目次
1.デフラグとは?
デフラグとは日本語で「最適化」という意味です。
パソコンは使用すればするほど重くなってきます。
パソコンが重くなる原因は様々ありますが、その一つにHDD(ハードディスク)の断片化というものがあり、その断片化したファイルをデフラグを行う事によって、断片化は解消しパソコンの高速化ができます。
では、HDD(ハードディスク)の断片化とは一体どういうものなのか見て行きましょう。
2.断片化とは?
ファイルを保存したり削除を繰り返していくうちにファイルの断片化(フラグメント)が発生します。ファイルの更新などしていると、その場所に収まらなくなり別の場所に保存されてしまいます。
ハードディスク内を色々な場所にアクセスしなければならない状態になってしまうので、結果、断片化が進み、断片化が進めば進むほどパソコンが重くなり(アクセスする箇所が増える)という現象がおきます。
例えば下記のようにデータが並んでいるとします。(—は空きスペース)
111222333444555— |
222のファイルが更新されたりアップグレードされることによってファイルが収まりきらないので、222の後に333が追加されます。
111222333222444555 |
こうなるとどういう事が起きるかというと、今までハードディスクはこのファイルを読み込むのに111→222→333→444→555という流れで読み込めばよかったのが、333の後ろに222が来てしまいます。
そして、111→222→(333を飛び越えて)222→333→444→555という無駄な動きが必要となってきます。
こういう状況があっちこっちに起きてしまう=ファイルの断片化となるので、こうなるとパソコンが重くなるのは歴然ですね。
ファイルの断片化が起きると、パソコンを使用すればするほどもっと複雑に絡み合ってHDD(ハードディスク)はそのごちゃごちゃしている中を読み込まなければならなくなってしまうので、それはパソコンが重くなってしまうのは解りますね。
こういったことを「デフラグ」を行う事により断片化が解消されて、下図のように、HDD(ハードディスク)がアクセスしやすいようにすることができます。
111222222333444555 |
「アクセスする箇所が増える=読み込みが増える」とHDD(ハードディスク)には負荷が掛かり、寿命が縮んでしまいます。
断片化が進むとメリットは何一つ無いので、デフラグでパソコンの最適化をしていきましょう。
3.デフラグはHDD(ハードディスク)の最適化の中では最後に行ったほうがいい
何故かと言うと理由は様々あるのですが、私がおすすめする順番は以下になります。
- 不要なプログラムやファイルを削除する
- chkdsk(チェックディスク)
- ディスクのクリーンアップ
- 仮想メモリ(ページングファイル)の設定
- デフラグ
※詳細を知りたい方は、「HDD(ハードディスク)最適化の効率のいい手順」に書かれているので参考にしてみてください。 |
4.デフラグを行う頻度はどのぐらいがいいのか?
これについてははっきりとしている答えは出てないんですよね・・・。
しかし、抑えるポイントは何箇所かあります。
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これを踏まえたうえで疑問が出てきたので、各項目ごとにどうすればいいのか考えてみました。
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結論はどれも分かりません!!
これは実際に色々な環境で色々な方法で実験してみないと分からないです。
実際に実験している人もいますがその実験をしている人たちも意見が様々で、インターネット上には色々な情報が跳びかっています。
ただ、一つだけはっきりと言えるのはあまりにもHDD(ハードディスク)の断片化が進んでいると間違いなくHDD(ハードディスク)には負担が掛かるのと、デフラグの行為自体がHDD(ハードディスク)に負担が掛かかります。
なので、個人的な見解ですが、頻繁にパソコンを使用している方であれ3ヶ月に1度程度、あまりパソコンを使わないのであれば半年~1年程度で、手動でデフラグを行う事がいいかと思います。
5.デフラグを行う際の注意点
デフラグを行う際に何点か注意点があるので見ていきましょう。
※Windows Vista以降のWindows7、Windows8/8.1、Windows10のOSではデフラグはセーフモードで実行することはできません。
5.1 HDD(ハードディスク)の空き容量を確保する
HDD(ハードディスク)の空き容量が足りないとデフラグは出来きません。
断片化されたファイルが断片化のまま残ってしまう場合があるので、およそですが全体の15%の空き容量を確保しておきましょう。
5.2 チェックディスクやクリーンアップをして不要なプログラムやファイルは削除しておく
デフラグが終わった後に、不要なプログラムやファイルを削除してしまうとまた断片化が進みますので、デフラグを行う前には要らないファイル等は削除しておきましょう。
常駐ソフトもデフラグの時間が長くなったり誤作動を起こす原因なので、停止しましょう。
不要なプログラムやファイルの削除の仕方
5.3 開いているアプリケーションソフトやプログラムは閉じる
デフラグを行うときにアプリケーションソフトなど動いていると、時間が掛かったり、断片化が残ったりトラブルの原因となります。
デフラグ以外のウィンドウは全て閉じて常駐ソフトも停止または解除しましょう。
常駐ソフトの停止または解除の仕方
→Windows7
→Windows8/8.1
→Windows10
5.4 スリープ(スタンバイ)状態は解除しておく
デフラグの最中にスリープ(スタンバイ)や休止状態になると、最悪の場合パソコン(Windows)が起動できない事もありますので必ず解除しておきましょう。
スリープ(スタンバイ)状態の解除の仕方
→Windows8/8.1
→Windows10
5.5 周辺機器は外しておく
周辺機器(ドライバーも含む)に問題がある場合は、デフラグが正常に行えない場合があるので外しておきましょう。
外付けHDD(ハードディスク)のデフラグを行う場合は、この外付けHDD(ハードディスク)を外す事はもちろんできないですが、それ以外はマウスとキーボードのみが理想です。
5.6 デフラグの所要時間
あまりにもHDD(ハードディスク)の断片化が進んでいればいるほど、時間が掛かります。
パソコンが重かったり遅い時には丸一日掛かることもあるので、就寝前や、仕事に行く前にデフラグを行っておくといいでしょう。
5.7 デフラグを行う前に必ずバックアップは取っておく
HDD(ハードディスク)の状態にもよりますが、あまりにHDD(ハードディスク)の調子がおかしいと最悪の場合はデフラグが途中で止まってしまったり、停電などでパソコンの電源が落ちてしまったりすると、最悪の場合はパソコンが壊れる可能性もあるからです。
必ずデフラグを行うときはバックアップを取っておきましょう。
6.デフラグは自動で行う方法と手動で行う方法がある
デフラグは手動と自動で行う方法があります。
6.1 デフラグを自動または手動で行う方法
デフラグは「Windows vista」以降(Windows Vista/7/8/8.1/10)、初期設定で毎週水曜日の深夜1:00に自動的に行うように設定されています。
水曜日のこの時間はお気づきな方も居ると思いますが、バックグラウンド(後ろ)でデフラグのプログラムが動いており、デフラグが後ろで動いている時はパソコンがいつもより動作が鈍くなりパフォーマンスが落ちます。
デフラグを自動または手動の設定の仕方
→Windows8/8.1
→Windows10
7.まとめ
①デフラグは最後に行うほうが効率がいいのでまず、下記の順番を守ってデフラグを行う
②デフラグを行う前に「注意点」は必ず読む ③あまりにもパソコンが重い場合は、まず「ディスクの分析」を行い断片化が進んでいればセーフモードでデフラグを行う ④デフラグはHDD(ハードディスク)に負担が掛かるので頻繁にパソコンを使用している方であれ3ヶ月に1度程度、あまりパソコンを使わないのであれば半年~1年程度で手動でセーフモードでデフラグを行い自動では行わないように設定する ⑤この記事の流れでデフラグを行った場合は、スタンバイ(スリープ)状態、休止状態の解除をしたので解除した方は元に戻しておく |
デフラグに関しては以上になります。
お疲れ様でした!
デフラグ1つとっても追求していくと奥が深いですね。
そして、パソコンの最適化の項目は以上で終了となります。
これでもパソコンが重い場合は他の原因が考えられるので、他の方法も試してみましょう。
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