について、案内をしております。おまけで復元ポイントの最大使用量を変更したときの、復元ポイントがいくつ保存されているのかの検証も行っています。
対象OSWindows7、Windows8/8.1、Windows10
この記事で得られること この記事を読むことにより、復元ポイントについての以下の4つの事を理解することが出来ます。
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この記事では4つに分けて説明していきます。
※Windows8/8.1に関しては、シャドウコピーの「以前のバージョンを復元」ではなく「ファイルの履歴」に変更されています。よって、自分で「システムの保護」を設定し「ファイル履歴」を設定しないとファイルの復元をすることはできません。
シャドウコピーとは?
シャドウコピーとはファイルの履歴をHDD(ハードディスク)、正確にはボリュームに一時保管し、ファイルやフォルダを間違って削除してしまった時に復元できる機能で、復元ポイントにデータがあります。
シャドウコピー機能を使用するのであれば「復元ポイント」が無いと使用できません。
そして、この復元ポイントを作成するには「システムの保護」が有効になっていないといけません。
初期設定ではCドライブ(システムドライブ)のみ「システムの保護」が有効になっておりますが、複数ドライブがある場合は手動で個別に設定する必要があります。
しかし、Cドライブ以外のシステムの保護を有効にしても「システムの復元」に関しては何の意味もなく、意味があるのは「シャドウコピー(以前のバージョン)」と「ファイル履歴」の機能が使えるという事になります。
シャドウコピー機能を使いたいのであればまずは、システムの保護が有効になっているのかどうか確認してみましょう。 |
シャドウコピーの保存できる数について
但し、HDD(ハードディスク)の容量は限りがあるのと復元ポイントが設定できる容量も限られており、「最大使用量に達した場合」か「シャドウコピーの数(スナップショット)が64個に達した場合」に、古いものはどんどん削除されていきます。
最大使用量を超えた場合は、古い復元ポイントから自動的に削除されていきます。
シャドウコピーの数についてですが、これが個人用のOSで「Windows7」と「Windows10」に当てはまるのかどうかは分かりませんが、下記のMicrosoft(マイクロソフト)サポートのホームページ参考にしてみてください。
ちなみに「ファイル履歴」の機能に関しては、復元ポイントは関係ないのでファイルを保存するドライブの容量に依存します。
格納できるシャドウ コピーの数はボリュームあたり 64 個という上限があります。この上限に達すると、最も古いシャドウ コピーが削除され、取得できなくなります。
シャドウコピーは全OS対応しているのか?
「Windows Server 2003」で主にサーバー向けのOSとして搭載された機能ですが、「Windows Vista」から個人向けのOSでも使えるようになりました。
しかし「Windows Vista」の方はコマンドプロンプトでしか設定できないようです。
ではここから検証に入りたいと思います。
復元ポイントの最大使用量の変更後、保存されている復元ポイントの数を確かめてみる
現在のシャドウコピー(復元ポイント)の最大使用量の約10GBでは、「8日前と2日前」の履歴しか残っておりませんでした。
復元ポイントの最大使用量が10GBの場合
復元ポイントの最大使用量を「1%の10GB」から「10%の69GB」で設定しましたので後日、2週間ほど様子を見て追記という形で報告します。
※2015/11/15 追記
この記事は2015/10/4に公開したので、約1ヵ月半経っている事になります。
前回のおさらいです。
「以前のバージョン」のファイルを、
「最大使用量を1%の10GBから10%の約69GBに設定」
2日前と8日前の復元ポイント(以前のバージョン)しか無かったですが、今回確認したところ、なんと変更前のファイルも含めると10個の復元ポイント(以前のバージョン)のファイルが残っていました。
【変更前】
・最大使用量・・・1%(6.9GB)
・以前のバージョンのファイルの数・・・2個 |
【変更後】
・最大使用量・・・10%(69GB)
・以前のバージョンのファイルの数・・・10個 |
ドライブの容量が大幅に残っているのなら、復元ポイントの最大使用量を増やすのも万が一、ファイルを誤って消してしまった場合に対処が出来るのでおすすめです。
「シャドウコピーはファイルの復元が簡単にできる(検証あり)」についての説明は以上になります。
参考になれば幸いです。
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