この記事は「Windows8/8.1 ファイル履歴でエラーが出て使えない?」について書いております。
Windows7やWindows10であったバージョンの履歴(シャドウコピー)からWindowws8/8.1では「ファイル履歴」というものに変更されています。
このWindows8/8.1のファイル履歴を一通り設定をして、いざ実行してみたのですが何度もエラーが出て使えませんでした。
結果は、なんとかWindows8/8.1のファイル履歴のエラーが改善され使えるようになったのですが、根本的な解決には至りませんでした。
Windows7、Windows10で似たような症状がある Windows7、Windows10は「以前のバージョン履歴」というシャドウコピーを使用していて、Windows8の「ファイル履歴」の機能とは違いますが、色々調べてみるとシャドウコピーでも似たような事例がいくつかありました。 よって、Windows7、Windows10でシャドウコピーのエラーが出る場合は、この記事が役に立つかもしれませんので参考にしてみてください。 |
目次
Windows8/8.1のファイル履歴をオフからオンにする
Windows8/8.1のファイル履歴は、初期設定ではオフになっているのでオンにする必要があります。まずは、ファイル履歴をオンにしていきます。
・左下にある「スタート」ボタンを右クリック。
・「コントロールパネル」を左クリック。
・システムとセキュリティの中にある「ファイル履歴でファイルのバックアップコピーを保存」を左クリック。
・「ファイル履歴」の画面になります。
①使用可能なドライブが無い場合は、このように表示されます。
②利用可能なドライブが無く、ファイル履歴がオフになっている場合はこのように表示されます。
ここでは250GBの外付けのHDDを用意しました。
250GBの外付けのHDD(Fドライブ)をパソコンに接続し、左の項目にある「ドライブの選択」を左クリック。
・「ドライブを検索しています」と出て少し待つと使用できるドライブが表示さます。
・「ボリューム(F:)」を左クリックし「OK」ボタンを左クリック。
次は、ファイル履歴のコピーを行います。
Windows8/8.1 ファイル履歴のコピーを行う
・「ファイル履歴がオンになっています」と出ます。ファイル履歴のコピーを行うには「今すぐ実行」を左クリック。
※WIndows8/8.1のファイル履歴のコピーの頻度は、初期設定では1時間となっています。
・「ファイル履歴にファイルのコピーを保存しています。」と出るので待ちます。
・ファイル履歴にコピーが終わったら「ファイルが最後にコピーされた日付が表示」されます。
・ここでちゃんとコピーできたのか確認してみます。
ファイルのコピー先はFドライブなのでFドライブの内容を確認してみました。
コピー先の場所(パス)は
「Fドライブ→FileHistory→ユーザー名→パソコン名→data」
dataのフォルダの中にコピーしたファイルがあるはずなのですがありません・・・。
※ファイル履歴でコピーできるファイルは以下になります。
ファイル履歴でコピーできるファイル
※設定によっては、他のフォルダーのファイル履歴のコピーも可能 |
・何度も「今すぐ実行」をクリックし試みたのですが、改善されません。
・ここでファイル履歴のログを確認してみます。ファイル履歴のログは左の項目にある「詳細設定」から行くと簡単です。
・下にある「ファイル履歴イベントログを開いて最新のイベントまたはエラーを表示する」の青文字を左クリック。
・ファイル履歴のログが開くまで多少時間が掛かるので待ちます。
ファイル履歴のエラーログは2つありました。
1つ目のログには「ファイルのバックアップが実行できません(イベントID 201)」と書いてあります。この内容だけでは理解できませんでした。
※画像をクリックすると拡大します。
・2つ目のログには「ファイルの完全パスが MAX_PATH 上限を超えているため、または、サポートされていない文字を含んでいるため、ファイルはバックアップされませんでした(イベントID 100)」と書いてあります。
これは恐らくサポートしていない文字があるので、ファイル履歴のコピーが出来なかった可能性が高いので、ファイル名を半角の数字やアルファベットに変えれば大丈夫だと思います。
※画像をクリックすると拡大します。
しかし、このようなファイルがたくさんあるので、一つ一つ変更していくのは非常に時間が掛かってしまい、現実的に無理です。
フリーソフトでしたら、特定のフォルダーに入っている全てのファイルの文字の変更は出来るかもしれません。
以上の2点のファイル履歴のエラーについて色々調べてみた結果、Microsoftのコミュニティーサイトで同じ症状を見つけました。
Microsoftのコミュニティーサイトで書かれていることを全てでは無いですが、一部、自分の解釈でまとめてみました。
Windows8/8.1 ファイル履歴がエラーになる原因と対処方法
ファイル履歴のエラーになる症状と対処方法を例としてまとめました。
ファイルが少ない場合は、フォルダ名やファイル名を変更すればいいですが、ファイルが多い場合は、フォルダ名やファイル名を一つ一つ変更していくのは大変なので、特定のフォルダーを除外する方法があります。
「ファイル数が少ない場合」と「ファイル数が多い場合」の2つの対処方法に分けてみました。
【ファイル履歴がエラーになる原因と対処方法】
①ファイル名の先頭文字が全角のアルファベットになっている 症状
ファイル数が少ない場合 全てのファイル名の先頭文字を半角のアルファベットにする。もしくは削除する。 ファイル数が多い場合 特定のフォルダーをファイル履歴から除外する。
②ファイル名とフォルダー名が全角半角が混同している 症状
ファイル数が少ない場合 ①との関連性があるため、数字とアルファベットについては全て半角にする。もしくは削除する。 ファイル数が多い場合 特定のフォルダーをファイル履歴から除外する。
③全角と半角でファイル名とフォルダー名が一緒のものがある 症状
ファイル数が少ない場合 ①と②の関連性があるため、数字とアルファベットについては全て半角にしてファイル名を変更する。もしくは全角のファイルを削除する。 ファイル数が多い場合 特定のフォルダーをファイル履歴から除外する。
④Musicのパスの合計が256文字を超えている 症状ファイル名とフォルダー名の合計が256文字を超えるとエラーが出る可能性がある。 この256文字はもしかしたらパスの文字も関係しており、特に音楽ファイルはアーティスト名や曲名、アルバム名などのパスが続くので256文字を超えてしまう。 対処方法ファイル数が少ない場合 アーティスト名や曲名が数字とアルファベットの場合は、全て半角でパスを含めた文字数が256文字を超えないようにする(現実的では無いです・・)。 ファイル数が多い場合 特定のフォルダーをファイル履歴から除外する。 |
お気づきだと思いますが、ファイルが多い場合は「特定のフォルダーを除外する」事になります。
・ファイル数が多いため、ここでは特定のフォルダーをファイル履歴のコピーから除外する事を行いました。
除外するには左の項目にある「除外するフォルダー」を左クリック。
・「ファイル履歴から除外する」の画面が開くので左下にある「追加」を左クリック。
・上から順に選んでいきたいと思います。
まずはドキュメント。「ドキュメント」を選択し「フォルダーの選択」を左クリック。
・ファイル履歴から除外する「ドキュメント」が追加されました。よければ右下にある「変更の保存」を左クリック。
・「ファイル履歴」の画面に戻るので「今すぐ実行」を左クリック。
・ファイル履歴のコピーが終わり「日付と時刻」を確認します。
日付と時刻が一緒であれば先ほどと変わらないので、ファイル履歴は失敗したことになります。
※ファイル履歴のコピーに失敗してもエラー画面などは表示されません。エラーの内容は先述したログから確認します。
この手順で残りの除外するフォルダーを追加して繰り返していきます。
除外するファイルを「新しいライブラリー」に設定したら、無事ファイル履歴のコピーが出来ました。
この「新しいライブラリー」のフォルダーには、私の環境では「デスクトップ」の内容が保存されています。
・先程のファイル履歴の2つ目のエラー(イベントID 100)である、デスクトップ上にあるファイルの文字が原因だったようです。
2つ目のエラー(イベントID 100)
※画像をクリックすると拡大されます。
・新しいライブラリー(デスクトップ)以外のファイルとフォルダーは全て、ファイル履歴でコピーできました。
エラーが出てファイル履歴のコピーが出来なかった時のFドライブ
エラーが出ず「新しいライブラリー」以外のファイル履歴のコピーが出来た時のFドライブ
Windows8/8.1 ファイル履歴のエラーについての感想
あまりフォルダ数やファイル数が無い方は一つ一つ見て修正していけばいいですが、たくさんある方は大変ですね。
マクロソフトのコミュニティが荒れるのも解ります・・・。
結論としては、この「ファイル履歴」は私の環境では使えないという結論に至りました。
私の環境と言う事なので、他のパソコンではエラーなど出ずに安易にファイル履歴が使えるかもしれません。
「Windows8/8.1 ファイル履歴でエラーが出て使えない?」については以上になります。
お疲れさまでした!
参考になれば幸いです。
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