Superfetchとは?

この記事では、Windowsのパソコンに搭載されている「superfetch」の意味について説明しております。

 この記事で得られること
Windowsのパソコンで、搭載されているメモリ管理技術の「superfetch」について以下の3つを知る事が出来る。
1. superfetchの機能について
2. superfetchのメリットとデメリット
3. superfetchは有効にするべきか?無効にするべきか?

対象OSWindows Vista、Windows7、Windows8/8.1、Windows10

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superfetchについて

では以下の3つについて案内していきます。

  1. superfetchの機能について
  2. superfetchのメリットとデメリット
  3. superfetchは有効にするべきか?無効にするべきか?

1. superfetchの機能について

「superfetch」とは、Windows Vista以降に搭載されたメモリを管理する技術です。

「superfetch」は、ユーザーの行動履歴を常に監視しており、頻繁に使われるアプリケーションを特定し、特定したアプリケーションの起動時間を短縮する事が出来ます。

具体的に説明すると、アプリケーションを起動するまでの流れを見ると納得できます。

アプリケーションを起動しようとすると、HDDやSSDからメモリに情報を読み込み、アプリケーションが起動します。

この「HDDやSSDからメモリに情報を読み込む」時間が掛かってしまうので、時間を短縮するため「superfetch」はあらかじめ空いているメモリ領域にデータを読み込んでおいて、すぐにアプリケーションが起動できるようにしてくれます。

しかし、この「superfetch」の機能はメモリ(キャッシュメモリ)を使用するため、メモリが少ないパソコンでは高速化するはずの機能なのに対して、逆にメモリが足りないといったジレンマになる状況があります。

次は、superfetchのメリットとデメリットを見てみましょう。

2. superfetchのメリットとデメリット

 メリット
①アプリケーションの起動の時間を短縮することが出来る
②大容量のメモリを搭載している場合は、空き容量を有効活用できる

①アプリケーションの起動の時間を短縮することが出来る
頻繁に使用するアプリケーションは、起動時間を短縮する事が出来ます。それと、パソコンのスリープ状態から復帰し、先ほど使用していたアプリケーションを使おうとすると即座に反応してくれます。

②大容量のメモリを搭載している場合は、空き容量を有効活用できる
superfetchは、メモリの空き容量があると積極的にメモリを使おうとします。特に、大容量のメモリを搭載している場合は、メモリを十分搭載しているのに空き容量が少なくなる場合がありますが、その分パソコンが高速化します。

デメリット
①使用しているメモリが膨れ上がる場合がある
②余分な計算をしなければならないためCPU使用率が増える
③HDD・SSDにアクセスする回数が増えるため、寿命が短くなる?
④パソコンの起動時間が若干長くなる

①使用しているメモリが膨れ上がる場合がある
他の作業をした場合は、キャッシュメモリ(予約されていたメモリ)に溜まったメモリはすぐに解放され空き容量が増えますが、このキャッシュメモリの開放がうまくいかず、メモリがどんどん溜まっていってしまう事があります。原因は現在のところ申し訳ないですがわかりません。今後は、Windows Updateによってこの問題は改善されるかもしれません。

②余分な計算をしなければならないためCPU使用率が増える
パソコン(OS)は、キャッシュメモリにどのくらいのメモリが使用されているのか随時計算しています。このキャッシュメモリが増えるとそれだけ計算する量が増えます。キャッシュメモリを計算するのは、CPUが計算してくれます。ということは、CPUは計算量が増えるので結果、忙しくなり、CPUの使用率が上がりパソコンが重くなる場合があります。

③HDD・SSDにアクセスする回数が増えるため、寿命が短くなる?
ちゃんとしたデータは無いですが、論理的に考えるとHDD・SSDにアクセスする回数が増えると言う事は、それだけ負担が掛かっている事になるので、寿命が短くなる事は十分考えられます。

④パソコンの起動時間が若干長くなる
パソコンの電源を入れると、ユーザーの行動履歴から頻繁に使用するアプリケーションの読み込みが先に始まるため、パソコンの起動時間が遅くなる場合があります。ただし、それほどの違いは無いでしょう。

3. superfetchは有効にするべきか?無効にするべきか?

「superfetch」の機能自体は冒頭でお伝えした通り「パフォーマンスを上げる」です。しかし、パフォーマンスを上げる機能のはずが、かえってパフォーマンスを落としてしまうことがあります。

最後に「superfetch」は結局のところ有効がいいのか?無効がいいのか?まとめてみたいと思います。

有効にした方がいい場合
・アプリケーションの起動時間を短縮したい
・大容量のメモリを搭載しているパソコンを使用している
無効にした方がいい場合
・タスクマネージャーのCPUやメモリの使用率が異様に高い時や、ディスクの使用率が100%になっている時
・HDD・SSDを少しでも寿命を延ばしたい
・パソコンの起動時間がやたらと遅い

上記に挙げたCPUの使用率が異様に高いなどの異常がみられる場合は、一度「superfetch」を無効にしてみて、無効にしても意味がないのであれば後はご自身の判断となってきます。

タスクマネージャーを開いて有効にした時と無効にした時のCPUやメモリの使用率、パソコンを操作しているときの操作速度をみて決めてみましょう。

Superfetchを無効にしたい場合は、以下の記事を参考にしてください。

「Windows Superfetchを無効に設定する方法」

その他のパソコン用語について知りたい方は、下記を参考にしてみて下さい。

「superfetchとは?」については以上になります。

参考になれば幸いです^^


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