どの復元・復旧ソフトが削除してしまったデータを確実に戻せるのか比較してみる

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削除してしまったデータは復元・復旧できるか徹底的に検証のアイキャッチ画像

ここでは「どの復元・復旧ソフトが削除してしまったデータを確実に戻せるのか比較してみる」についての案内になります。

様々な復元・復旧ソフト(無料版、有料版)がある中、一体どの復元・復旧ソフトがいいのか困っている方も多いかと思います。そこで、様々な復元・復旧ソフトを同じ条件の下、検証して復元・復旧出来たデータの数を比較してみました。参考にしてみて下さい。


随時、復元・復旧ソフトは追加していきます。

※2016.5.30 DataRecoveryを追加

※2016.7.12 Recuvaを追加

※2016.11.14 EaseUS Data Recovery Wizardを追加

比較に使用したデータ復元・復旧無料ソフト(フリー)

今回検証に使う機器やソフトなどは以下になります。

DataRecovery

対象OS:Windows NT/Me/95/98/2000/XP/Vista/7

使用したパソコンのOS

Windows7、Windows8/8.1

※DataRecoveryのソフトはWindows8以降のOSに対応していないが、検証してみる

Date Recovery スクリーンショット

参考

DataRecoveryについての使い方や詳細を知りたい方はこちら

→DataRecoveryの使い方(データ復元・ファイル復旧をする)

Recuva

対象OS:Windows XP/Vista/7/8/8.1/10

使用したパソコンのOS

Windows7

Recuva

参考

Recuvaについての使い方や詳細を知りたい方はこちら

→Recuvaのインストール方法と使い方

EaseUS Data Recovery Wizard

対象OS:Windows 2000/XP/Vista/7/8/8.1/10

検証に使ったパソコンのOS

Windows7

EaseUS Data Recovery Wizard

参考

EaseUS Data Recovery Wizardについての使い方や詳細を知りたい方はこちら

→EaseUS Data Recovery Wizardのインストール方法と使い方

USBメモリ

「IO DATE YUM-16GKA」

IO DATE YUM-16GKA

今回はUSBメモリを使用しますが、HDDも基本的にはデータの復元・復旧は一緒の意味なので、参考にしてみて下さい。

検証に入る前にいくつかのポイントがあるのでまとめてみました。

復元・復旧ソフトのスキャンは2種類

復元・復旧ソフトには2種類のスキャン方法があります。

ソフトによって呼び名が違いますが以下の2種類のスキャンを行っていきます。

通常スキャン

簡易的なスキャン方法で、時間もあまり掛かりません。

完全スキャン(詳細スキャン)

記憶装置(HDDやUSBメモリなど)の全てのセクターをチェックするので、パソコンのスペックや、HDDの容量と今まで削除したデータが多ければ多いほど時間は掛かります。場合によっては丸1日掛かることもあるでしょう。ただ、通常スキャンで見つからないデータが見つかる事があります。

USBメモリのファイルシステム、フォーマットとクイックフォーマットについて

ファイルシステムの種類について

今回使用するUSBメモリはファイルシステムが「FAT32」「exFAT32」「NTFS」3種類があります。ファイルシステムの違いによってデータの復元・復旧にどういった影響があるのか調べるために、3種類全て検証してみたいと思います。

参考

ファイルシステムの違いについての詳細はこちら

→初心者でも理解できるファイルシステムとは?

フォーマットの種類について

フォーマットには「通常のフォーマット」「クイックフォーマット」の2種類があります。

こちらも通常フォーマットとクイックフォーマットではデータの復元・復旧にどういった影響があるのか調べてみたいと思います。

参考

フォーマットとクイックフォーマットの違いはこちらの記事を参照してみてください

→「フォーマットをする意味とは?」の記事内の「フォーマットとクイックフォーマットの違い」に飛びます

検証を行う方法は以下になります。

  1. FAT32クイックフォーマット
  2. FAT32フォーマット
  3. exFATクイックフォーマット
  4. exFATフォーマット
  5. NTFSクイックフォーマット
  6. NTFSフォーマット
  7. フォーマットはせずUSBメモリのデータ復元・復旧の削除のみ行う

上記に挙げた1~7を復元・復旧ソフトを使って、通常スキャンと完全スキャン(詳細スキャン)を行ってみます。

通常スキャン7回、完全スキャン7回の計14回行うことになります。

検証をするにあたって用意したデータ

全てのデータに番号を付け、検証結果を解りやすくするため、区切りのいい番号でデータの種類を区分する。

「データ」「拡張子」「番号の割り振り」は下記になります。

拡張子 番号
画像ファイル PNG.JPG.PDF 1-50
テキストドキュメント txt 51-80
音楽ファイル mp3 81-90
動画ファイル MOV 91-100

そして、フォルダーの中に入ってあるデータとフォルダーの中に入っていないデータをランダムに作成。理由は、フォルダの有り、または、無しでデータ復元・復旧にどう影響するのか見るためです。

フォルダの断層の構造は以下になります。

検証にあたって使用するデータの断層図

各データのフォルダー有り・無しは以下になります。

画像ファイル

png 1-50
1-10 フォルダー無し
11-14 フォルダー内
15-17 フォルダー内
18    フォルダー内
19-21 フォルダー内
22-26 フォルダー内
27      フォルダー内
28-50 フォルダー内

JPG 51-80
51-60 フォルダー無し
61      フォルダー内
62-65 フォルダー内
66-67 フォルダー内
68-77 フォルダー内
78-79 フォルダー内
80      フォルダー内

pdf 81-85
81-82 フォルダー無し
83    フォルダー内
84-85 フォルダー内

テキストドキュメント 86-90
86    フォルダー無し
87    フォルダー無し
88    フォルダー内
89-90 フォルダー内

音楽ファイル 91-98
91 フォルダー無し
92 フォルダー無し
93-95 フォルダー内
96-98 フォルダー内

動画ファイル 99-100
99 フォルダー内
100 フォルダー無し

以上、データの数は100個になります。

データの復元・復旧する際の注意点と手順

インターネットをしたり、パソコンを使用しているだけでデータは上書きされてしまい、復元・復旧は難しくなってしまいます。今回はUSBメモリのデータ復元・復旧なので、大丈夫だとは思いますが念のため、以下のルールを設けます。

  • ネット接続は切断する
  • USBメモリへの書き込みやクイックフォーマット並びにフォーマットは、順番どおりにすぐさま行う。

最後に、以下の手順で行います。

  1. 始めにUSBメモリを一度、NTFSでフォーマット(データの完全消去するためです。FAT32でもいいと思いますが、需要が高いNTFSでフォーマットします。)
  2. 用意した「検証に使うデータ」のフォルダをUSBメモリに書き込む
  3. USBメモリに書き込みが終わったらすぐに「検証に使うデータ」を削除する
  4. すぐにUSBメモリをフォーマットをする
  5. 復元・復旧ソフトを起動
  6. 通常スキャンで削除されたデータを確認する
  7. 確認できたところでデータを復元し、USBメモリではなくドライブに復元・復旧する(同じドライブだとデータの上書きがされてしまうため、データ復元・復旧ができない)
  8. 復元・復旧が終わったらデータの数と正常に開けるのか確認する。
  9. 次は時間が掛かる詳細スキャンを行う(ソフトによって呼び名が違います)
  10. 検索結果に出てきたデータを全て選択し復元・復旧する。
  11. 復元・復旧が終わり次第、データの数と正常に開けるのか確認する。
  12. 最後に、クイックフォーマット及びフォーマットはしないで、USBメモリからデータを削除したのち、すぐに通常スキャン、完全スキャンをして復元・復旧し、データの数と正常に開けるのか確認する。

これをそれぞれのフォーマットで検証するため繰り返します。

解りづらいと思うので図にしてみました。

検証を行うに当たっての全体の流れ

では前置きが長くなりましたが、検証結果です!

検証結果

100個のデータの復元・復旧できた数をまとめてみました。

データの削除のみの項目やその他に「-」が付いていますが、データの削除のみなのでそもそもフォーマットするという事は無い事と、ソフトによっては通常スキャンをしようとすると自動的に詳細スキャンになるからです。

※前述しましたがDataRecoveryについてはWindows8/8.1(対応していない)も試しに検証してみました。その他のソフトについては全てWindows7で行っています。

DataRecovery

スキャンの種類

  • 通常スキャン(簡易スキャン)
  • 完全スキャン(詳細スキャン)

DataRecovery Windows7の検証結果

 スキャンの種類 FAT32 exFAT NTFS フォーマット無し
クイックフォーマット 通常スキャン 0 0 0
クイックフォーマット 完全スキャン 0 0 0
フォーマット 通常スキャン 0 0 0
フォーマット 完全スキャン 0 0 0
データの削除のみ 通常スキャン 96 ※1
データの削除のみ 完全スキャン 96 ※2

※膨大なデータのため、上記での詳細は省きました。詳細について興味ある方は下の文字をクリックしてみてください。

Windows7 各項目の詳細結果(画像付き)

DataRecovery Windows8/8.1の検証結果

 スキャンの種類 FAT32 exFAT NTFS フォーマット無し
クイックフォーマット 通常スキャン 0 0 0
クイックフォーマット 完全スキャン 2 0 0
フォーマット 通常スキャン 0 0 0
フォーマット 完全スキャン 0 0 0
データの削除のみ 通常スキャン 0
データの削除のみ 完全スキャン 3

※膨大なデータのため詳細については上記では省きました。詳細を見たい方は下にある文字をクリックしてください。

Windows8/8.1 各項目の詳細結果(画像付き)

※1 「83、84、85のPDFファイル、99のMOV(動画ファイル)」はファイルが壊れており開けませんでした。全てのファイルはちゃんと元のフォルダに入っていますが、何故か「フォルダに入っているファイル」と「フォルダに入っていないファイル」が2種類あり重複しています。

※2「83、84、85はPDFファイル、99はMOV(動画ファイル)」はファイルが壊れており、通常スキャン同様、開けませんでした。何故かわかりませんが、全てのフォルダからファイルが弾き出されています(フォルダの中にファイルが存在しない)。


感想

  • DataRecoveryで対応OSのWindows7では、クイックフォーマット、通常フォーマット、各ファイルシステムは全て駄目だったが、PDFファイル3つと動画ファイル1つ以外の96個のデータは復元・復旧する事が出来た。
  • Windows8/8.1ではDataRecoveryの起動は出来るが、クイックフォーマット、通常フォーマット、各ファイルシステムは全て駄目。データの削除のみ(フォーマット無し)の完全スキャンでは3個のデータのみ復元・復旧可能だった。

Recuva

スキャンの種類

  • 通常スキャン(簡易スキャン)
  • 詳細スキャン(詳細スキャン)

Recuvaはオプションの設定で「フォルダ構成も復元」という項目があるので、チェックを入れています。

Recuvaの検証結果

 スキャンの種類 FAT32 exFAT NTFS フォーマット無し
クイックフォーマット 通常スキャン 0 0 0
クイックフォーマット 詳細スキャン 93 100 93
フォーマット 通常スキャン 0 0 0
フォーマット 詳細スキャン 0 0 0
データの削除のみ 通常スキャン 100
データの削除のみ 詳細スキャン 100

※膨大なデータのため、上記での詳細は省きました。詳細について興味ある方は下の文字をクリックしてみてください。

各項目の詳細結果(画像付き)

感想

  • 通常のフォーマットではどのファイルシステムでも、1つもデータを復元・復旧することが出来ませんでした。
  • クイックフォーマットに関しては、データの復元・復旧できる確率がかなり高い事が確認できました。ただし、テキストドキュメントはFAT32、NTFSでは復元・復旧することが出来ませんでした。
  • クイックフォーマット、通常のフォーマットではなくデータを削除しただけでは、復元・復旧出来る確率は100%でした。

EaseUS Data Recovery Wizard

スキャンの種類

  • 通常スキャン(簡易スキャン)
  • ディープスキャン(詳細スキャン)

EaseUS Data Recovery Wizardでは、通常スキャンではなく、勝手にディープスキャンが始まることがあり理由としては、

  • データの復元・復旧する媒体の容量が小さい事
  • フォーマットされた媒体については通常スキャンではデータの検出が難しい、または出来ない

上記の2つが重なると自動的にディープスキャンが行われるかと思います。

容量が小さい媒体では通常スキャンを行うと自動的にディープスキャンに変わる

この理由から通常スキャンは出来なかったので、ディープスキャンの結果のみ記載しています。

ちなみに、検証で使ったUSBメモリ(16GB)でのディープスキャンの所要時間は、約10分程で早かったです。

EaseUS Data Recovery Wizardの検証結果

 スキャンの種類 FAT32 exFAT NTFS フォーマット無し
クイックフォーマット 通常スキャン
クイックフォーマット ディープスキャン 100 100 95 ※1
フォーマット 通常スキャン
フォーマット ディープスキャン 0 0 0
データの削除のみ 通常スキャン 100
データの削除のみ ディープスキャン 100

※膨大なデータのため、詳細な結果については上記では省きました。興味がある方は下の文字をクリックしてください。

各項目の詳細結果(画像付き)

※1 通常フォーマットした媒体についてはフォーマットしたフォルダが検出されるのですが、NTFSでは検出されませんでした。

FAT32フォルダ

EXFATフォルダ

snapcrab_noname_2016-11-14_12-1-24_no-00


・全ての動画ファイル99,100は、Quick timeで開こうとすると「エラー -50:不明なエラーが起きました」と出て開けない。VLCメディアプレイヤーだと開ける。

snapcrab_noname_2016-11-14_17-48-25_no-00snapcrab_noname_2016-11-14_17-48-35_no-00

・全ての音楽ファイル91~98までiTunesで開こうとすると反応しない。VLCメディアプレイヤーだと開ける。


感想

  • それぞれの通常フォーマットの場合、通常スキャンやディープスキャンでもデータの復元・復旧する事は出来ない。
  • それぞれのクイックフォーマットの場合、データを復元・復旧できる確率は100%に近い数字が出た。
  • フォーマットはせず削除のみの場合、100%データの復元・復旧することが出来た。

まとめ

少しゴチャゴチャしてきたので最後にもう一度、それぞれの復元ソフトのデータを貼っておきます。

おさらいになりますが、全ての復元ソフトには「通常スキャン」と「詳細スキャン」があり、詳細スキャンに関しては、それぞれの復元ソフトによって呼び名が違いますが意味は一緒です。

DataRecovery Windows7の検証結果

 スキャンの種類 FAT32 exFAT NTFS フォーマット無し
クイックフォーマット 通常スキャン 0 0 0
クイックフォーマット 完全スキャン 0 0 0
フォーマット 通常スキャン 0 0 0
フォーマット 完全スキャン 0 0 0
データの削除のみ 通常スキャン 96 
データの削除のみ 完全スキャン 96

DataRecovery Windows8/8.1の検証結果(Windows7以降のOSは対象外です)

 スキャンの種類 FAT32 exFAT NTFS フォーマット無し
クイックフォーマット 通常スキャン 0 0 0
クイックフォーマット 完全スキャン 2 0 0
フォーマット 通常スキャン 0 0 0
フォーマット 完全スキャン 0 0 0
データの削除のみ 通常スキャン 0
データの削除のみ 完全スキャン 3

Recuvaの検証結果

 スキャンの種類 FAT32 exFAT NTFS フォーマット無し
クイックフォーマット 通常スキャン 0 0 0
クイックフォーマット 詳細スキャン 93 100 93
フォーマット 通常スキャン 0 0 0
フォーマット 詳細スキャン 0 0 0
データの削除のみ 通常スキャン 100
データの削除のみ 詳細スキャン 100

EaseUS Data Recovery Wizardの検証結果

 スキャンの種類 FAT32 exFAT NTFS フォーマット無し
クイックフォーマット 通常スキャン
クイックフォーマット ディープスキャン 100 100 95
フォーマット 通常スキャン
フォーマット ディープスキャン 0 0 0
データの削除のみ 通常スキャン 100
データの削除のみ ディープスキャン 100

膨大な時間が掛かりましたが、やはりここまで徹底的に検証を行なった甲斐がありました。

冒頭で言いましたが今後、様々な復元・復旧ソフトを使い検証は続けて行きたいと思います。

「どの復元・復旧ソフトが削除してしまったデータを確実に戻せるのか比較してみる」については以上になります。

参考になれば幸いです!


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