Windows Updateの更新プログラムが終わらない・失敗する原因と対処方法

Windows Updateの更新プログラムが終わらない、進まない、失敗して悩んでいる方は結構いらっしゃるのではないでしょうか?Windowsのパソコンはもうかれこれ20年使用しておりますが、私も以前はかなり苦戦した記憶があります。昔と比べてトラブルは大分無くなってきましたが、やはりまだトラブルが起きるのが現実です。

Windows Updateの更新プログラムに限った事ではないのですが、パソコンの調子が悪くなると原因を突き止めるのは病気と似ており困難です。こういった場合は、一つ一つ出来る事を行って改善する方法しかないです。お使いのパソコンの環境によって対処法は様々で、時間を掛けたくないという方もいると思うので、私独自の視点で効率(時間)を追求した結果、これから案内する順番で行う事をおすすめします

対象OSWindows7、Windows8/8.1、Windows10

 この記事で得られること
Windows7、Windows8/8.1、Windows10のパソコンで、Windows Updateの更新プログラムが終わらなかったり、失敗する原因と対処方法を知ることが出来る。

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原因と対処方法

先述しましたが、効率を考えてこれから紹介する順番で行う事をおすすめします。クリックすると各項目に飛べることが出来ます。

1.パソコンのスペックが低い
2.ウイルス対策ソフトが2つ以上パソコンにインストールされている
3.Cドライブの容量不足
4.半日は待ってみる
5.Hotfix適用により時間が掛かる
6.Windows updateのトラブルシューティングツールを使ってみる
7.Windows Updateのコンポーネントをリセットする
8.「svchost.exe (netsvcs)」のプロセスにある「wuauserv」のサービスが原因でCPUが100%になってしまっている
9.「svchost.exe (netsvcs)」のプロセスにある「wuauserv」のサービスが原因でメモリが多く消費されている
10.Windows Updateの更新プログラムはできるだけ更新しておく
11.以上の事を行っても直らない場合

1.パソコンのスペックが低い

原因
「svchost.exe」関連でCPUとメモリの使用率の改善が無かった場合、パソコンの動作環境を満たしていたとしても、Windows Updateの更新プログラムのインストールの際に、終わらない、失敗するなどを繰り返す場合は、パソコンのスペックが足りていない事も考えられます。

「svchost.exe」については後述します。

対処方法
今後、Windows7に関しては低スペックのパソコンを使っている方は、パソコンを買い換える事も考えなければなりません。Windows7は、メインストリームサポートが2015年1月13日で終了しており、延長サポート(2020年の1月14日まで)に入っています。

2.ウイルス対策ソフトが2つ以上パソコンにインストールされている

原因
基本的には特殊な使い方をしない限りウイルス対策ソフトは、1台のパソコンに対して1つだけです。

2つ以上インストールされているとWindows Update限らず、パソコンが不安定になり遅くなったり重くなったりしてしまいます。

これはパソコンを使用する上で基本的なことなので必ず覚えておきましょう。

初心者の方でよくある事例が、体験版のウイルス対策ソフトが入ったまま、他のウイルス対策ソフトを新たにインストールしてしまい体験版のソフトが残っている状態です。体験版のウイルス対策ソフトの期限が切れていたとしても一緒です。

対処方法
ウイルス対策ソフトが複数インストールされている時は、1つだけ残して他のソフトはアンインストールしましょう。

3.Cドライブの容量不足

原因
インストール先のドライブの容量が足りないと、Windows Updateの更新プログラムが失敗する時があります。

対処方法
1度、ご自身のCドライブのハードディスクの空き容量を確認してみましょう。

ドライブの容量の確認の仕方がわからない方は下記を参照して下さい。

 

もし仮にHDDやSSDなどのCドライブの空き容量が足りない場合は、不要アプリケーションやデータなどは削除して、空き容量を増やしましょう。

4.半日は待ってみる

原因
更新プログラムの数が多いとWindows Updateがうまくいかない事例が多数あり、以前、1年ほど使用していない私のパソコンをWindows Updateをしてみると、半日以上掛かった経験があります。

対処方法
焦らず1日は待ってみましょう。

5.Hotfix適用により時間が掛かる

原因
Hotfixという緊急で提供される修正プログラムを適用する事により、時間がかかる場合があります。 この修正プログラム(Hotfix)はWindows Updateによってプログラム自体はダウンロードされているが、パソコンにインストールされていない更新プログラムを削除することによって、インストールされていない更新プログラムをわざわざ1から確認しなくてもいいことになります。

ということは、適用済みの更新プログラムを整理する事によって時間を短縮できるという事になります。但し、現在使用していない更新プログラムは削除されてしまうので注意が必要ですが、技術者やソフト開発など特殊な事をしていない限り問題ないと思うので、削除してみましょう。

対処方法
Windows Updateのクリーンアップをすることにより、不要になったWindows Updateで更新されたプログラムを削除する事ができ、時間が短縮できます。

6.Windows updateのトラブルシューティングツールを使ってみる

原因
原因が特定できない時に、手っ取り早いのがこのトラブルシューティングツール ※1を使う事です。

対処方法
トラブルシューティングツールはWindows Update限らず、何かパソコンに問題が合った時に、簡単に問題を解決できる場合があり、2種類あります。

  • 元からWindowsパソコンに入っているもの
  • MicrosoftのHPからダウンロードして使うもの

何が違うかと言うと、元から入っているトラブルシューティングツールは簡易的なもので、MicrosoftのHPからダウンロードするものは様々な問題に対して、幅広く対応しています。

MicrosoftのHPからダウンロードして使うものには、Windows Updateのコンポーネントをリセットする事も出来るので、最初からMicrosoftのHPからダウンロードして使った方が早いかと思います。元から入ってあるトラブルシューティングツールを使うのかはご自身の判断で選んでみてください。

補足
一昔前は、パソコンに問題が合った時にMicrosoftが提供していた「Fix it」というものがありましたが、このツールもトラブルシューティングツールの中に含まれています。

7.Windows Updateのコンポーネントをリセットする

原因
上記の項目の「Windows updateのトラブルシューティングツールを使ってみる」で言いましたが、トラブルシューティングツールを手動で行う場合、Windows Updateのコンポーネントをリセットできるので、Windows Updateのコンポーネントのリセットに関しては手動の案内をしていきます。

コンポーネントとは、パソコンのハードの部品で言えば解りやすいと思いますが、ハードディスクの部品と言うのはハードディスクのみだとなんの役割も果たしません。CPU、メモリ、マウスなどパソコンを使うために様々な部品が必要です。それらが全て一つになって初めてパソコンとしての役割(機能)が果たせます。

ソフトウェアも同様、それぞれのプログラムは別々の機能を持ち、一つのプログラムでは機能できません。そこでお互いの機能を組み合わせて、複数のプログラムが集まりことによって一つの機能として、ここではWindows Updateの更新プログラムとして役割を果たします。

対処方法
Windows Updateの何らかしらのプログラムが正常に動作しておらず、Windows Updateが失敗する原因が考えられるので、Windows Update内にある様々なプログラム(コンポーネント)を1度リセットして、問題が無い状態でWindows Updateをすると失敗する事を防げる可能性があります。

Microsoftの「Windows Updateのコンポーネントをリセットする方法」を見ると、Windows Updateのコンポーネントをリセットをした後に「最新のWindows Updateエージェントをインストールする」と書いてあるので、

  1. Windows Updateのコンポーネントをリセットする
  2. Windows Updateエージェントを最新バージョンに更新する

の順でセットで行ったほうが確実だと思います。

8.「svchost.exe (netsvcs)」のプロセスにある「wuauserv」のサービスが原因でCPUが100%になってしまっている

原因
「svchost.exe (netsvcs)」のプロセスがCPUに負担を掛けてしまい、Windows Updateが進まない場合があります。これは、Windows7 SP1の環境でCPUがシングルコアで、メモリが2GB程度だと発生しやすいです。

対処方法
1度、Windows Updateをしている最中に、タスクマネージャーでCPUの使用状況を確認してみましょう。もし、CPUが100%になっていたり100%に近い場合は、1度更新プログラムを止めて修正プログラムをMicrosoftのHPからダウンロードしてパソコンにインストールしてみましょう。

次の項目で、メモリの使用状況も確認するためメモリの使用状況も見ておきましょう。

Windows7 32bit版 (KB3102810)

Windows7 64bit版 (KB3102810)

Windows8/8.1 32bit版 (KB3102812)

Windows8/8.1 64bit版 (KB3102812)

インストールが終わったら念のため再起動しておきましょう。

9.「svchost.exe (netsvcs)」のプロセスにある「wuauserv」のサービスが原因でメモリが多く消費されている

原因
「svchost.exe (netsvcs)」のプロセスがメモリを消費しつづけ、Widows Updateの更新プログラムが進まなかったり、終わらなかったり、失敗する場合があります。

対処方法
もし、Windows Update中にメモリ使用率が100%に近いのであれば、以下の更新プログラムをMicrosoftから手動でダウンロードしパソコンにインストールすれば、改善される可能性があります。

Windows7 32bit版 (KB3050265)

Windows7 64bit版 (KB3050265)

Windows8/8.1 32bit版 (KB3050267)

Windows8/8.1 64bit版 (KB3050267)

インストール後、念のために再起動しておきましょう。

※ご自身のbit数が解らない方は下記を参照してみてください。

10.Windows Updateの更新プログラムはできるだけ更新しておく

原因
普段あまり使用してないパソコンは、多くのWindows Updateの更新プログラムが溜まってしまい、膨大な時間が時間が掛かり、終わらない、時には失敗してしまう事があります。

対処方法
Windows Updateの更新プログラムの自動更新にするのがいいと思いがちですが一つ問題があり、Windows Updateの更新プログラムをアップデートが配布されすぐに適用するとしてパソコンの調子が悪くなる時もあり、そういった場合は何日か経ってから更新プログラムを自分で適用する方も居ます。

そういった方は自動更新ではなく手動更新で設定をしております。

自動更新にするか手動更新するかは環境によって様々なので一概に言えないですが、Windows Updateの更新プログラムが失敗するのではなく、進まなかったり、終わらなかったりする場合は自動更新にするのも一つの手です。

ちなみにWindows10のパソコンでは、Windows Updateの更新プログラムを手動でするにはエディションがPro以上ではないと設定出来ません。Home Editionを使用している場合は出来なという事になります。フリーソフトで出来るものもありますがトラブルの原因となる場合があるのでおすすめしません。

ご自身のパソコンが自動更新なのか手動更新なのか解らない場合は、下記を参照して下さい。

11.以上の事を行っても直らない場合

恐らく以上の事を行えばWindows Updateはスムーズに行くと思いますが、最後の手段は

  • 復元システムを使って復元する
  • OSを再インストールする

OSを再インストールすると全てのデータが消えてしまうので、バックアップを取ったり時間が掛かったり色々と面倒ですが、この事を理由にして、セキュリティの問題上更新プログラムを今後インストールしないという事はそれだけウイルスに掛かる確率が上がるので、絶対にやめましょう。

 

「Windows Updateの更新プログラムが終わらない・失敗する原因と対処方法」については以上になります!

今日も明日もあなたにとって良き1日になりますように^^


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